COBOL2002 ユーザーズガイド

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26.3.3 OLE定義ファイルの作成

通常,OLE2サーバのレジストリ情報は,システムによって自動的に設定されますが,OLE定義ファイル.odf)を利用するとレジストリに情報を追加できます。

<この項の構成>
(1) DocString情報の追加
(2) レジストリ情報の参照
(3) 注意事項

(1) DocString情報の追加

DocString情報は,OLEレジストリの中にある情報の一つで,コメントを格納できる部分です。

OLEレジストリにDocString情報を追加するには,OLE定義ファイルに次のように記述します。

形式
{ DocString | HelpString }
コメント

規則
  • コメントの途中で改行はできません。コメントは1行にまとめて記述してください。
  • コメントの長さは,260バイト以内でなければなりません。260バイトを超える文字列をコメントに指定した場合,コンパイルエラーになります。
  • OLE定義ファイルに複数のDocString情報を記述した場合,最後に記述したものが有効になります。
  • DocString,またはHelpString以外の指定をした場合,コンパイルエラーになります。

(2) レジストリ情報の参照

登録されているレジストリの情報を参照するときには,Windowsで使用できるOLEビューアを使用してください。

(3) 注意事項

OLE定義ファイルをOLE2サーバのレジストリに登録するには,コンパイル時にOLE定義ファイル名を明示的に指定する必要があります。ただし,OLE2サーバと同じフォルダに,OLE2サーバ名と同じファイル名のOLE定義ファイル(OLEサーバ名.odf)がある場合,コンパイル時にOLE定義ファイル名を明示的に指定しなくても,対応するOLE定義ファイルとみなされ,レジストリに登録されます。