ODBCインタフェース機能を使用するには，次のような環境が必要です。

• アクセスするデータが存在するDBMS（DataBase Management System）
• 使用するDBMSがサーバ／クライアント形態の場合は，サーバへアクセスできるクライアント環境
• 使用するDBMSへアクセスできるODBCドライバ
• ODBC2.0以降のODBCドライバマネージャ

使用するODBCドライバが次のようなODBCの合致レベルを満たしていないと，SQL埋め込みCOBOLプログラムの実行時に，機能が制限されます。

(a)　APIの合致レベル

ODBCドライバは，コアおよびレベル1のすべての関数と，次のレベル2の関数をサポートしている必要があります。

• SQLDataSources（ODBCレコード定義生成を使用する場合）
• SQLDescribeParam（PREPARE文を使用する場合）
• SQLNumParams（PREPARE文を使用する場合）
• SQLExtendedFetch（FETCH文を使用する場合）
• SQLMoreResult（FETCH（動的）文を使用する場合）
• SQLProcedureColumns（CALL文を使用する場合）

(b)　SQLの合致レベル

ODBCドライバは，そのドライバがサポートする拡張SQL文法がCOBOL2002が対応している埋め込みSQLの文法をサポートしている必要があります。COBOL2002が対応している埋め込みSQLについては，マニュアル「COBOL2002　言語　拡張仕様編　9. データベースアクセス機能」を参照してください。