COBOL2002 ユーザーズガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

24.2.2 データソースの管理について

使用するデータソースは,ODBCデータソースアドミニストレータを使用して追加,変更できます。ODBC データソースアドミニストレータは,32ビット版ODBC Administratorや,ODBC管理ツール アプリケーションと呼ばれることもあります。

データソースやドライバの詳細については,ODBCドライバ提供元のマニュアルを参照してください。

ここでは,ODBCデータソースアドミニストレータを使用してデータソースを追加する方法,およびODBC関数呼び出しをトレースする方法について説明します。

なお,次の説明内容は,ODBC3.5を使用する場合の方法です。データソースとドライバの管理についてのその他の方法は,ODBCデータソースアドミニストレータのヘルプ,およびODBCドライバ提供元のマニュアルを参照してください。

<この項の構成>
(1) ODBCデータソースアドミニストレータの起動
(2) データソースの管理
(3) トレースオプション

(1) ODBCデータソースアドミニストレータの起動

  1. コントロールパネルの[管理ツール]からデータソース(ODBC)のアイコンを選ぶ。
    ODBCデータソースアドミニストレータが起動し,データソースダイアログボックスが表示されます。

(2) データソースの管理

ODBCドライバをインストールすれば,一つ以上のデータソースを定義できます。現在インストールされているすべてのドライバに定義されているデータソースは,次の場所に表示されます。

  1. [ユーザーDSN]ページの「ユーザーデータソース」に表示されます。
    データソースは,特定のODBCドライバと,そのドライバからアクセスしたいデータを関連づけます。したがって,データソースを追加するときは,前提となるドライバがあらかじめ組み込まれている必要があります。
(a) データソースの追加
  1. ODBCデータソースアドミニストレータを起動し,[ユーザーDSN]ページを表示する。
  2. [追加]ボタンを選ぶ。
    データソースの新規作成ウィザードが表示され,インストール済みのドライバの一覧が表示されます。
  3. インストール済みのドライバの一覧から,使用するデータソース用のドライバを指定し,[完了]ボタンを選ぶ。
    使用するデータソース用のセットアップダイアログボックスが表示されます。ドライバ固有のセットアップダイアログボックスについては,ODBCドライバ提供元のマニュアルを参照してください(ヘルプボタンがあればヘルプを参照できます)。
  4. そのデータソースに関する名前やフォルダなどの,必要な情報を入力する。
  5. データソースの設定が完了したら,セットアップダイアログボックスの[OK]ボタンを選ぶ。
    そのドライバ固有のセットアップダイアログボックスが閉じます。
  6. 続けてほかのデータソースを追加したいときは,2.〜5.の操作を繰り返す。
  7. データソースの追加が終了したら,ODBCデータソースアドミニストレータウィンドウの[OK]ボタンを選ぶ。
    指定したデータソースが追加されます。

(3) トレースオプション

ODBCデータソースアドミニストレータの[トレース]ページで,ODBC関数呼び出しをトレースする方法を設定できます。

[トレース]ページからトレースを実行すると,ドライバマネージャは,その後動作するODBC関数呼び出しすべてのログをログファイルに記録します。

(a) トレースを実行
  1. ODBCデータソースアドミニストレータを起動し,[トレース]ページを表示する。
  2. [トレースの開始]ボタンを選ぶ。
  3. 「ログファイルのパス」にODBC呼び出しを書き出すログファイル名を指定する。
    ログファイル名は,新規のファイル名を入力するか,新しい情報を追加する既存のログファイルを[参照]ボタンから選択します。
  4. [OK]ボタンを選ぶ。
    ODBCデータソースアドミニストレータが終了します。ODBCデータソースアドミニストレータが終了した後に起動したすべてのODBCプログラムに対して,ODBC関数呼び出しのログが記録されます。

注意事項
トレース機能を実行していると,ログファイルの容量が大きくなり,ODBCプログラムの実行速度が遅くなる可能性があります。