COBOL2002 ユーザーズガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

6.3 入出力エラー処理

COBOL2002では,ファイルの入出力処理中にエラーが発生した場合,プログラムを終了させる方法とプログラムを続行してエラーの回復を処理する方法があります。

一般には,エラーメッセージを参照してエラーの原因を追及し,プログラムを修正して再実行します。これ以外の方法として,FILE STATUS句とUSE手続きを使用し,エラーの回復処理をプログラム中に設定しておくという方法があります。

FILE STATUS句については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 8.3.4(7) FILE STATUS句」を,USE手続きについては,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 10.8.53 USE文」を,それぞれ参照してください。

ここでは,FILE STATUS句とUSE手続きを使用した入出力エラー処理について説明します。

なお,COBOL2002では,共通例外処理を使って入出力エラー処理もできます。詳細は,「22. 共通例外処理」を参照してください。

<この節の構成>
6.3.1 入出力エラー処理の概要
6.3.2 入出力状態の値
6.3.3 USE手続き
6.3.4 ファイル入出力文でのエラー情報出力機能
6.3.5 ファイル属性の整合性チェック