COBOL2002 操作ガイド

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付録B.9 Windows Vista以降のOSでの開発マネージャの使用上の注意事項

Windows Vista以降のOSでの開発マネージャの使用上の注意事項を次に示します。

なお,この節では,表示されるメッセージの半角かたかなを全角かたかなで表記します。表示されたメッセージをこのマニュアルで検索する場合は,メッセージを全角かたかなに変えてください。

<この項の構成>
(1) パッケージ情報ファイル(.pkg)について
(2) Windows Vista以降のOSでは使用できない機能(32bit版PC(x86) COBOL2002だけで有効)
(3) 他OSで作成したプロジェクトマスタファイルをWindows Vista以降のOSへ移行した場合の注意事項(32bit版PC(x86) COBOL2002だけで有効)
(4) Windows Vista以降のOSでの使用上の注意事項

(1) パッケージ情報ファイル(.pkg)について

(a) パッケージ情報ファイル(.pkg)の出力先

Windows Vista以降のOSでは,「新しいファイルの種類の登録」で作成するパッケージ情報ファイルの出力先に相違があります。

Windows Vista以降のOSでは,次の場所になります。

環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダに作成するファイルは,デフォルトでは,それを作成したユーザでしか更新できません。そのため,複数ユーザでパッケージ情報ファイルを更新したい場合は,必要に応じて,パッケージ情報ファイルにアクセス権限を設定するか,または開発マネージャを管理者権限に昇格して起動し,更新するなどの対処を行ってください。

(b) パッケージ情報ファイルの移行

開発マネージャを使用する前に,パッケージ情報ファイルを移行してください。

移行方法

<移行元フォルダ>のパッケージ情報ファイルを,<移行先フォルダ>にエクスプローラなどでコピーしてください。

同一マシンに,32bit版PC(x86) COBOL2002 02-00以降または64bit版PC(x64) COBOL2002 02-00以降をインストールする場合は,あらかじめ,パッケージ情報ファイルを退避し,32bit版PC(x86) COBOL2002 02-00以降または64bit版PC(x64) COBOL2002 02-00以降をインストールしたあとで,<移行先フォルダ>にエクスプローラなどでコピーしてください。

<移行元フォルダ>

<移行先フォルダ>

(2) Windows Vista以降のOSでは使用できない機能(32bit版PC(x86) COBOL2002だけで有効)

Windows Vista以降のOSで使用できないプログラム,ファイル,オプション,環境変数について説明します。

(a) Windows Vista以降のOSでは作成できないプログラム

Windows Vista以降のOSでは次に示すプログラムは作成できません。

プロジェクト作成時のプロジェクト作成ウィザードには表示しません。

Windows Vista以降のOSでは作成できないプロジェクトの種類
  • OLEアウトオブプロセスサーバプログラム
  • OLEインプロセスサーバプログラム
  • CGIメインプログラム
(b) Windows Vista以降のOSで使用できないファイル

Windows Vista以降のOSでは次に示すファイルは使用できません。

Windows Vista以降のOSではプロジェクトに登録できません。また,ファイルを表示するダイアログボックスにも表示しません。

Windows Vista以降のOSではプロジェクトに登録できないファイル
  • HTMLファイル
  • HTMLファイルから生成されるCOBOLソース
  • OLE定義ファイル

ファイルを表示するダイアログボックス
  • [ファイル]−[新規作成]メニューで表示されるファイルの新規作成ダイアログボックスに表示しません。
  • エディタの設定ダイアログボックスのファイル種別にHTMLファイルを表示しません。
(c) Windows Vista以降のOSで使用できないオプション

Windows Vista以降のOSでは次に示すオプションは使用できません。

プロジェクト設定ダイアログボックスに表示しません。

プロジェクト設定ダイアログボックスのプロジェクトタブ
  • OLEアウトオブプロセスサーバプログラム
  • OLEアウトオブプロセスサーバプログラムのサブオプションであるRegSet
  • OLEインプロセスサーバプログラム
  • OLEインプロセスサーバプログラムのサブオプションであるRegSet
  • CGIメインプログラム
(d) Windows Vista以降のOSで使用できない環境変数

Windows Vista以降のOSでプロジェクト設定ダイアログボックスの環境変数タブで使用できない環境変数はありません。

(3) 他OSで作成したプロジェクトマスタファイルをWindows Vista以降のOSへ移行した場合の注意事項(32bit版PC(x86) COBOL2002だけで有効)

他OSで作成したプロジェクトマスタファイルをWindows Vista以降のOSへ移行した場合の注意事項を次に示します。

Windows Vista以降のOSで,Windows Vista以降のOS以外の他OSで作成した「付録B.9 Windows Vista以降のOSでの開発マネージャの使用上の注意事項」の「(2) Windows Vista以降のOSでは使用できない機能(32bit版PC(x86) COBOL2002だけで有効)」の「(a) Windows Vista以降のOSでは作成できないプログラム」,「(b) Windows Vista以降のOSで使用できないファイル」および「(c) Windows Vista以降のOSで使用できないオプション」に示す情報が含まれているプロジェクトマスタファイルを開いた場合,次に示す動作になります。

(4) Windows Vista以降のOSでの使用上の注意事項

(a) 開発マネージャを標準権限で起動した場合の注意事項

開発マネージャを標準権限で起動した場合の注意事項を次に示します。

注※1
表示されるメッセージは,次のとおりです。
  • ユーザプログラムの起動に失敗した場合
    「実行に失敗しました。
     "xxx"を起動できません。」
  • それ以外の場合
    「xxxの起動に失敗しました。」
xxx:開発マネージャやcblbuild2kコマンドから起動されるツール名またはユーザプログラム名が表示されます。

注※2
開発マネージャやcblbuild2kコマンドから起動されるツールを次に示します。
  • テストデバッガやカバレージを除く,開発マネージャから呼び出されるCOBOL2002のコンポーネント
  • 「新しいファイルの種類の登録」で登録した任意のツール
  • エディタの設定ダイアログボックスで指定した任意のツール
  • 開発マネージャから呼び出される関連製品のツール