COBOL2002 操作ガイド
マルチスレッド対応COBOLプログラムのデバッグのための機能と注意事項を説明します。
マルチスレッド対応COBOLプログラムは,プロセス内で動作するすべてのCOBOLプログラムを,-MultiThreadコンパイラオプションを使ってコンパイルしないと,実行時の動作は保証しません。
マルチスレッド対応COBOLプログラムの詳細については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」の,マルチスレッド環境での実行についての記述を参照してください。
マルチスレッド対応COBOLプログラムを実行するときの仕様は次のとおりです。
プログラムが中断したとき,すべてのスレッドは停止しています。[ウィンドウ]メニューから[呼び出し一覧ウィンドウ]を選ぶと,COBOLプログラムが動くスレッドIDの一覧を表示できます。詳細については「10.3.4 呼び出し一覧ウィンドウ」を参照してください。
GUIモードでは,中断点のスレッドだけでなく,停止しているほかのCOBOLプログラムが動くスレッドのデータも表示できます。ただし,指定したデータに対する転記の処理の途中でスレッドが停止した場合は,正しく値を表示できない可能性があります。ほかのスレッドのデータへ,値の代入はできません。
ファイルシミュレーションは,COBOL2002言語のファイル結合子ごとに行います。スレッドごとにファイル結合子が生成されるファイルでは,スレッドごとにファイルシミュレーションを行います。
次の機能は,マルチスレッド対応COBOLプログラムでは使用できません。
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