COBOL2002 操作ガイド
クラス定義のファクトリ定義(FACTORY)とインスタンス定義(OBJECT)のデータの操作について説明します。
ファクトリオブジェクトは,ファクトリ定義のデータの集まりと,そのデータに対する操作の集まりです。インスタンスオブジェクトは,クラスのインスタンス定義のデータと,そのデータに対する操作の集まりです。クラス定義からは,一つのファクトリオブジェクトと,複数のインスタンスオブジェクトが生成されます。
ファクトリオブジェクトとインスタンスオブジェクトを合わせて,オブジェクトと呼びます。オブジェクトは,オブジェクト参照データ項目または既定義オブジェクトの値によって,一意となります。ファクトリオブジェクトまたはインスタンスオブジェクトに定義されるデータを,オブジェクトデータとします。
ファクトリオブジェクトとインスタンスオブジェクトの例を次に示します。
図9-2 ファクトリオブジェクトとインスタンスオブジェクト
[データの操作]メニューから[データ値の表示]を選ぶか,DISPLAY OBJECT/DIPLAY FACTORYコマンドで,次のオブジェクトデータが表示できます。
中断点から参照できるデータ項目の例を次に示します。
ファクトリオブジェクト・インスタンスオブジェクトのデータは,オブジェクトごとのデータの変化を監視します。また,一つのオブジェクトのデータだけの監視を指定できます。一つのオブジェクトのデータの監視を指定したとき,監視の対象とするオブジェクトデータは次のとおりです。
データ監視条件の詳細については,「10.9 データ監視条件の設定と解除」を参照してください。
一つのファイル定義で複数のファイル結合子がある場合は,ファイル結合子単位にシミュレーション手続きが実行されます。
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