COBOL2002 操作ガイド
バッチモードでは,TDコマンドによる処理を,テストケースに分けて記述できます。記述した複数のテストケースは,順番に実行されます。次の方法によって,テストケースを選択して実行することもできます。
TESTコマンドは,テストケースの集まりを定義します。CASEコマンドは,ケース識別子による名前と,一連の処理を実行するためのTDコマンドの集まりによるテストケースを指定します。
TESTコマンドについては「12.4 TDコマンドの詳細」の「(34) TEST(テストケースの選択)」を,CASEコマンドについては「12.4 TDコマンドの詳細」の「(5) CASE(テストケースの指定)」を参照してください。
一つのテストケースの実行が終了したとき,次に示すテストデバッガの機能が設定されていた場合,テストケースの設定が解除されます。解除されたテストケースの設定は,次のテストケースには引き継がれません。プログラムが実行中のときは,強制的に終了されます。テストケースを複数実行している場合でも,データなどは次のテストケースに引き継がれません。
ケース識別子の指定によって,テストケースを選択して実行できます。ケース識別子の末尾に*を付けて指定すると,*より前の文字列が一致するケース識別子のテストケースが選択されて,実行されます。
ケース識別子が指定されている場合にケース識別子の指定がないテストケースは実行されません。
ASSIGN CASECODEコマンドによって,テストケースの実行結果をケースコードに設定できます。ケース選択条件は,このケースコードの値を条件判定して,あとに続くテストケースの実行を決めます。
ASSIGN CASECODEコマンドについては「12.4 TDコマンドの詳細」の「(3) ASSIGN CASECODE(ケースコードの設定)」を参照してください。
ケース選択条件は,次のどちらかを,<,>,<=,>=,=,NOT= の比較演算子によって比較します。
ケース選択条件に複数の条件式を指定すると,すべての条件を満たしたときに,テストケースを実行します。
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