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COBOL2002 Professional製品 導入ガイド


1.6 COBOL2002 Professional Tool Kit −単体テスト支援

単体テスト支援とは,開発中のCOBOLプログラムの単体テストをGUIの操作で実行できるようにする機能です。

単体テスト支援を使用すると,単体テストをテストプロジェクトとして管理し,複数のテストをテストケースとして格納します。同じテストを繰り返し実行したり,一部を変更して別のテストケースとして実行したりできます。また,単体テストに必要なダミーの主プログラムや副プログラムもスタブとして生成するため,これらのソースファイルを用意する必要はありません。さらに,ファイルへの入出力処理に代わる操作(シミュレーション)もできます。

単体テスト支援は,大規模なシステム開発で,単体テストを効率良く実行する場合に有効です。

単体テスト支援の操作方法については,マニュアル「COBOL2002 Professional Tool Kit 単体テスト支援ガイド」を参照してください。

[図データ]

テストの実行方法

テスト対象のプログラムに含まれるデータ項目に対し,代入する値と,テスト結果として想定する正しい値を設定し,テストケースを作成します。その後,テストを実行します。テストを実行すると,これらの値を比較し,自動的に結果が判定されます。判定結果は,単体テスト支援が生成する結果レポートで確認できます。

[図データ]

テストケースの管理

プログラムテストでは,テストケースとテスト結果の保存が必要です。単体テスト支援では,テストプロジェクト単位でテストの実施内容を保存できるので,実行したテストケース,テストの結果レポート,およびカバレージレポートをエビデンスとして残せます。

さらに,単体テスト支援の画面で設定したテストケースの情報をCSVファイルにエクスポートし,その内容をほかの単体テスト支援にインポートできます。多数のテストデータの設定を外部ツールで効率良く作成/編集するときに使用できます。