Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
エージェント機能を利用しているときに障害が発生した場合は,障害の発生に合わせて次の情報を採取してください。
- トレース情報
エージェントのトレース情報を採取します。
採取できるトレース情報は,トレース取得時刻,関数トレース,関数のリターン値,メッセージトレース及びアプリケーションエラーの5種類です。
- アプリケーションエラーの詳細情報
アプリケーションエラーが発生する前後に実行された関数のトレース及びアプリケーションエラーの種類を採取します。
- エージェント定義情報
ユーザが作成したクライアントエージェントの定義情報を採取します。
また,サーバエージェントを利用しているときに障害が発生した場合は,上記に加えて次の情報を採取してください。
- サーバエージェントの関数トレース情報
AgentクライアントとAgentサーバ間の関数トレースを採取します。
採取するトレース種別が設定できます。
- テンプレート定義データ解析結果情報
HTMLベースのテンプレート定義データのタグ解析結果を採取します。
- <この項の構成>
- (1) トレース取得時刻・関数トレース・関数のリターン値及びメッセージトレースの採取方法
- (2) アプリケーションエラーの詳細情報の採取方法
- (3) エージェント定義情報
- (4) サーバエージェントの関数トレースの採取方法(サーバエージェントを使用している場合)
- (5) テンプレート定義データ解析結果情報(サーバエージェントを使用している場合)
(1) トレース取得時刻・関数トレース・関数のリターン値及びメッセージトレースの採取方法
次に説明するレジストリの変更を指定した後に,障害を再現させて,レジストリに指定したトレース情報出力ファイルを採取してください。
- 注意
- レジストリを変更した場合は,トレース情報を取得する操作が終了したら,システムの負荷が大きくなるのを防ぐためにレジストリキー「DEBUG」−「TRACE」の値にデフォルトの「0」を設定してください。
なお,レジストリキーの設定方法については,「3.5 レジストリキーの設定方法」を参照してください。
次に,トレース情報の採取操作,採取する情報,及び変更するレジストリの位置と値を示します。
- 操作
- レジストリキーの変更後,障害操作を再現します。
- 採取情報
- レジストリキー「FILENAME」に指定したトレース出力ファイル
- レジストリの位置と値
- 「TRACE」(デフォルト値:0)※
- このレジストリキーに「3」(DWORD値)を指定します。
- 「FILENAME」
- 値に,トレース情報を出力するファイルをフルパス(C:\tmp\trace.txtなどの文字列)で指定します。
- 注※ 出荷時設定では,「TRACE」にデフォルト値の「0」を設定しています。「TRACE」にデフォルト値の「0」を設定している場合には,このレジストリキーが存在しない場合と同様に動作します。
(2) アプリケーションエラーの詳細情報の採取方法
次に説明するレジストリの変更を指定した後に,障害を再現させて,Windowsのシステムディレクトリ下のAgtExcpt.logを採取してください。
- 注意
- レジストリを変更した場合は,アプリケーションエラーの詳細情報を取得する操作が終了したら,システムの負荷が大きくなるのを防ぐためにレジストリキー「DEBUG」−「STACKTRACE」の値にデフォルトの「0」を設定してください。
次に,アプリケーションエラー詳細情報の採取操作,採取する情報,及び変更するレジストリの位置と値を示します。
- 操作
- レジストリキーの変更後,障害操作を再現します。
- アプリケーションエラーの情報を採取するためには,レジストリキー「STACKTRACE」のレジストリ値を「1」(DWORD値)にします。レジストリ値を設定するには,Integrated Desktopのインストールディレクトリの下のAgent\Tmp\Stackon.reg又はStackoff.regを起動します。
- 「STACKTRACE」の値に「1」を設定するには,Stackon.regを起動します。レジストリの値を「0」に戻すには,Stackoff.regを起動します。
- 採取情報
- Windowsディレクトリ下のAgtExcpt.logファイル
- レジストリの位置と値
- 「STACKTRACE」(デフォルト値:0)※
- このレジストリキーに「1」を指定します。
- 注※ 「STACKTRACE」にデフォルト値の「0」を設定している場合には,このレジストリキーが存在しない場合と同様に動作します。
(3) エージェント定義情報
ユーザが作成したクライアントエージェントの定義情報を採取します。
- 操作
- エクスプローラやファイルマネージャなどを使用して利用している「個人フォルダのパス」下の「Agent」下にある次のファイルを採取します。
- 採取情報
- 個人フォルダのパス\Agent下の全ファイル
(4) サーバエージェントの関数トレースの採取方法(サーバエージェントを使用している場合)
サーバエージェントを使用している場合,次に示す内容をレジストリに設定すると,AgentクライアントとAgentサーバ間の関数トレースを取得できます。
関数トレース情報の採取操作,採取する情報,及び変更するレジストリの位置と値を示します。
- 操作
- レジストリキーの変更後,障害操作を再現します。
- 採取情報
- レジストリキー「Filename」に指定したトレース出力ファイル
レジストリの位置と値
「Mode」(デフォルト値:0)※
このレジストリキーに10進数で「31」(16進で0x0000001F)(DWORD値)を指定します。
「Filename」
値に,関数トレース情報を出力するファイルをフルパス(C:\tmp\trace.logなどの文字列)で指定します。
- 注※ 出荷時設定では,Modeにデフォルト値の「0」を設定しています。Modeにデフォルト値の「0」を設定している場合には,このレジストリキーが存在しない場合と同様に動作します。
(5) テンプレート定義データ解析結果情報(サーバエージェントを使用している場合)
サーバエージェントを使用している場合,HTMLベースのテンプレート定義データのタグ解析結果を採取できます。採取した解析結果を見ることで,タグの解析時のエラーログ情報を簡単に知ることができます。解析結果情報を出力するには,レジストリの以下のオプションを指定してください。
レジストリの設定を指定した後に,障害を再現させて,レジストリに指定したトレース情報出力ファイルを採取してください。
- 注意
- レジストリを変更した場合は,解析結果情報を取得する操作が終了したら,システムの負荷が大きくなるのを防ぐためにレジストリキー「Debug」−「HTMLTraceMode」の値にデフォルトの「0」を設定してください。
なお,レジストリキーの設定方法については,「3.5 レジストリキーの設定方法」を参照してください。
次に,解析結果情報の採取操作,採取する情報,及び変更するレジストリの位置と値を示します。
- 操作
- レジストリキーの変更後,障害操作を再現します。
- 採取情報
- レジストリキー「HTMLTraceFilename」に指定したトレース出力ファイル
- レジストリの位置
- 「HTMLTraceMode(トレース採取開始フラグ)」(デフォルト値:0)
- 値に「1」(DWORD値)を設定します。
- 「HTMLTraceFilename」
- 値に,トレース情報を出力するファイルをフルパス(C:\tmp\HTMLtrace.txtなど文字列)で指定します。
All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, Hitachi, Ltd.