Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
- <この項の構成>
- (1) 一太郎6.0で登録した文書を一太郎8.0で編集し,保存するときに作業中文書一覧メニューを選択するとエラーになるとき
- (2) 共用キャビネットに保存されている一太郎6.3形式の文書を開こうとすると「ファイル名が不適切です」というメッセージが表示されるとき
- (3) Formの伝票をワークフロー案件として投入するとORACLEデータベースから「TNSからエラーを受け取りました」というメッセージが表示されるとき
(1) 一太郎6.0で登録した文書を一太郎8.0で編集し,保存するときに作業中文書一覧メニューを選択するとエラーになるとき
- 現象
- 共用キャビネットに登録してある一太郎6.0形式の文書を一太郎8.0で開き,文書を編集した後に一太郎8.0形式で保存する場合があります。このとき元の一太郎6.0形式の文書を削除すると,[作業中文書一覧]メニューを選択したときにエラーとなり,文書の再編集やサーバへの保存ができなくなります。
- 要因と対処方法
- この現象は,Document Managerがファイル更新の有無などをチェックするとき,一太郎6.0形式ファイルと8.0形式ファイルでは拡張子が異なるので,文書の管理情報の不整合とみなすために発生します。
- 次の手順で回避してください。
- 一太郎8.0形式で文書を保存するときに表示される[ファイルの保存]ダイアログボックスで,いったんGroupmax管理の作業領域以外のディレクトリに保存する
- 旧バージョンのファイルを削除するかどうかのメッセージに対しては「削除しない」を選択する
- 開いている文書ファイルを閉じる
- 共用キャビネットの[作業中文書一覧]で目的の文書の[ファイル一覧]ダイアログボックスを表示し,作業領域ディレクトリに保存した一太郎8.0形式のファイルを追加する
このとき,旧バージョンのファイルが不要なら,[ファイル一覧]ダイアログボックスから削除してください。
旧バージョンのファイルが「主ファイル」になっている場合は,主ファイルを新しく追加したファイルに変更してください。
- 共用キャビネットの[作業中文書一覧]で,ファイルをサーバに保存する
(2) 共用キャビネットに保存されている一太郎6.3形式の文書を開こうとすると「ファイル名が不適切です」というメッセージが表示されるとき
- 現象
- Document Managerの共用キャビネットに保存されている一太郎6.3形式の文書を開こうとすると「ファイル名が不適切です」というメッセージが表示され,ファイルが開けないことがあります。
- 要因と対処方法
- 開こうとしている文書のパス名やファイル名が64バイトを超えていると,一太郎6.3の制限のためにファイルが開けません。
- このような場合,次に示す操作で対処してください。
- 統合セットアップの「Desktopの環境」の設定で,個人フォルダ用のデフォルトパスのパス名を短くする
- ファイル名が長い場合,ファイル名を変更して64バイト以内に収まるようにする
(3) Formの伝票をワークフロー案件として投入するとORACLEデータベースから「TNSからエラーを受け取りました」というメッセージが表示されるとき
- 現象
- Formで作成した伝票をワークフロー案件として投入する場合,Integrated DesktopのINBOXからORACLEに接続するFormの伝票を起動すると,「[Oracle][ODBC Oracle Driver][Oracle OCI]ORA-12196:TNS: TNSからエラーを受け取りました」というメッセージが表示されることがあります。
- 要因と対処方法
- この現象は,ワークフロー連携機能のビジネスプロセス内作業机(ユーザ処理リスト)で「Groupmaxフォーム表示」と定義されたノード上で上記のような案件投入処理をすると発生します。
- レジストリを次のように指定すると,エラーを回避できます。
- ディレクトリ「Windows」の中のREGEDIT.EXEを起動する
- [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\Gmax Desktop Client\0210]の下に[WfEdit]キー及び[Form]キーを作成する
- 文字列[EncloseCommand]に「OFF」を設定する
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