Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド

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2.13.3 トラブル対処方法

<この項の構成>
(1) 一太郎6.0で登録した文書を一太郎8.0で編集し,保存するときに作業中文書一覧メニューを選択するとエラーになるとき
(2) 共用キャビネットに保存されている一太郎6.3形式の文書を開こうとすると「ファイル名が不適切です」というメッセージが表示されるとき
(3) Formの伝票をワークフロー案件として投入するとORACLEデータベースから「TNSからエラーを受け取りました」というメッセージが表示されるとき

(1) 一太郎6.0で登録した文書を一太郎8.0で編集し,保存するときに作業中文書一覧メニューを選択するとエラーになるとき

現象
共用キャビネットに登録してある一太郎6.0形式の文書を一太郎8.0で開き,文書を編集した後に一太郎8.0形式で保存する場合があります。このとき元の一太郎6.0形式の文書を削除すると,[作業中文書一覧]メニューを選択したときにエラーとなり,文書の再編集やサーバへの保存ができなくなります。

要因と対処方法
この現象は,Document Managerがファイル更新の有無などをチェックするとき,一太郎6.0形式ファイルと8.0形式ファイルでは拡張子が異なるので,文書の管理情報の不整合とみなすために発生します。
次の手順で回避してください。
  1. 一太郎8.0形式で文書を保存するときに表示される[ファイルの保存]ダイアログボックスで,いったんGroupmax管理の作業領域以外のディレクトリに保存する
  2. 旧バージョンのファイルを削除するかどうかのメッセージに対しては「削除しない」を選択する
  3. 開いている文書ファイルを閉じる
  4. 共用キャビネットの[作業中文書一覧]で目的の文書の[ファイル一覧]ダイアログボックスを表示し,作業領域ディレクトリに保存した一太郎8.0形式のファイルを追加する
    このとき,旧バージョンのファイルが不要なら,[ファイル一覧]ダイアログボックスから削除してください。
    旧バージョンのファイルが「主ファイル」になっている場合は,主ファイルを新しく追加したファイルに変更してください。
  5. 共用キャビネットの[作業中文書一覧]で,ファイルをサーバに保存する

(2) 共用キャビネットに保存されている一太郎6.3形式の文書を開こうとすると「ファイル名が不適切です」というメッセージが表示されるとき

現象
Document Managerの共用キャビネットに保存されている一太郎6.3形式の文書を開こうとするとファイル名が不適切ですというメッセージが表示され,ファイルが開けないことがあります。

要因と対処方法
開こうとしている文書のパス名やファイル名が64バイトを超えていると,一太郎6.3の制限のためにファイルが開けません。
このような場合,次に示す操作で対処してください。
  • 統合セットアップの「Desktopの環境」の設定で,個人フォルダ用のデフォルトパスのパス名を短くする
  • ファイル名が長い場合,ファイル名を変更して64バイト以内に収まるようにする

(3) Formの伝票をワークフロー案件として投入するとORACLEデータベースから「TNSからエラーを受け取りました」というメッセージが表示されるとき

現象
Formで作成した伝票をワークフロー案件として投入する場合,Integrated DesktopのINBOXからORACLEに接続するFormの伝票を起動すると,[Oracle][ODBC Oracle Driver][Oracle OCI]ORA-12196:TNS: TNSからエラーを受け取りましたというメッセージが表示されることがあります。

要因と対処方法
この現象は,ワークフロー連携機能のビジネスプロセス内作業机(ユーザ処理リスト)で「Groupmaxフォーム表示」と定義されたノード上で上記のような案件投入処理をすると発生します。
レジストリを次のように指定すると,エラーを回避できます。
  1. ディレクトリ「Windows」の中のREGEDIT.EXEを起動する
  2. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\Gmax Desktop Client\0210]の下に[WfEdit]キー及び[Form]キーを作成する
  3. 文字列[EncloseCommand]に「OFF」を設定する

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