Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


2.13.1 注意事項

<この項の構成>
(1) comctl32.dll(バージョン4.7)が利用されているとツールバーに不具合が発生することがある
(2) comctl32.dllのバージョンによってローカル宛先エディタが正しく表示されないことがある
(3) 受信トレイを使用してメールを送受信するときの注意事項
(4) 仮想オフィス環境からPDMACEを起動するとウィンドウが見えなくなることがある
(5) Word文書をアイコン状態で送信するときの注意事項
(6) Excelを起動したときにサンプルマクロが表示されることがある
(7) WordやExcelからメールを送信するとメッセージエディタが後ろに回り込むことがある
(8) Mail ClientやAddress Clientを日英辞書引き君と同時に使用しない
(9) メールが印刷できないプリンタドライバ
(10) パーソナルコンピュータにウィルスバスター95又はウィルスバスター95Liteが常駐されている場合,Document Managerの常駐プロセスを解除する
(11) Formの伝票をORACLEデータベースに登録すると項目属性によってスペースデータの扱いが異なる
(12) AccessにアタッチするFormの数値データには倍精度浮動小数点型を使用する
(13) Windows 98,Windows 2000及びWindows Meでは動作が異なる場合がある
(14) Microsoft OfficeショートカットバーのようなプログラムとIntegrated Desktopを同時に起動しないようにする

(1) comctl32.dll(バージョン4.7)が利用されているとツールバーに不具合が発生することがある

概要
Integrated Desktopがインストールされているパーソナルコンピュータで,Microsoft社のcomctl32.dll(バージョン4.7)が利用されていると,Groupmaxのツールバーに不具合が発生することがあります。

詳細説明
Integrated Desktopのツールバーのボタンは「通常サイズの(絵の)ボタン」,「拡大サイズの(絵の)ボタン」及び「文字列付きボタン(絵と文字列のボタン)」のどれかで表示できます。
ツールバーのボタンを「文字列付きボタン」の状態で表示していると,comctl32.dllに関係する不具合が発生する頻度が高くなります。なるべくツールバーのボタンは絵のボタンの状態で使用してください。
また,ツールバーをウィンドウ上部から左部へ移動すると,ボタンが消えてしまうという現象が発生することもあります。その場合は,そのウィンドウをいったん最小化し,再度元の大きさで表示するとボタンが表示されます。
なお,この不具合はバージョン4.7のcomctl32.dllを使用している場合に発生します。バージョン4.00.950のcomctl32.dllでは発生しません。
ただし,comctl32.dllはOSが持つDLLファイルなのでcomctl32.dllを含む製品のバージョンと密接な関係があります。このため,このファイル単体で入れ替えるとシステムに影響が出ます。絶対に単体での入れ替えはしないでください。

(2) comctl32.dllのバージョンによってローカル宛先エディタが正しく表示されないことがある

パーソナルコンピュータのWindows\Systemディレクトリにあるcomctl32.dllのバージョンによっては,ローカル宛先台帳にグループ登録後,一度ローカル宛先エディタのウィンドウを閉じて再度開いたときに,ツリーのルートが正しく表示されないことがあります。

(3) 受信トレイを使用してメールを送受信するときの注意事項

概要
Windowsの受信トレイを使用してGroupmaxのメールを送受信する場合,受信トレイでは使用できないメールの機能や,受信トレイを使用するときの注意事項があります。

詳細説明
受信トレイでは使用できない機能を以下に示します。使用できない機能は,代わりにIntegrated Desktopの機能などを利用してください。
  • 着信監視及び着信報告(エージェントの着信メッセージ機能を利用する)
  • サーバ上の送信メール削除(Integrated Desktop又はサーバの自動削除機能を利用する)
  • 送信メールの状態表示(Integrated Desktopを利用する)
  • 受信者名公開(メッセージエディタを利用する)
  • 受信者再指定禁止(メッセージエディタを利用する)
  • 配信日時指定(メッセージエディタを利用する)
  • 至急メール指定(メッセージエディタを利用する)
  • 暗号化メールの送受信(Integrated Desktopを利用する)
  • 代行受信設定(Integrated Desktop又はメッセージエディタを利用する)
  • OLE貼り付け(添付ファイルとして設定する)
受信トレイを使用するときの注意事項を以下に示します。
  • Groupmax Mailアドレス帳の表示名(ニックネーム)のソート順はコード順
    表示名が日本語名でも五十音順にはなりません。
  • Groupmax Mailアドレス帳の検索は表示名(ニックネーム)の部分一致検索
  • Groupmax Mailアドレス帳からの検索結果一覧は,Groupmax Mailアドレス帳を再表示すると内容がクリアされる
  • Windows NT 4.0では一太郎7.0の[ファイル]−[送信]メニューからの送信ができない
    一度ファイルに保存後,メールの添付ファイルとして送信してください。
  • [ツール]−[オプション]の[送信]タブで,確認を受け取るタイミングに開封されたタイミングを設定しても開封確認メールは発行されない
  • 「Hitachi Groupmax Mail」の設定されたプロファイル中にヘルプで説明されている以外のインフォメーションサービスを追加する場合は,プロファイルのプロパティを表示して[アドレス帳]タブの「送信時に名前を確認するアドレス一覧の順番」を確認する
    「Groupmax Mailアドレス帳」の設定が消えてしまうことがあります。「Groupmax Mailアドレス帳」の設定がない場合は,アドレス一覧の追加ダイアログボックスから「Groupmax Mailアドレス帳」を追加してください。設定されていないとGroupmaxのアドレス帳を利用できないことがあります。
  • 親展パスワードチェックを実行してダウンロードした受信メールは,親展パスワードチェックしないで開くことができる
  • Groupmax Mailアドレス帳では,マウスでスクロールバーを使用してスクロールした場合の複数選択はできない
  • 他社のアプリケーションから送信した場合,Groupmaxのログイン画面で[キャンセル]ボタンを押しても再度ログイン画面が表示されてしまうことがある
  • 電子アドレス帳の宛先から受信トレイのメッセージ作成ウィンドウの宛先にドラッグ&ドロップすると,受信トレイのメッセージ作成ウィンドウが一番後ろに表示されることがある
  • プロファイルのプロパティ画面の操作をすると,タスクバーに「Groupmaxログイン」というタイトルのアイコンが表示されることがある
  • 受信トレイで重要度を設定するとそれに対応して優先度も設定される
    例えば,重要度を「高」にすると優先度は「至急」になります。
  • 受信時動作モードで「ダウンロード後サーバからメールを削除」を設定していない場合,サーバ上の受信メールは削除されない
    Integrated Desktopを利用するかサーバの自動削除機能を利用して削除してください。
  • 添付ファイルを設定して送信した場合,添付ファイルの設定位置情報は保存されない
    Integrated Desktopで受信した場合は添付ファイルとして受信され,受信トレイを使用して受信した場合は本文の先頭に付加されて受信されます。
  • 添付ファイル付きのメールを受信した場合,そのメールを転送しても添付ファイルが正しく送信されないことがある
    一度添付ファイルをローカルディスクに保存後,転送時に再度添付ファイルを設定し直してください。
  • Windows標準の「Microsoft Exchange」や「Windows Messaging」を使用する
    WordMailやOutlookなどで受信トレイを拡張した場合,本文が正しく送受信されなかったり画面表示が不適切になることがあります。
  • 本文だけのメールサイズが15キロバイトを超えたメールの場合,本文が正常に送信されないことがある
    重要なメールは本文だけのメールサイズを確認後送信してください。

(4) 仮想オフィス環境からPDMACEを起動するとウィンドウが見えなくなることがある

仮想オフィス環境のエンジニアリング書庫メタファからPDMACEを起動した場合,[ブローカの指定]ダイアログボックスや[データベースの指定]ダイアログボックスが最小化した状態で表示されたり,他のアプリケーションウィンドウの背面に移動したりして見えなくなることがあります。

(5) Word文書をアイコン状態で送信するときの注意事項

Wordの文書をGroupmaxのメールとして送信するとき,送信文書がWord画面でアイコン状態であっても,送信後はアイコンを開いた状態に変わります。

(6) Excelを起動したときにサンプルマクロが表示されることがある

Excelを起動したとき,以前に実行したMailのサンプルマクロ(GMMXINST.XLS)が残っていて表示されることがあります。その場合でもMail及びサンプルマクロには何も影響はありません。マクロを閉じて作業を続行してください。

(7) WordやExcelからメールを送信するとメッセージエディタが後ろに回り込むことがある

メッセージエディタのウィンドウサイズを最大にしている場合,Word又はExcelからメール本文や添付ファイルとしてメールを送信すると,メッセージエディタのウィンドウがWordやExcelの後ろに回り込むことがあります。

このような場合は,メッセージエディタのウィンドウを前面に切り替えて使用してください。

(8) Mail ClientやAddress Clientを日英辞書引き君と同時に使用しない

Mail Client又はAddress Clientを日英辞書引き君と同時に使用すると,Mail ClientやAddress Clientの動作が不正になることがあります。Mail Client又はAddress Clientと日英辞書引き君とは同時に使用しないでください。

(9) メールが印刷できないプリンタドライバ

Windows NT上からメールを印刷する場合,次のプリンタドライバでは印刷できないので注意してください。

Fuji Xerox DocuStation DP300Ex(PostScriptプリンタドライバ Version 1.2.0)

(10) パーソナルコンピュータにウィルスバスター95又はウィルスバスター95Liteが常駐されている場合,Document Managerの常駐プロセスを解除する

概要
パーソナルコンピュータに,トレンドマイクロ社のウィルスバスター95又はウィルスバスター95Liteが常駐されている場合,Document Managerの常駐プロセスを解除しないでWindowsを終了したり,文書のアップロード及びダウンロードをしたりするとDocument Managerの常駐プロセス(GDMCDIS.EXE)が異常終了することがあります。

詳細説明
パーソナルコンピュータに,トレンドマイクロ社のウィルスバスター95又はウィルスバスター95Liteが常駐されている場合,Windowsを終了したり,文書をアップロード又はダウンロードしたりする前に,Document Managerの常駐プロセスを解除してください。
なお,トレンドマイクロ社のウィルスバスター97ではこの現象は発生しません。ただし,ウィルスバスター97を使用する場合は,必ずGroupmaxの設定で起動モジュールをスタートアップに登録してください。

(11) Formの伝票をORACLEデータベースに登録すると項目属性によってスペースデータの扱いが異なる

概要
Formで作成した伝票の項目にスペースデータを入力してORACLEデータベースに登録すると,項目属性によってスペースデータの扱いが変わります。

詳細説明
ORACLEテーブルの項目属性がCHAR型の場合,スペースの項目には項目長分のスペースが登録されます。
ORACLEテーブルの項目属性がVARCHAR型の場合は,外部データベースオプションの文字列後部スペースカットの値が「ON」か「OFF」かでスペースデータの扱いは次のようになります。
  • ON(スペースカットする)
    スペースはすべてカットされ,NULL値となります。
  • OFF(スペースカットしない)
    項目長分のスペースが登録されます。

(12) AccessにアタッチするFormの数値データには倍精度浮動小数点型を使用する

概要
Formで作成した伝票の数値データをAccessにアタッチさせる場合は,数値データに倍精度浮動小数点型を使用してください。

詳細説明
Accessの数値型は,Formでは倍精度浮動小数点型となります。
通常,Formの数値型は固定小数点型です。Formの固定小数点型の数値データは,Accessにアタッチすると通貨型となります。

(13) Windows 98,Windows 2000及びWindows Meでは動作が異なる場合がある

Windows 98,Windows 2000及びWindows MeでGroupmaxクライアントを使用した場合,次に示す三つの現象が発生する場合がありますので御注意ください。

(14) Microsoft OfficeショートカットバーのようなプログラムとIntegrated Desktopを同時に起動しないようにする

Microsoft OfficeショートカットバーのようなWindowsデスクトップ領域の端(一部の領域)を占有し,Windowsデスクトップ領域全体の位置(原点)やサイズを変更するプログラムとIntegrated Desktopを同時に起動すると,Integrated Desktopの画面が通常利用しているサイズとは異なったサイズで表示される場合があります。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, Hitachi, Ltd.