Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
- <この項の構成>
- (1) 伝票の定義でアプリケーションエラーが発生するとき
- (2) 伝票の新規作成ができないとき
- (3) Form Clientの最新バージョンをインストールしたのに,ヘルプが最新にならないとき
- (4) 「@外部呼出」で,存在するDLLを呼び出すと「DLLがありません」というメッセージが表示されるとき
- (5) INBOXから案件を表示しようとしたら「ファイルパスが見つかりません」というメッセージが表示されたとき
- (6) サブノードからワークフロー案件として伝票を投入しようとしたら「指定ノードからは新規IDは指定できません」というメッセージが表示されたとき
- (7) 伝票をワークフロー案件として投入しようとしたら「指定されたビジネスプロセスに案件を投入できません」というメッセージが表示されたとき
- (8) 伝票をワークフロー案件として投入しようとしたら「データメモのサイズが上限を超えました」というメッセージが表示されたとき
- (9) INBOXでワークフロー案件にデータを入力しようとしたら「案件処理中でない場合は使用できないコマンドです」というメッセージが表示されたとき
- (10) 共用キャビネットに文書を登録しようとしたら「TSサーバが使用できません」というメッセージが表示されたとき
- (11) プリンタドライバのバージョン変更後に印刷に関する操作でメモリ不足になったとき
- (12) 伝票が,設定した用紙サイズで印刷されないとき
- (13) 伝票が起動できないとき
- (14) 印刷情報に設定したプリンタから印刷できないとき
- (15) 伝票の印刷を実行するとアプリケーションエラーになるとき
(1) 伝票の定義でアプリケーションエラーが発生するとき
- 現象
- 伝票を定義しているときに,アプリケーションエラーが発生したり,Formの動作が不正になることがあります。
- 要因と対処方法
- インストールされているForm Client(実行するためのプログラム)とForm Client - Design(定義するためのプログラム)のバージョンが異なっている場合に,このようなエラーが発生します。それぞれのバージョンを確認してください。二つのプログラムのバージョンは特例まで完全に一致している必要があります。
(2) 伝票の新規作成ができないとき
- 現象
- 開発ウィンドウから伝票を新規作成する場合,[新規作成]ダイアログボックスの[種類]に「伝票」がないことがあります。
- 要因と対処方法
- Form Client - Designがインストールされていません。Form Client - Designをインストールしてください。
(3) Form Clientの最新バージョンをインストールしたのに,ヘルプが最新にならないとき
- 現象
- 事故対策版のForm Clientがインストールされている状態で,最新バージョンのForm Clientをインストールすると,ヘルプの内容が最新にならないことがあります。
- 要因と対処方法
- 事故対策版から最新バージョンに切り替える場合,事故対策版のヘルプファイルの更新日時の方が最新バージョンのヘルプファイルよりも新しいことがあります。そのような場合,ヘルプファイルは最新バージョンのものには置き替わりません。
- 事故対策版から最新バージョンに切り替える場合は,事故対策版のForm Clientをいったんアンインストールしてから最新バージョンをインストールしてください。
(4) 「@外部呼出」で,存在するDLLを呼び出すと「DLLがありません」というメッセージが表示されるとき
- 現象
- 「@外部呼出」コマンドで自作のDLLを呼び出すと「DLLがありません」というエラーが発生することがあります。
- 要因と対処方法
- 次に示す三つの内容を確認してください。
- 次のディレクトリのどれかにDLLがあるか
Windowsがインストールされたディレクトリ
環境変数PATHで指定されたディレクトリ
Formがインストールされたディレクトリ
起動するFormの伝票があるディレクトリ
- DLLから呼び出す他のDLLが,参照できる環境にあるか
例えば,作成したDLLから他のライブラリ製品でのDLLの関数を呼び出している場合,前提としているDLLが参照できる環境にあるかを確認してください。
- DLLがデバッグ版で作成されていないか
DLLがデバッグ版で作成されている場合,DLLを作成する環境がないパーソナルコンピュータでは「DLLがありません」のエラーになる可能性があります。
呼び出した自作のDLLに,コンパイラが提供するデバッグ版のランタイムDLL(例えばVisual C++ 5.0によるMSVCRTD.DLLなど)をリンクさせている場合,コンパイラをインストールしていないマシンではリンクしているDLLが見つからないため,「DLLがありません」のエラーになります。この場合,DLLをリリース版で作成すれば,コンパイラがない環境でも正常に動作します。
(5) INBOXから案件を表示しようとしたら「ファイルパスが見つかりません」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- INBOXから案件を表示(起動)しようとすると「…ファイルパスが見つかりません」というメッセージが表示され,Formが終了します。
- 要因と対処方法
- 案件の添付ファイルをダウンロードするディレクトリの名称が間違っているときにこのエラーが発生します。Formの開発ウィンドウの[オプション]−[添付ファイルダウンロード先設定]で指定しているディレクトリを正しい名称に修正してください。
(6) サブノードからワークフロー案件として伝票を投入しようとしたら「指定ノードからは新規IDは指定できません」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- サブノードからワークフロー案件として伝票を投入しようとすると「(KMWMJ)(11796)指定ノードからは新規ワークIDは指定できません」というエラーが発生することがあります。
- 要因と対処方法
- サブノードからワークフロー案件を投入する場合は,既にメインノードでそのワークフロー案件が投入されている必要があります。メインノードでワークフロー案件を投入した後,その案件識別子を指定してサブノードからワークフロー案件を投入してください。
- このとき,案件識別子が自動採番されている場合,メインノードでの投入時に指定した案件識別子と,実際にワークフロー案件に付加された案件識別子が異なる場合があるので注意が必要です。
(7) 伝票をワークフロー案件として投入しようとしたら「指定されたビジネスプロセスに案件を投入できません」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- 伝票をワークフロー案件として投入しようとすると「指定されたビジネスプロセスに案件を投入できません。ビジネスプロセス名,バージョン番号,ノード名称を確認してください」というエラーが発生することがあります。
- 要因と対処方法
- 次の二つのことが考えられるので,確認してください。
- ビジネスプロセス名称の指定に誤りがないかどうか
- そのビジネスプロセスの状態が「投入許可」になっているかどうか
(8) 伝票をワークフロー案件として投入しようとしたら「データメモのサイズが上限を超えました」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- 伝票をワークフロー案件として投入しようとすると「データメモのサイズが上限を超えました」というエラーが発生することがあります。
- 要因と対処方法
- 「@案件データ出力」コマンドで出力したデータが大きすぎるため,ワークフロー案件が投入できません。データ量が上限を超える要因として,電子印のビットマップデータが考えられます。
(9) INBOXでワークフロー案件にデータを入力しようとしたら「案件処理中でない場合は使用できないコマンドです」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- Integrated Desktopでアプリケーションの関連付けを設定しているのに,ワークフロー案件の伝票にデータを入力しようとすると「案件処理中でない場合は使用できないコマンドです」というメッセージが表示され,データが入力できないことがあります。
- 要因と対処方法
- 伝票を案件処理として起動するには,ETDSP32.EXEの起動スイッチに「/W」を追加してください。「/W」が設定されていないと案件処理として起動されません。
- また,ワークフロー案件の連続処理を実行する場合は,[アプリケーションの関連付け]ダイアログボックスで「案件処理(一括)」を選択してください。
(10) 共用キャビネットに文書を登録しようとしたら「TSサーバが使用できません」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- 「@文書登録」コマンドで文書を共用キャビネットに登録しようとすると「TSサーバが使用できません」というメッセージが表示されることがあります。
- 要因と対処方法
- 「@文書登録」コマンドは,Infoshare/TS又はBibliotheca2/TSの全文検索機能と連携するために,文書の情報をテキストファイルに変換して共用キャビネットに登録します。このとき,Document Managerが上記のテキストサーチ機能を利用しない設定になっていると,このようなメッセージが表示されます。しかし,文書自体は正常に登録されています。メッセージが表示されたらダイアログボックスで[続行]ボタンを指定してください。
(11) プリンタドライバのバージョン変更後に印刷に関する操作でメモリ不足になったとき
- 現象
- プリンタドライバのバージョンを変更した後に,次の操作をするとメモリ不足のメッセージが表示されることがあります。
- 伝票・書式印刷
- 伝票・書式定義での用紙属性の変更
- 伝票・書式定義での定義印刷及び定義印刷プレビュー
- 伝票・書式定義での定義内容の保存
- 要因と対処方法
- この現象は,プリンタドライバの変更前後で互換が保たれていない場合に発生します。この現象が発生した場合には,メッセージが表示された伝票・書式の定義を次の手順で設定し直してください。
- プリンタドライバを削除する
- 定義の用紙属性を「プリンタに依存しない指定」にする
- プリンタドライバをインストールする。
- 定義の用紙属性を元に戻す
(12) 伝票が,設定した用紙サイズで印刷されないとき
- 現象
- 伝票を印刷するとき,パーソナルコンピュータによっては伝票の印刷情報ではなくFormのプリンタ仮定処理が採用されるので,伝票に設定した印刷情報どおりの用紙サイズで印刷されないことがあります。
- また,印刷情報設定時の用紙属性が「プリンタに依存しない指定」になっているときも,設定した用紙サイズで印刷されません。
- 要因と対処方法
- 次に示すパーソナルコンピュータから伝票を印刷するとFormのプリンタ仮定処理が採用されます。
- 該当するプリンタドライバがインストールされていないパーソナルコンピュータ
- 伝票を作成したOSとは異なるOSがインストールされているパーソナルコンピュータ
- Formでは作成した伝票のサイズをミリメートル単位で保持しています。プリンタ仮定処理が採用された場合,Formはプリンタドライバから取得した用紙サイズ一覧の情報と保持している伝票サイズとを比較し,一覧から最初に見付けた伝票が収まる用紙サイズを採用します。このため,印刷情報とは異なる用紙サイズで印刷されることがあります。
- また,「プリンタに依存しない設定」の場合,OSのプリンタ属性の設定に従って印刷されます。例えば,Formの用紙サイズがA4横で設定されていても,OSのプリンタ属性がA4縦に設定されていれば,A4縦で印刷されます。この場合,[伝票発行]−[プリンタの設定]からOSのプリンタ属性を変更してください。また,「@プリンタ設定」コマンドでもプリンタ属性を変更できます。
(13) 伝票が起動できないとき
- 現象
- 通常,オンラインプリンタを使用している場合,プリンタがオンライン状態でないと伝票が起動できないことがあります。
- 要因と対処方法
- 通常使用しているプリンタがオンライン状態でないと,伝票の印刷情報の取得に失敗し,伝票が起動できないことがあります。プリンタをオンライン状態にして伝票を起動してください。
- 通常,ローカルプリンタを使用していたり,プリンタがオンライン状態になっているのに伝票が起動できない場合は,プリンタドライバをいったん削除し,再度インストールしてください。
(14) 印刷情報に設定したプリンタから印刷できないとき
- 現象
- 伝票に印刷情報として特定のプリンタを設定しても,通常使用するプリンタでしか印刷されないことがあります。
- 要因と対処方法
- 次の条件のどちらかに該当している場合,プリンタ仮定処理が採用されるので通常使用するプリンタから印刷されます。
- 伝票の用紙属性に指定したプリンタのプリンタドライバが,印刷を指定するパーソナルコンピュータにインストールされていない
- 伝票で用紙属性を指定したパーソナルコンピュータと,印刷を指定するパーソナルコンピュータのOSが異なる
(15) 伝票の印刷を実行するとアプリケーションエラーになるとき
- 現象
- 伝票の印刷を実行すると,プリンタドライバの種類によってはアプリケーションエラーが発生する場合があります。
- 要因と対処方法
- プリンタドライバの不具合が考えられるので,次の手順で対処してください。
- 最新のプリンタドライバを入手して,印刷できるようになったかどうか確認する
- 1.のように対処してもエラーになる場合は,プリンタのプロパティを参照し,「TrueTypeフォントをプリンタフォントに置き換える」チェックボックス※のチェックをはずす
- 注※ ただし,このチェックボックスはプリンタドライバのバージョンが古いと存在しない場合があります。
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