Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
- <この項の構成>
- (1) 共用キャビネットの文書をローカルディスクに[Shift]キーを押しながらドラッグ&ドロップしようとすると,マウスポインタが移動を表す形状になる
- (2) 共用キャビネットの文書を利用して新規メールや新規記事を作成する場合,文書内のファイルの25個目以降は無効になる
- (3) リッチテキスト・捺印データをサポートしていないバージョンのDocument Manager Client(02-20版以前)との互換性
- (4) ユーザ定義属性が多量だったり,長い文字列を使用していると,「メモリ不足のため,一部表示できませんでした」というメッセージが表示されることがある
- (5) エクスプローラやアプリケーションなどで直接,作業領域にファイルを追加・削除したり,ファイル名を変更したりしない
- (6) URL作成機能を使用するときの注意事項
- (7) レジストリで,サーバとのファイル転送用ディレクトリはNetWareサーバ上に設定しない
- (8) コピー元文書がリンクしている分類索引を継承する指定をしても,サーバの設定がクライアントの指定に従う設定になっていない場合は無視される
- (9) 統合セットアップでユーザを削除する場合,削除するユーザの作業中文書がないことを確認してから,削除する
- (10) 目的別一覧の[表示条件の設定]ダイアログボックスで固定長文字型の項目に条件を指定する場合の注意事項
- (11) ツールバーのボタンは「区切り」を含めて509個以下にする
- (12) 折り畳んで表示する機能を利用する場合の注意事項
- (13) フォーム文書の添付ファイルを複写する場合,複写先にルートディレクトリ及び相対パスを指定しない
- (14) 共用キャビネットの分類索引ウィンドウで,下位の文書をすべて表示メニューを選択した文書一覧からリンクの削除を行う場合の注意事項
- (15) 文書の新規作成およびサーバへ保存時の全文検索登録チェックボックスの使用方法
- (16) Integrated DesktopとMillemasseを併用して使用する場合の注意事項
(1) 共用キャビネットの文書をローカルディスクに[Shift]キーを押しながらドラッグ&ドロップしようとすると,マウスポインタが移動を表す形状になる
共用キャビネットの文書をローカルディスクに[Shift]キーを押しながらドラッグ&ドロップしようとすると,マウスポインタが移動を表す形状になりますが,実際は移動ではなく,文書がコピーされます。
(2) 共用キャビネットの文書を利用して新規メールや新規記事を作成する場合,文書内のファイルの25個目以降は無効になる
共用キャビネットの文書をOUTBOXに格納して新規メールを作成するとき,その文書に含まれるファイルが25個以上ある場合,25個目以降は添付ファイルとして設定されません。また,共用キャビネットの文書を掲示板に格納して新規記事を作成するときも,その文書に含まれるファイルが25個以上ある場合,25個目以降は添付ファイルとして設定されません。
(3) リッチテキスト・捺印データをサポートしていないバージョンのDocument Manager Client(02-20版以前)との互換性
- 概要
- リッチテキスト及び捺印データをサポートしていないバージョンのDocument Manager Client(02-20版以前)ではフォーム文書にファイルを添付する機能に差異があります。
- 詳細説明
- リッチテキスト及び捺印データをサポートしていないバージョンのDocument Manager Client(02-20版以前)の差異を次に示します。
- 02-20版以前のDocument Manager Clientでは,フォーム文書を参照する場合,添付ファイルに02-30版以降のDocument Manager Clientで登録したdocmancl.rtdファイルが含まれることがあります。このファイルは,リッチテキスト・捺印データファイルなので,更新・削除しないでください。
- 02-20版以前のDocument Manager Clientで,domancl.rtdという添付ファイルを含むフォーム文書が登録されている場合,02-30版以降では,そのフォーム文書をを開くと,エラー(GDMCE_FILEVERSIONERROR(6073))になります。docmancl.rtdという名前の添付ファイルが既にある場合,あらかじめ名前を変えておくことをお勧めします。
- 02-30版以降では,domancl.rtdという添付ファイルを含むフォーム文書を登録しようとすると,エラー(GDMCE_INVALIDFILENAME(6083))になります。
(4) ユーザ定義属性が多量だったり,長い文字列を使用していると,「メモリ不足のため,一部表示できませんでした」というメッセージが表示されることがある
ユーザ定義属性が多量だったり,長い文字列を使用していると,「メモリ不足のため,一部表示できませんでした」というメッセージが表示されることがあります。
(5) エクスプローラやアプリケーションなどで直接,作業領域にファイルを追加・削除したり,ファイル名を変更したりしない
- 概要
- エクスプローラやアプリケーションなどで直接,作業領域にファイルを追加・削除したり,ファイル名を変更したりしないしてください。
- ファイルを追加・削除したり,ファイル名を変更する場合は,[ファイル]−[ファイル一覧]ダイアログボックスで指定してください。
- 詳細説明
- エクスプローラやアプリケーションでファイル名を変更したり,削除した場合,Document Manager Clientが認識できない状態になるため,文書を開いたり,サーバへ保存するときに,「サービスプロセスで入出力エラーが発生しました」や「指定したファイルが見つかりませんでした」というメッセージが出力されます。メッセージが出力されたときは,いったん[作業中文書]フォルダまたは[作業中文書一覧]ダイアログボックスから,該当する文書の[ファイル一覧]ダイアログボックスを開いたあと,作業を続けてください。
(6) URL作成機能を使用するときの注意事項
- 概要
- URL作成機能を使用するときで,次の条件に当てはまる場合は注意が必要です。
- 文書ファイルに半角片仮名が含まれている場合
- GroupInfoshare/Gatewayでダウンロードする場合
- 文書ファイル名に半角スペースが含まれている場合
- 詳細説明
- URL作成機能を使用する場合の注意事項を次に示します。
- 文書ファイルに半角片仮名が含まれている場合
対象となる文書ファイルの名称に半角片仮名が含まれると,文字コードの自動判定ができなくなるので,指定したファイルの表示,及びダウンロードができない場合があります。
- GroupInfoshare/Gatewayでダウンロードする場合
GroupInfoshare/Gatewayでは,ロングファイル名が使用できません。GroupInfoshare/Gatewayの機能を使用してダウンロードする文書中のファイル名称は,「ファイル名(8バイト)+拡張子(3バイト)」の範囲内で指定してください。
- 文書ファイル名に半角スペースが含まれている場合
対象となる文書ファイルの名称に半角スペースが含まれると,使用するWWWブラウザによっては,ファイル名称を正確に解析できません。そのため,文書ファイルの表示及びダウンロードができない場合があります。
(7) レジストリで,サーバとのファイル転送用ディレクトリはNetWareサーバ上に設定しない
レジストリで,サーバとのファイル転送用ディレクトリはNetWareサーバ上に設定しないでください。
ファイル転送用のディレクトリの設定に使用するキーは次のとおりです。
サブキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\Gmax DocMan Client\0210
値:WorkPathNameOnClient
なお,この値のデフォルト値は「インストールディレクトリ\DocMan\Temp」です。
(8) コピー元文書がリンクしている分類索引を継承する指定をしても,サーバの設定がクライアントの指定に従う設定になっていない場合は無視される
コピー元文書がリンクしている分類索引を継承する指定を[Document Managerの設定]ダイアログボックスでしていても,サーバの設定がクライアントの指定に従う設定になっていない場合,無視されます。
(9) 統合セットアップでユーザを削除する場合,削除するユーザの作業中文書がないことを確認してから,削除する
統合セットアップでユーザを削除する場合,削除するユーザの作業中文書がないことを確認してから,削除してください。
(10) 目的別一覧の[表示条件の設定]ダイアログボックスで固定長文字型の項目に条件を指定する場合の注意事項
目的別一覧の[表示条件の設定]ダイアログボックスで項目が固定長文字型の場合,判定に次のどちらかを指定すると,値は126バイトまでしか指定できません。
- 「を含む」
- 「からはじまる」
(11) ツールバーのボタンは「区切り」を含めて509個以下にする
[分類索引]ウィンドウ及び[文書データベース管理]ウィンドウ,分類索引帳エディタで,ツールバーのボタンは「区切り」を含めて509個以下に設定してください。510個以上設定すると,再度画面を開いたとき,ツールバーが初期状態に戻ります。
(12) 折り畳んで表示する機能を利用する場合の注意事項
折り畳んで表示する機能を利用する場合は,次の点に注意してください。
- 重複排除の表示項目に対応する属性値には必ずデータを入力してください。データが入力されていない属性は無効とみなされ,その文書は表示されません。
例えば,Formで文書を編集するときにデータの入力がなければ文書を登録できないようにすると,データのない文書の登録を防げます。
なお,既に作成されている文書に属性値が入力されていない場合は,編集モードで開いてデータを入力して再登録するか,折り畳んで表示しない形式にすると,その文書を表示できます。
- 階層の表示項目がある目的別一覧では,応答文書の元の文書を削除すると応答文書も表示されません。表示したい場合は,階層の表示項目が定義されていない目的別一覧で表示するか,折り畳んで表示しない形式にしてください。
- 重複排除の表示項目だけが定義された目的別一覧では,文書のアイコンや文書が特定できる情報が表示されずに空白行になります。文書のアイコンや文書が特定できる情報を表示するには,目的別一覧定義に重複排除以外の表示項目を追加してください。
(13) フォーム文書の添付ファイルを複写する場合,複写先にルートディレクトリ及び相対パスを指定しない
フォーム文書の添付ファイルを複写する場合,複写先にルートディレクトリを指定するとエラーになります。また,相対パスを指定しても正しいパスに複写されません。
(14) 共用キャビネットの分類索引ウィンドウで,下位の文書をすべて表示メニューを選択した文書一覧からリンクの削除を行う場合の注意事項
共用キャビネットの分類索引ウィンドウで,「下位の文書をすべて表示」メニューを選択した文書一覧からリンクの削除を行う場合,選択している分類へのリンクのみが削除されます。選択している分類の下位分類へのリンクは,文書一覧上からは削除されますが,サーバ上からは削除されません。文書一覧から削除された文書は,「最新の情報に更新」メニューにより表示することができます。
(15) 文書の新規作成およびサーバへ保存時の全文検索登録チェックボックスの使用方法
文書の新規作成およびサーバへ保存時の[全文検索登録]チェックボックスは,全文検索をするためのテキストファイルを,Document Managerサーバへ文書を新規作成及び保存すると同時に,全文検索サーバに登録するか否かを選択するためのものです。新規作成および保存する文書を全文検索の対象とするか否かを選択するものではありません。
このため,[全文検索登録]チェックボックスを選択していない時にも,Document ManagerサーバのAP情報管理ファイルでテキストファイルの指定をしている場合は,「テキストファイルがありません。」の旨の警告メッセージが出力されます。新規作成する文書を全文検索の対象にしたくない場合は,全文検索連携していない文書データベースを選択してください。文書の保存時やシステム文書データベースに全文検索連携の指定をしていて全文検索連携していない文書データベースがない場合,警告メッセージを抑止したいときは,ユーザプロファイルの [ConfirmMessage]セクションのNewDocOnClientまたはUpdateDocOnClient, (DDE使用時はNewDocOnDdeまたはUpdateDocOnDde)の値を0に変更してください。
(16) Integrated DesktopとMillemasseを併用して使用する場合の注意事項
Integrated DesktopとMillemasseを併用して使用する場合は,MillemasseがIntegrated Desktopとは異なる作業中文書格納ディレクトリを使用するために,Document Manager Client Development Kitの作業中文書格納ディレクトリのレジストリ設定をIntegrated Desktopとは異なるバスに設定して,使用してください。作業中文書格納ディレクトリの設定に用いるキーは以下の通りです。
- サブキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\Gmax DocMan Client\0210
- Integrated Desktopの値:WorkPathNameOnClient
- Document Manager Client Development Kitの値(Millemasseが使用):WorkPathNameOnDevKit
なお,上記レジストリを設定した場合でも,Integrated DesktopとMillemasseで同一文書を同時に操作しないでください。
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