Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド

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2.4.1 注意事項

<この項の構成>
(1) ネットワーク上にユーザ環境を構築する場合,ハードディスクの容量,個人フォルダの管理,ユーザ環境のバックアップに注意する
(2) ツールバーのカスタマイズは繰り返し指定しないようにする
(3) Integrated Desktopのファイルをエクスプローラを使用して移動するときは移動先に注意する

(1) ネットワーク上にユーザ環境を構築する場合,ハードディスクの容量,個人フォルダの管理,ユーザ環境のバックアップに注意する

概要
ネットワーク上にユーザ環境ファイルを一括管理する場合は,Integrated Desktopが一時的に作成する作業ファイルによってハードディスクの容量不足が発生しないように注意してください。
また,ユーザ環境をすぐに復元できるよう,こまめに環境をバックアップする必要があります。

詳細説明
ハードディスクの容量不足は,システムが不安定になる原因となります。Integrated Desktopが一時的に作成する作業ファイルについては,「2.3 Groupmaxクライアント全体について」を参照し,不要なファイルは削除するなどして管理してください。
各ユーザの個人フォルダをネットワーク上のサーバに格納して運用する場合は,次のことを守ってください。
  • 使用するクライアント製品のインストール先をすべて同じにする
  • 各クライアントで,サーバの個人フォルダ格納先を常に同じドライブに割り当てる
また,ネットワークを利用していると,誤って個人フォルダを格納しているコンピュータを先に電源断してしまったり,ネットワークに負荷がかかって通信状態が悪化し,書き込み処理が正常に実行されなかったりというような障害が発生することも考えられます。Integrated Desktop起動時のオプションで「前回終了時の状態で起動する」を設定している場合でも,終了時の画面情報ファイルを保存しているときに上記の障害が発生すると,Integrated Desktopの起動画面は初期状態に戻ってしまいます。
ネットワーク上にユーザ環境を構築する場合は,常にユーザ環境をバックアップしてすぐに復元できるような環境を構築してください。

(2) ツールバーのカスタマイズは繰り返し指定しないようにする

概要
ツールバーの移動,又は環境ファイルの読み込み及び保存を繰り返し指定すると,環境ファイルが破壊され,ツールバーが表示されないなどの不具合が発生することがあります。ツールバーの移動や環境ファイルの読み込み・保存は,繰り返し指定しないようにしてください。

詳細説明
ツールバーのカスタマイズを繰り返して不具合が発生した場合は,そのユーザの環境ファイルを削除することでツールバーを初期状態に戻せます。ただし,ツールバー以外のカスタマイズ情報も初期化されます。
ユーザの使用環境とその環境ファイルの対応を表2-5に示します。

表2-5 使用環境と環境ファイル

ユーザの使用環境 環境ファイル
機能指向環境 ユーザの個人フォルダ\desktop\function\win****.dat
業務指向環境 ユーザの個人フォルダ\desktop\business\mainwin.dat
仮想オフィス環境 ユーザの個人フォルダ\desktop\virtual\mainwin.dat

(3) Integrated Desktopのファイルをエクスプローラを使用して移動するときは移動先に注意する

機能指向主画面又は個人フォルダの画面から,個人フォルダの下のファイルをエクスプローラの「個人フォルダ\Desktop\Function\Folder」の下にドラッグ&ドロップして移動しないでください。

ドラッグ&ドロップしたファイルが破壊されたり削除されたりする場合があります。

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