Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
- <この項の構成>
- (1) ログイン時に「プログラム開始エラー」が表示されたとき
- (2) 回線切断時の再ログインで「Mail(個人)システムとの接続に失敗しました」というメッセージが表示されたとき
- (3) 「メールサーバのバックアップ中です」というメッセージが表示されたとき
- (4) 「掲示板フォルダが作成できません」又は「同一ユーザで既にログインされています」というメッセージが表示されたとき
- (5) Groupmax終了時に「×××が処理中です。終了処理を中断します...」というメッセージが表示されたとき
- (6) ログイン時にGroupmaxモバイル以外の自動ダイアルが実行されるとき
(1) ログイン時に「プログラム開始エラー」が表示されたとき
- 現象
- Groupmaxにログインしたとき「プログラム開始エラー」となり,Groupmaxが起動できないことがあります。
- 要因と対処方法
- Groupmaxを起動するドライブの直下にautoexec.batファイルがない場合に,このような現象が発生します。
- また,インストール時,autoexec.batファイルを書き換えるかどうかを選択するときに「書き換えない」を選択したため,autoexec.batファイルにパスが追加されてない可能性があります。このような場合はautoexec.batファイルに次のパスを追加してください。
- 「Groupmaxをインストールしたディレクトリ\common\program」
- Groupmaxを使用する場合は,起動ドライブにあるautoexec.batファイルを削除したり,移動したりしないでください。
(2) 回線切断時の再ログインで「Mail(個人)システムとの接続に失敗しました」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- ネットワーク,ダイアルアップなどが切断され,再ログインをするときに,次のようなメッセージが表示され,ログインできないことがあります。
- 「Mail(個人)システムとの接続に失敗しました。同一ユーザでログインされています」
- 要因と対処方法
- 回線の接続によってログインできない現象は,別のパーソナルコンピュータから接続したり,サーバ側のDHCPシステムなどでIPアドレスが動的に変更されたりする環境で発生します。また,クライアントのネットワーク環境,及び機器の属性や設定に依存することもあります。
- このような現象が発生したら,メッセージ表示後,TCP/IPの通信路開放時間(システムによって異なるがおおよそ10分程度)を目安にしばらく時間をおいてから再ログインしてください。
- 注意
- 同一IPアドレスからのログイン要求も,最初はこのメッセージが出力されます。数回試してもログインできない場合は,この現象になります。
(3) 「メールサーバのバックアップ中です」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- ユーザの接続しているメールサーバの稼動中バックアップ実行中にメールの送信や削除をしようとすると,次に示すメッセージが表示され,エラーとなります。
- 「メールサーバのバックアップ中です。しばらくしてから再度実行してください。」
- 要因と対処方法
- サーバ側で稼動中バックアップが実行中の場合, メールボックスへの更新が発生しないように,メールボックスが一時的に閉塞されます。しばらく時間をおいてから再度実行してください。
(4) 「掲示板フォルダが作成できません」又は「同一ユーザで既にログインされています」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- ログインしたままで電源が切断されるなど,Windowsが正常に終了しなかった場合,再起動すると次のどちらかのメッセージが表示されることがあります。
- 要因と対処方法
対処方法はクライアント製品によって異なります。
- メール機能を使用している場合
10分ほど経過してから再ログインしてください。
- 共用キャビネット(文書管理)を使用している場合
10分ほど経過してから再ログインしてください。
- ワークフロー機能を使用している場合
クライアントのIPアドレスが,前回ログインしたクライアントと異なる場合(PPP接続の場合など)が考えられます。以下の方法で現象が発生しなくなります。
(1)システム管理者に連絡して,ワークフローサーバの環境設定の「再ログイン(re-login)」を「yes」に変更し,ワークフローのサーバを再起動する。
(2)ワークフローサーバの環境設定の「再ログイン(re-login)」を「client」に変更し,ワークフローのサーバを再起動する。対象クライアントのログイン種別を「後着ログイン」に変更する。(クライアント側のログイン種別はWorkflow Client環境設定ツールを使用して各クライアント単位で設定可能です。)
それ以外の場合や環境設定を変更できない場合は,システム管理者に連絡してワークフローのサーバを再起動してください。
(5) Groupmax終了時に「×××が処理中です。終了処理を中断します...」というメッセージが表示されたとき
- 現象
- Integrated Desktopの起動直後,共用キャビネット使用直後などにGroupmaxを終了すると「×××が処理中です。終了処理を中断します。×××の終了を確認して再度終了してください」というエラーメッセージが表示されることがあります。
- 要因と対処方法
- サーバの回線速度が遅い環境で,このような現象が発生することがあります。この現象は,Groupmaxを終了したときのプロセス監視時間をレジストリで変更することで対処できます。
- レジストリの設定内容は次のとおりです。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\Gmax Client\0210\ProcessManager\ShutdownTimeout = xx
- 「ShutdownTimeout」キーはDWORD値属性で作成し,xxには秒数を指定します。レジストリ未設定時は60秒になっているので,60秒を超える値を設定してください。
(6) ログイン時にGroupmaxモバイル以外の自動ダイアルが実行されるとき
- 現象
- Integrated Desktopを起動すると,起動したパーソナルコンピュータがLAN接続されていてもダイアルアップ接続が実行される場合があります。
- 要因と対処方法
- Windows 95システムのインターネット接続として,[インターネットのプロパティ]ダイアログボックスで必要時にインターネットに接続するように設定している場合,TCP/IPの通信が発生した時点で,システムは自動的にダイアルが開始される場合があります。[インターネットのプロパティ]ダイアログボックスで設定を解除しておいてください。
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