Hitachi

TP1/COBOL adapter for Cosminexus ユーザーズガイド


2.4.3 COBOL MHPの呼び出し

COBOL MHPはTP1/COBOLアクセス用Beanを使用して呼び出します。TP1/COBOLアクセス用Beanは,「Bean生成ウィザード」を使用して生成します。

COBOL MHPはServletから次の手順を実行することで呼び出すことができます。

〈この項の構成〉

(1) TP1/Client/PおよびTP1/Client/WでTP1/COBOLアクセス用Beanのsend/receive/receive2メソッドを使用する場合

(a) UAPの開始手続き

  • TP1/COBOL基本Beanのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOLアクセス用Beanのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOL基本Beanのcltinメソッド(ユーザ認証要求機能)を発行します。

  • TP1/COBOL基本Beanのopenメソッド(UAPの開始)を発行します。

(b) データの設定

COBOL MHPの入力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するsetterメソッドを発行して設定します。メソッド名は,「set+COBOLの基本項目名+I」となります。

例)COBOLの基本項目名が「ITEM01」の場合,「setItem01I」となります。

(c) COBOL MHPへの送信

TP1/COBOLアクセス用Beanのsendメソッドを発行して,COBOL MHPにデータを送信します。

(d) COBOL MHPからの受信

TP1/COBOLアクセス用Beanのreceiveメソッドを発行して,COBOL MHPから送信されたデータを受信します。

(障害発生時のメッセージ取得を行うreceive2メソッドを発行することもできます。)

(e) データの取得

COBOL MHPの出力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するgetterメソッドを発行して取得します。

(DCRPC_NOREPLYを指定してcallメソッドを発行後,getterメソッドを発行すると例外が発生します。)

メソッド名は,「get+COBOLの基本項目名+O」となります。

例)COBOLの基本項目名が「ITEM01」の場合,「getItem01O」となります。

(f) UAPの終了手続き

  • TP1/COBOL基本Beanのcloseメソッド(UAPの終了)を発行します。

  • TP1/COBOL基本Beanのcltoutメソッド(クライアントユーザの認証解除)を発行します。

(2) TP1/Client/PおよびTP1/Client/WでTP1/COBOL基本Bean提供のsend/receive/receive2メソッドを使用する場合

(a) UAPの開始手続き

  • TP1/COBOL基本Beanのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOLアクセス用Beanのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOL基本Beanのcltinメソッド(ユーザ認証要求機能)を発行します。

  • TP1/COBOL基本Beanのopenメソッド(UAPの開始)を発行します。

(b) データの設定

  • COBOL MHPに送信したいString型のデータを用意します。

  • COBOL MHPから受信するために必要な,要素数1以上のString型の配列を用意します。

(c) COBOL MHPへの送信

TP1/COBOL基本Beanのsendメソッドを発行して,COBOL MHPにデータを送信します。

(d) COBOL MHPからの受信

データ受信用に用意したString配列を指定して,TP1/COBOL基本Beanのreceiveメソッドを発行して,COBOL MHPから送信されたデータを受信します。String配列に受信データが格納されます。

(障害発生時のメッセージ取得を行うreceive2メソッドを発行することもできます。)

(e) UAPの終了手続き

  • TP1/COBOL基本Beanのcloseメソッド(UAPの終了)を発行します。

  • TP1/COBOL基本Beanのcltoutメソッド(クライアントユーザの認証解除)を発行します。

(3) TP1/Client/Jの場合

(a) UAPの開始手続き

  • TP1/Client/JのTP1Clientクラスのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOLアクセス用Beanのインスタンスを生成します。

  • サーバとの接続の確立を行います。

    TP1ClientクラスのrpcOpenメソッドを発行します。

(b) データの設定

COBOL MHPの入力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するsetterメソッドを発行して設定します。上記,TP1/Client/PおよびTP1/Client/WでTP1/COBOLアクセス用Beanのsend/receive/receive2メソッドを使用する場合と同様です。

(c) COBOL MHPへの送信

TP1/COBOLアクセス用Beanのsendメソッドを発行して,COBOL MHPにデータを送信します。

(d) COBOL MHPからの受信

TP1/COBOLアクセス用Beanのreceiveメソッドを発行して,COBOL MHPから送信されたデータを受信します。

(e) データの取得

COBOL MHPの出力引数を,TP1/COBOLアクセス用Beanの対応するgetterメソッドを発行して取得します。上記,TP1/Client/PおよびTP1/Client/WでTP1/COBOLアクセス用Beanのsend/receive/receive2メソッドを使用する場合と同様です。

(f) UAPの終了手続き

サーバとの接続の解放を行います。TP1ClientクラスのrpcCloseメソッドを発行します。

(4) Cosminexus TP1 Connectorの場合

(a) UAPの開始手続き

通信形態の設定値を除いて,「2.4.2(3) Cosminexus TP1 Connectorの場合」と同様です。

通信形態(setFlags)に同期送受信(TCPIP_SENDRECV)を設定します。

(b) データの設定

SPPをMHPと読み替える以外,「2.4.2(3) Cosminexus TP1 Connectorの場合」と同様です。

(c) COBOL MHPとの送受信

SPPをMHPと読み替える以外,「2.4.2(3) Cosminexus TP1 Connectorの場合」と同様です。

(d) データの取得

SPPをMHPと読み替える以外,「2.4.2(3) Cosminexus TP1 Connectorの場合」と同様です。

(e) UAPの終了手続き

2.4.2(3) Cosminexus TP1 Connectorの場合」と同様です。