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TP1/COBOL adapter for Cosminexus ユーザーズガイド


2.4.2 COBOL SPPの呼び出し

COBOL SPPはTP1/COBOLアクセス用Beanを使用して呼び出します。TP1/COBOLアクセス用Beanは,「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ツール」,もしくは「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード」を使用して生成します。

COBOL SPPはServletから次の手順を実行することで呼び出すことができます。

〈この項の構成〉

(1) TP1/Client/PおよびTP1/Client/Wの場合

(a) UAPの開始手続き

  • TP1/COBOL基本Beanのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOLアクセス用Beanのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOL基本Beanのcltinメソッド(ユーザ認証要求機能)を発行します。

  • TP1/COBOL基本Beanのopenメソッド(UAPの開始)を発行します。

(b) データの設定

COBOL SPPの入力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するsetterメソッドを発行して設定します。メソッド名は,「set+COBOLの基本項目名+I」となります。

例)COBOLの基本項目名が「ITEM01」の場合,「setItem01I」となります。

(c) COBOL SPPの呼び出し

TP1/COBOLアクセス用Beanのcallメソッドを発行して,COBOL SPPを呼び出します。

(d) データの取得

COBOL SPPの出力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するgetterメソッドを発行して取得します。(非応答型RPCの場合,getterメソッドを発行すると例外が発生します。)メソッド名は,「get+COBOLの基本項目名+O」となります。

例)COBOLの基本項目名が「ITEM01」の場合,「getItem01O」となります。

(e) UAPの終了手続き

  • TP1/COBOL基本Beanのcloseメソッド(UAPの終了)を発行します。

  • TP1/COBOL基本Beanのcltoutメソッド(クライアントユーザの認証解除)を発行します。

(2) TP1/Client/Jの場合

(a) UAPの開始手続き

  • TP1/Client/JのTP1Clientクラスのインスタンスを生成します。

  • TP1/COBOLアクセス用Beanのインスタンスを生成します。

  • サーバとの接続の確立を行います。

    • Rapサーバの場合

      TP1ClientクラスのopenConnectionメソッドを発行します。

    • scdサーバの場合

      TP1ClientクラスのrpcOpenメソッドを発行します。

(b) データの設定

COBOL SPPの入力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するsetterメソッドを発行して設定します。上記,TP1/Client/PおよびTP1/Client/Wの場合と同様です。

(c) COBOL SPPの呼び出し

TP1/COBOLアクセス用Beanのcallメソッドを発行して,COBOL SPPを呼び出します。

(d) データの取得

COBOL SPPの出力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するgetterメソッドを発行して取得します。上記,TP1/Client/PおよびTP1/Client/Wの場合と同様です。

(e) UAPの終了手続き

サーバとの接続の解放を行います。

  • Rapサーバの場合

    TP1ClientクラスのcloseConnectionメソッドを発行します。

  • scdサーバの場合

    TP1ClientクラスのrpcCloseメソッドを発行します。

(3) Cosminexus TP1 Connectorの場合

(a) UAPの開始手続き

Cosminexus TP1 Connectorで,以下を設定します。詳細はCosminexus TP1 Connectorに添付のマニュアル「uCosminexus TP1 Connector 利用ガイド」をご覧ください。

  • ManagedConnectionFactoryインスタンスの生成(Non-Managed環境)

    JNDIネーミングコンテキストの生成およびJNDI名前空間からConnectionFactoryインスタンスの取得(Managed環境)

  • ManagedConnectionFactoryプロパティの設定

  • ConnectionFactoryインスタンスの生成

  • コネクションの取得

  • Interactionインスタンスの生成

  • InteractionSpecImplインスタンスの生成

  • InteractionSpecプロパティの設定

    通信形態(setFlags)に同期応答型RPC(DCNOFLAGS)を設定する。

(b) データの設定

COBOL SPPの入力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するsetterメソッドを発行して設定します。上記,TP1/Client/PおよびTP1/Client/Wの場合と同様です。

(c) COBOL SPPの呼び出し

TP1/COBOLアクセス用Beanのcallメソッドを発行して,COBOL SPPを呼び出します。

(d) データの取得

COBOL SPPの出力引数をTP1/COBOLアクセス用Beanの対応するgetterメソッドを発行して取得します。上記,TP1/Client/PおよびTP1/Client/Wの場合と同様です。

(e) UAPの終了手続き

Cosminexus TP1 Connectorのcloseメソッドを発行します。