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TP1/COBOL adapter for Cosminexus ユーザーズガイド


2.3.1 「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード」による生成

JBuilder上でTP1/COBOL アクセス用Bean生成ウィザードを使用することによって,COBOL SPP/MHPを呼び出すロジックを組み込んだTP1/COBOLアクセス用Beanのひな形を簡単に自動生成できます。これ以降「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード」を「Bean生成ウィザード」と省略します。

〈この項の構成〉

(1) 起動方法

JBuilderのオブジェクトギャラリ内の[一般]タブ内の" TP1/COBOLアクセス用Bean"アイコンをダブルクリックします。または,JBuilderのメニューバーから[ウィザード]((注)uCosminexus Developerから提供されるJBuilder 2005では[編集]メニューの[ウィザード]となります)の「TP1/COBOLアクセス用Bean」をクリックします。

(2) 画面の説明

(a) ステップ1/3画面

「Bean生成ウィザード」が起動し,次のような「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード-ステップ1/3」画面が現れます。オプションパネルはタブで切り替えることができます。

[図データ]

[図データ]

ここでは,次の情報を入力します。

  • SPP/MHPの入力パラメタ(COBOLへ渡す登録集原文)と出力パラメタ(COBOLから受け取る登録集原文)を持つデータ定義部の登録集原文のファイル名をフルパスで指定します((注) 登録集原文のファイル名に全角文字は使用できません)。ここで,指定する登録集原文には条件があります。詳細は「2.2.4 SPP/MHPの引数を含む登録集原文の記述規則」をご覧ください。右側のボタンをクリックすると,参照ダイアログが表示されます。

  • 入力用原文および出力用原文の指定により,以下のメソッドを生成します。

    入力用原文指定時

    出力用原文指定時

    TP1/Client/PまたはTP1/Client/W

    call,callTo,sendおよびsetterメソッド

    receive,receive2およびgetterメソッド

    TP1/Client/J

    call,sendおよびsetterメソッド

    receiveおよびgetterメソッド

    Cosminexus TP1 Connector

    callおよびsetterメソッド

    getterメソッド

    TP1/Clientでは,入力用原文と出力用原文の両方を省略することはできません。Cosminexus TP1 Connectorでは,入力用原文を省略することはできません。

  • 必要に応じて,PICTURE句の通貨編集用文字の変更を行います。デフォルトでは,’\’が指定されています。

  • 集団項目に対するデータの設定および取得を行う場合は,「集団項目のバイト配列アクセスを使用する。」チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,集団項目に対するデータの設定および取得は行えません。

  • 同じデータ名のデータ項目に対して別名を自動生成する場合は,「別名を自動生成する。」チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,別名は自動生成しないので,同じデータ名のデータ項目に対してデータの設定および取得を行うには「Bean生成ウィザード」ステップ2/3で別名を指定する必要があります。

  • 日本語項目および日本語編集項目を日本語項目として扱いたい場合は,チェックボックスをオフにします。デフォルトは,日本語項目および日本語編集項目を英数字項目として扱います。

  • USAGE COMP-5を指定した2進項目をCOMPとして扱いたい場合は,チェックボックスをオフにします。デフォルトは,USAGE COMP-5を指定した2進項目は,COMPとして扱います。

  • コンボボックスより生成したいBeanの形式を,以下の中から選択します。

    • TP1/Client/PまたはTP1/Client/W経由のアクセスを使用する。

    • TP1/Client/J経由のアクセスを使用する。

    • Cosminexus TP1 Connector経由のアクセスを使用する。

    注※

     Windows 64bit版の場合,この選択肢は表示されません。

  • 設定が完了したら,[次へ(N)>]ボタンを押すと入力用の「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード:ステップ2/3」画面に進みます。

  • [キャンセル]ボタンを押すと,TP1/COBOLアクセス用Beanの生成を取り消し,「Bean生成ウィザード」画面を消去します。また,[ヘルプ]ボタンを押すと,この画面に対するヘルプを表示します。

  • 指定された登録集原文を正常に解析できなかった場合,エラーメッセージを表示して処理が中止されます。

(b) ステップ2/3画面

  1. 入力タブの画面

    [図データ]

  2. 出力タブの画面

    [図データ]

「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード-ステップ2/3」画面には,「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード-ステップ1/3」画面で指定した入出力用の登録集原文を解析した情報から集団項目の情報がテーブル表示されます(これ以降,このテーブルのことを「パラメタテーブル」とします)。

[入力]タブでは,SPP/MHPで実際に使用する入力用の引数を選択します。選択したデータ項目に対してTP1/COBOLアクセス用Beanの中に当該プロパティが生成されます。

SPP/MHPで実際に使用するデータ項目だけを抽出することによって,TP1/COBOLアクセス用BeanのサイズをSPP/MHPのサービスを受け取れる必要な大きさに最適化でき,資源を有効に活用できます。

[出力]タブでは,出力用のすべてのデータ項目を選択してTP1/COBOLアクセス用Beanのプロパティを生成することによって,SPP/MHPから返される出力データの妥当性を確認するという使い方ができます。必要に応じて,選択するデータ項目を選んでください。

「パラメタテーブル」の編集の仕様については,「2.3.2 入出力用の「Bean生成ウィザード」に表示されるパラメタテーブルの編集」をご覧ください。

設定が完了したら,[次へ(N)>]ボタンを押すとTP1/COBOLアクセス用Beanを生成するためのパッケージ名などを指定する画面が現われます。

(c) ステップ3/3画面

[図データ]

「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード-ステップ3/3」画面は,TP1/COBOLアクセス用Beanを生成するためのパッケージ名などを指定する画面です。ここでは,次の情報を入力します。

  • パッケージ名

    プロジェクトファイルから派生したパッケージ名が表示されます。ほかのパッケージ名を付けるには,このフィールドをクリックして新規の名前を入力します。

  • クラス名

    クラス名を入力します。

    「クラス名.java」が生成されるファイル名になります。

以上のように画面に従って操作し,最後に,[終了]ボタンを押すと,JBuilderのプロジェクトにJavaソースファイルが生成され,当該TP1/COBOLアクセス用Beanが自動生成されます。

(TP1/COBOLアクセス用Beanの自動生成ソースイメージは,「付録E TP1/COBOLアクセス用Beanの自動生成ソースイメージ」をご覧ください)。

自動生成したソースは編集しないでください。

また,生成時は,作業用フォルダとしてTemp環境変数に指定されているフォルダ下にj2cbフォルダを作成します。