SEWB+/REPOSITORY 辞書設計ガイド

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付録C.2 SILVERRUNとの連携

ここでは,SILVERRUN-RDMで作成したデータ分析情報の辞書登録について説明します。

<この項の構成>
(1) SILVERRUN-RDMからデータ項目辞書への変換規則
(2) データ項目辞書とSILVERRUN-RDMの対応
(3) SILVERRUN-RDMタイプマッピングの規則

(1) SILVERRUN-RDMからデータ項目辞書への変換規則

SILVERRUN-RDMで定義した内容を辞書登録する場合の変換規則を次に示します。

データ分析情報に同じカラム名がある場合,その情報はマージされません。カラムを定義するときには異なる名前を設定してください。

(2) データ項目辞書とSILVERRUN-RDMの対応

データ項目辞書の定義項目とSILVERRUN-RDMのデータ分析情報の対応を表C-1に示します。

表C-1 データ項目辞書とSILVERRUN-RDMのデータ分析情報の対応

データ項目辞書の定義項目
 
 
データ分析情報
結合項目1
 
構成項目
単項目
名称 データ項目名 テーブル
 コード名
カラム
 コード名
標準名称 テーブル名 カラム名
フリガナ × ×
属性 分類 結合データ カラム
 ドメインを変換2
けた数 カラム
 長さ
小数部けた数 カラム
 小数点以下のけた数
反復回数 ×
付加情報 フィールド
1〜n
× ×
コメント テーブル
 ユーザ定義フィールドの
 SEWB_COMMENT
カラム
 ユーザ定義フィールドの
 SEWB_COMMENT
言語別詳細情報 名称 テーブル
 コード名
カラム
 コード名
タイプ カラム
 ドメインを変換2
タイプ修飾情報 ×
取りうる値 ×
初期値 カラム
 デフォルト値
言語別フィールド ×

(凡例)

×:SILVERRUN-RDM側にデータ項目辞書に対する情報がない項目

−:データ項目側に値が設定されない項目

注※1 テーブルから変換されるデータ項目は最上位結合項目となります。

注※2 変換される分類とタイプについては,「(3) SILVERRUN-RDMタイプマッピングの規則」を参照してください。


(3) SILVERRUN-RDMタイプマッピングの規則

SILVERRUN-RDMで指定したドメインに対応するベースタイプのコード名から,SEWB+/REPOSITORYのデータ項目の分類とタイプへ変換されます。変換にはタイプマッピングの規則が適用されます。

変換規則は,使用するデータベースの種類によって3種類あります。ORACLEを使用する場合は表C-2,HiRDBを使用する場合は表C-3,XDM/RD E2を使用する場合は表C-4を参照してください。

また,変換の際には,あらかじめ環境構築ユティリティで言語別タイプをそれぞれの分類で指定できるタイプとして登録しておく必要があります。なお,標準に設定されている分類とタイプの対応については,「2.4.1(3)(a)分類」を参照してください。

表C-2 SILVERRUN-RDMのコード名の変換規則(ORACLE)

SILVERRUN-RDM SEWB+/REPOSITORY
ベースタイプの
コード名
分類 言語別タイプ
COBOL又は
OOCOBOL
C又はC++ SQL その他
BINARY_INTEGER 整数データ S int フリー定義※2 ※3
BFILE 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
BLOB 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
CHAR 英数字文字列データ X char CHAR ※3
CHARACTER 英数字文字列データ X char フリー定義※2 ※3
CHAR VARYING 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
CHARACTER
VARYING
分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
CLOB 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
DATE 日付データ X char DATE ※3
DEC 実数データ E double フリー定義※2 ※3
DECIMAL 実数データ E double フリー定義※2 ※3
DOUBLE
PRECISION
実数データ E double フリー定義※2 ※3
FLOAT 実数データ D float フリー定義※2 ※3
INT 整数データ S int フリー定義※2 ※3
INTEGER 整数データ S int フリー定義※2 ※3
NATURAL 正整数データ 9 unsigned int フリー定義※2 ※3
NATURALN 正整数データ 9 unsigned int フリー定義※2 ※3
LONG 英数字文字列データ X char LONG ※3
LONG RAW 分類なし X char フリー定義※2 ※3
LONG VARCHAR 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
MLSLABEL 分類なし X char フリー定義※2 ※3
NCHAR 日本語文字列データ N char* フリー定義※2 ※3
NCLOB 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3
NUMBER 実数データ E double NUMBER ※3
NUMERIC 実数データ E double フリー定義※2 ※3
NVARCHAR2 日本語文字列データ N char* フリー定義※2 ※3
PLS_INTEGER 整数データ S int フリー定義※2 ※3
POSITIVE 正整数データ 9 unsigned int フリー定義※2 ※3
POSITIVEN 正整数データ 9 unsigned int フリー定義※2 ※3
RAW 分類なし X char フリー定義※2 ※3
REAL 実数データ E double フリー定義※2 ※3
ROWID 分類なし X char フリー定義※2 ※3
SIGNTYPE 英数字文字列データ X char フリー定義※2 ※3
SMALLINT 整数データ S int フリー定義※2 ※3
STRING 英数字文字列データ X char フリー定義※2 ※3
VARCHAR 英数字文字列データ X char フリー定義※2 ※3
VARCHAR2 英数字文字列データ X char VARCHAR2 ※3
その他 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3

注※1 定義文字列は設定されません。

注※2 定義文字列にはSILVERRUN-RDMのベースタイプのコード名が設定されます。

注※3 言語区分「IDL(CORBA)」「帳票定義」「Java」と言語別4〜7のタイプはフリー定義となり,定義文字列は設定されません。


表C-3 SILVERRUN-RDMのコード名の変換規則(HiRDB)

SILVERRUN-RDM SEWB+/REPOSITORY
ベースタイプの
コード名
分類 言語別タイプ
COBOL又は
OOCOBOL
C又はC++ SQL その他
BINARY LARGE
OBJECT
分類なし フリー定義1 フリー定義1 フリー定義2 ※3
BLOB 分類なし フリー定義1 フリー定義1 フリー定義2 ※3
CHAR 英数字文字列データ X char CHAR ※3
CHARACTER 英数字文字列データ X char フリー定義2 ※3
CHAR
VARYING
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
CHARACTER
VARYING
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
DATE 日付データ X char DATE ※3
DEC 実数データ E double DEC ※3
DECIMAL 実数データ E double フリー定義2 ※3
DOUBLE
PRECISION
実数データ D double フリー定義2 ※3
FLOAT 実数データ D double FLOAT ※3
INT 整数データ B long INT ※3
INTEGER 整数データ B long フリー定義2 ※3
INTERVAL
HOUR TO
SECOND
分類なし フリー定義1 フリー定義1 フリー定義2 ※3
INTERVAL
YEAR
TO DAY
分類なし フリー定義1 フリー定義1 フリー定義2 ※3
LARGE DEC 実数データ E double フリー定義2 ※3
LARGE
DECIMAL
実数データ E double フリー定義2 ※3
MCHAR 日本語文字列データ N char* MCHAR ※3
MVARCHAR 日本語文字列データ N char* MVARCHAR ※3
NATIONAL
CHAR
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
NATIONAL
CHARACTER
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
NATIONAL
CHAR VARYING
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
NATIONAL
CHARACTER
VARYING
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
NCHAR 日本語文字列データ N char NCHAR ※3
NCHAR
VARYING
日本語文字列データ N char* フリー定義2 ※3
NVARCHAR 日本語文字列データ N char* MVARCHAR ※3
REAL 実数データ D float フリー定義2 ※3
SMALLFLT 実数データ D float SMALLFLT ※3
SMALLINT 整数データ B short SMALLINT ※3
TIME 時刻データ X char TIME ※3
VARCHAR 英数字文字列データ X char VARCHAR ※3
その他 分類なし フリー定義1 フリー定義1 フリー定義2 ※3

注※1 定義文字列は設定されません。

注※2 定義文字列にはSILVERRUN-RDMのベースタイプのコード名が設定されます。

注※3 言語区分「IDL(CORBA)」「帳票定義」「Java」と言語別4〜7のタイプはフリー定義となり,定義文字列は設定されません。


表C-4 SILVERRUN-RDMのドメインの変換規則(XDM/RD E2)

SILVERRUN-RDM SEWB+/REPOSITORY
ドメイン 分類 言語別タイプ
COBOL又は
OOCOBOL
C又はC++ SQL4 その他
CHAR 英数字文字列データ X char CHAR ※3
CHARACTER 英数字文字列データ X char フリー定義2 ※3
DATE 日付データ X char DATE ※3
DEC 実数データ E double DEC ※3
DECIMAL 実数データ E double フリー定義2 ※3
DOUBLE
PRECISION
実数データ E double フリー定義※2 ※3
FLOAT 実数データ E double FLOAT ※3
INT 整数データ S int INT ※3
INTEGER 整数データ S int フリー定義2 ※3
INTERVAL
HOUR TO
SECOND
分類なし フリー定義1 フリー定義※1 フリー定義2 ※3
INTERVAL
YEAR
TO DAY
分類なし フリー定義1 フリー定義※1 フリー定義2 ※3
LARGE DEC 実数データ E double フリー定義2 ※3
LARGE
DECIMAL
実数データ E double フリー定義※2 ※3
LONG
MVARCHAR
日本語文字列データ N char* フリー定義※2 ※3
LONG
NVARCHAR
日本語文字列データ N char* フリー定義※2 ※3
LONG VARCHAR 英数字文字列データ X char フリー定義※2 ※3
MCHAR 日本語文字列データ N char* MCHAR ※3
MVARCHAR 日本語文字列データ N char* MVARCHAR ※3
NATIONAL
CHAR
日本語文字列データ N char* フリー定義※2 ※3
NATIONAL
CHARACTER
日本語文字列データ N char* フリー定義※2 ※3
NCHAR 日本語文字列データ N char* NCHAR ※3
NVARCHAR 日本語文字列データ N char* NVARCHAR ※3
REAL 実数データ E double フリー定義※2 ※3
SMALLFLT 実数データ E double SMALLFLT ※3
SMALLINT 整数データ S int SMALLINT ※3
TIME 時刻データ X char TIME ※3
VARCHAR 英数字文字列データ X char VARCHAR ※3
その他 分類なし フリー定義※1 フリー定義※1 フリー定義※2 ※3

注※1 定義文字列は設定されません。

注※2 定義文字列にはSILVERRUN-RDMのベースタイプのコード名が設定されます。

注※3 言語区分「IDL(CORBA)」「帳票定義」「Java」と言語別4〜7のタイプはフリー定義となり,定義文字列は設定されません。

注※4 言語区分「SQL」のタイプをXDM/RD E2として使用する場合は,環境構築ユティリティで分類区分と言語区分「SQL」のタイプの対応をHiRDBの場合と同様にカスタマイズします。


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