Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


6.7.2 設定値の例(BladeSymphony)

マシンの機種がBladeSymphonyの場合の,リセットパスの設定値の例を説明します。ここで示す表にある設定項目は,「表6-4 リセットパスの設定に必要な情報(BladeSymphony)」の設定に必要な情報と対応しています。

〈この項の構成〉

(1) 2シャーシ/2系(Basicモード)の構成

次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を示します。

図6‒8 リセットパスの設定例1(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

パーティション名

MS0001

MS0002

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

リセットパスのポート番号

ppppp

ppppp

SVPのIPアドレス

x.x.x.c

x.x.x.d

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

(2) 1シャーシ/2系(LPARモード)の構成

次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を示します。

図6‒9 リセットパスの設定例2(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

パーティション名

MS0001

MS0001

LPAR名

LPAR1

LPAR2

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

リセットパスのポート番号

ppppp

ppppp

SVPのIPアドレス

x.x.x.c

x.x.x.c

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

(3) 2シャーシ/4系(Basicモード)の構成

ここでは,次の条件で運用するシステムでのリセットパスの設定値の例について説明します。

重要

ここで説明する系切り替え構成の場合,ホストアドレスの設定(HAモニタの環境設定のaddressオペランド)に注意が必要です。詳細は「(2) 系切り替え構成間でリセットパスを共用する場合の注意事項」を参照してください。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。なお,BladeSymphonyのモデルによって,SVPのHAモニタ連携設定で系切り替え構成ごとに異なるポート番号を設定できます。系切り替え構成ごとにポート番号を分ける場合と,ポート番号を分けない場合のそれぞれについて例を示します。

(a) 二組の切り替え構成でポート番号を分ける場合

図6‒10 リセットパスの設定例3(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

パーティション名

MS0001

MS0002

MS0003

MS0004

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

x.x.x.d

x.x.x.e

リセットパスのポート番号

ppppp

rrrrr

ppppp

rrrrr

SVPのIPアドレス

x.x.x.c

x.x.x.c

x.x.x.f

x.x.x.f

SVPのポート番号

qqqqq

sssss

qqqqq

sssss

この系切り替え構成の場合に,HAモニタの環境設定のaddressオペランドに設定する値の例を次に示します。

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

自系のホストアドレス

11

21

12

22

(b) 二組の切り替え構成でポート番号を分けない場合

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6‒11 リセットパスの設定例4(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

パーティション名

MS0001

MS0002

MS0003

MS0004

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

x.x.x.d

x.x.x.e

リセットパスのポート番号

ppppp

ppppp

ppppp

ppppp

SVPのIPアドレス

x.x.x.c

x.x.x.c

x.x.x.f

x.x.x.f

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

qqqqq

qqqqq

この系切り替え構成の場合に,HAモニタの環境設定のaddressオペランドに設定する値の例を次に示します。

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

自系のホストアドレス

11

21

12

22

(4) 4シャーシ/4系(Basicモード)の構成

ここでは,次の条件で運用するシステムでのリセットパスの設定値の例について説明します。

重要

ここで説明する系切り替え構成の場合,ホストアドレスの設定(HAモニタの環境設定のaddressオペランド)に注意が必要です。詳細は「(2) 系切り替え構成間でリセットパスを共用する場合の注意事項」を参照してください。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6‒12 リセットパスの設定例5(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

パーティション名

MS0001

MS0002

MS0003

MS0004

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.c

x.x.x.e

x.x.x.g

リセットパスのポート番号

ppppp

rrrrr

ppppp

rrrrrr

SVPのIPアドレス

x.x.x.b

x.x.x.d

x.x.x.f

x.x.x.h

SVPのポート番号

qqqqq

sssss

qqqqq

sssss

この系切り替え構成の場合に,HAモニタの環境設定のaddressオペランドに設定する値の例を次に示します。

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

自系のホストアドレス

11

21

12

22

(5) VMware ESXiで仮想化する構成

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え,系1・系2・系3がVMware ESXiの管理上にある)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6‒13 リセットパスの設定例6(BladeSymphony)

[図データ]

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

系4

パーティション名

MS0001

MS0001

MS0002

MS0003

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

x.x.x.d

x.x.x.e

リセットパスのポート番号

ppppp

ppppp

ppppp

ppppp

SVPのIPアドレス

x.x.x.c

x.x.x.c

x.x.x.f

x.x.x.f

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

qqqqq

qqqqq

マシンアドレス

11

11

12

VMware ESXiのIPアドレス

y.y.y.a

y.y.y.a

y.y.y.b

VMware ESXiのポート番号

default

default

rrrrr

仮想マシン名

VM0001

VM0002

VM0003

(凡例)−:設定は不要です。

注※ SSH接続用ポート番号(22)を使用する場合,"default"と設定してください。

この構成の場合は,系切り替え構成内のすべての系で,HAモニタの環境設定(sysdef)のvmware_envオペランドにuseを設定してください。

(6) N+Mコールドスタンバイ構成

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

重要

ここで説明する系切り替え構成の場合,ホストアドレスの設定(HAモニタの環境設定のaddressオペランド)に注意が必要です。詳細は「(2) 系切り替え構成間でリセットパスを共用する場合の注意事項」を参照してください。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系2間で系切り替え,系3が予備のサーバモジュール)の場合に,システムに設定される値の例を次に示します。

図6‒14 リセットパスの設定例7(BladeSymphony)

[図データ]

上記のような設定をするために,monsetupコマンドで指定する値の例を次に示します。

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

系3

パーティション名

MS0001

MS0002

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

リセットパスのポート番号

ppppp

ppppp

SVPのIPアドレス

auto

auto

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

(凡例)−:設定は不要です。

BladeSymphony BS2000を使用している場合

この系切り替え構成の場合に,SVPコマンドモードのHAコマンドで設定する値の例を次に示します。

設定項目

SVPごとの設定値

系1のSVP

系2のSVP

系3のSVP

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

パーティション名

MS0001

MS0002

N+Mコールドスタンバイ機能に対応したシステム構成で稼働するための設定

Enable

Enable

(凡例)−:設定は不要です。

BladeSymphony BS500またはBS2500を使用している場合

この系切り替え構成の場合に,HAモニタ連携で設定する値の例を次に示します。

設定項目

SVPごとの設定値

系1のSVP

系2のSVP

系3のSVP

HAモニタ連携

有効

有効

ポート

qqqqq

qqqqq

システム名

MS0001

MS0002

N+Mコールドスタンバイ連携

Enable

Enable

(凡例)−:設定は不要です。

(7) 相互系切り替え構成(リセット優先系を指定しない)

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,システムに設定される値の例を次に示します。

図6‒15 リセットパスの設定例7(BladeSymphony)

[図データ]

上記のような設定をするために,monsetupコマンドで指定する値の例を次に示します。

設定項目

系ごとの設定値

系1

系2

パーティション名

MS0001

MS0002

リセットパスのIPアドレス

x.x.x.a

x.x.x.b

リセットパスのポート番号

ppppp

ppppp

SVPのIPアドレス

x.x.x.c

x.x.x.d

SVPのポート番号

qqqqq

qqqqq

BladeSymphony BS2000を使用している場合

この系切り替え構成の場合に,SVPのHAモニタ連携で設定する値の例を次に示します。

設定項目

SVPごとの設定値

系1のSVP

系2のSVP

クラスタ管理機能

有効

有効

クラスタマネージャ

有効

無効

注※ システム内のSVPの,どれか一つだけに「有効」を設定します。

BladeSymphony BS2500を使用している場合

この系切り替え構成の場合に,SVPのHAモニタ連携で設定する値の例を次に示します。

設定項目

SVPごとの設定値

系1のSVP

系2のSVP

ポート(5001-65535)

ppppp

ppppp

高速切替支援

無効

無効

クラスタ管理機能

有効

有効

管理設定

管理する

管理しない

注※ システム内のSVPの,どれか一つだけに「管理する」を設定します。