Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


6.7.1 設定に必要な情報(BladeSymphony)

設定対象の系,およびSVPについて,次に示す情報が必要です。

図6‒6 リセットパスの設定に必要な情報(BladeSymphony:VMware ESXiで仮想化しない場合)

[図データ]

図6‒7 リセットパスの設定に必要な情報(BladeSymphony:VMware ESXiで仮想化する場合)

[図データ]

図中の各項目について説明します。

表6‒4 リセットパスの設定に必要な情報(BladeSymphony)

図中の番号

設定に必要な情報

説明

備考

1

パーティション名

HAモニタの管理システム名を指定します。

パーティションを構成したときに設定した情報です。

SVPで設定した,プロセサのシステム名と同じ名称を設定してください※1

N+Mコールドスタンバイ構成の場合は,リセットパスを共用する全系で異なる値を設定してください。

2

LPAR名※2

HAモニタが稼働するLPARのLPAR名を指定します。

LPARを構成したときに設定した情報です。

HVM制御スクリーンで設定したLPAR名称と同じ名称を指定してください。

3

リセットパスのIPアドレス

設定対象の系に割り当てたリセットパスのIPアドレスを指定します。

IPアドレス,およびポート番号の割り当て方については,「5.4.2 必要なIPアドレスとポート番号」を参照してください。

SVPのIPアドレスに"auto"を指定する場合は,N+Mコールドスタンバイ機能に対応したシステム構成で稼働するための設定として,SVPで"Enable"を設定してください※1

4

リセットパスのポート番号

設定対象の系に割り当てたリセットパスのポート番号を指定します。

5

SVPのIPアドレス

SVPに割り当てたリセットパスのIPアドレスを指定します。

N+Mコールドスタンバイ構成の場合は,"auto"を指定します。

6

SVPのポート番号

SVPに割り当てたリセットパスのポート番号を指定します。

7

マシンアドレス※3

HAモニタが稼働する物理パーティション(プロセサ)を示す任意の番号を指定します。

同じ物理パーティション上の系と同じ値で,かつ異なる物理パーティション上の系とは異なる値を指定してください。

リセットパスを共用する全物理パーティション間で重複しないよう,値を設定してください。

8

VMware ESXiのIPアドレス※3

VMware ESXiの管理用IPアドレスを指定します。

IPアドレスおよびポート番号の割り当て方については,「5.4.2 必要なIPアドレスとポート番号」を参照してください。

9

VMware ESXiのポート番号※3

VMware ESXiにSSH接続用に割り当てたポート番号を指定します。

10

パスワード※3,※4

自系のVMware ESXiにSSH接続する際の認証に必要なパスワードを指定します。

系切り替え構成内では,同じパスワードを指定してください。

11

仮想マシン名※3

VMware ESXiで管理する,仮想マシン名を指定します。

VMware ESXiで仮想マシンを作成したときに設定した情報です。VMware vSphere ClientまたはvCenterで確認した名称と同じ名称を,半角文字で指定してください。

また,仮想マシン名は,HAモニタが接続できるすべてのVMware ESXi内で一意にしてください。

仮想マシン名の確認方法を次に示します。

  1. 仮想マシンのゲストOS上でifconfigコマンドを実行し,MACアドレスなど仮想マシン固有の情報をメモします。

  2. VMware vSphere ClientでVMware ESXiに接続します。

  3. 仮想マシンの設定を編集する画面を開き,手順1.でメモした仮想マシン固有の情報が一致する仮想マシンを探します。

注※1

SVPのHAモニタ連携で設定します。BS2000以前の機種ではSVPコマンドモードのHAコマンドで設定します。詳細については,SVP関連のドキュメントを参照してください。

注※2

日立サーバ論理分割機構を利用してLPARモードで系切り替え構成にする場合だけに必要な情報です。

注※3

VMware ESXiで仮想化する場合だけに必要な情報です。

注※4

SSH接続時に必要な認証方式として,パスワード認証方式を選択した場合,HAモニタは自系のVMware ESXiにSSH接続するためのパスワードを,独自の形式でローカルディスクに保持します。パスワードはroot以外のユーザが参照できないよう保持していますが,必要に応じて外部ネットワークからローカルディスクを物理的に切り離すなどのセキュリティ対策を検討してください。

構成によっては,ホストアドレスの設定(HAモニタの環境設定のaddressオペランド)に注意が必要です。詳細については「(2) 系切り替え構成間でリセットパスを共用する場合の注意事項」を参照してください。

また,相互系切り替え構成でリセット優先系を指定しない場合は,SVPのHAモニタ連携でクラスタ管理機能の設定が必要です。詳細については,SVP関連のドキュメントを参照してください。