6.4　共有ディスクのSCSIリザーブをするための設定

HAモニタで共有ディスクのSCSIリザーブをするための設定をします。

なお，VMware ESXiでの仮想化環境では，冗長化構成のときでもパスの切り替えはVMware ESXiが行うため，通常はシングルパス構成と同様に扱われます。VMware ESXiでの仮想化環境でファイバーチャネル接続の冗長化構成の場合の例を，次の図に示します。

図6‒2　VMware ESXiでの仮想化環境で冗長化構成の場合の例（ファイバーチャネル使用時）

また，仮想マシンのOSがiSCSI接続の共有ディスクを直接認識する構成にすることで，VMware ESXiのオプション機能であるvMotionなどを使用することもできます。このとき，VMware ESXiではLANだけを認識させ，共有ディスクの認識をしないようにします。冗長化構成のときは，仮想マシンのOSでマルチパスソフトウェア（DMMP）を使用します。この構成では，DMMPがパスの切り替えを行います。

DMMPを使用する，VMware ESXiでの仮想化環境で冗長化構成の場合の例を，次の図に示します。

図6‒3　VMware ESXiでの仮想化環境で冗長化構成の場合の例（DMMP使用時）

〈この節の構成〉

• 6.4.1　マルチパスソフトウェアの設定

• 6.4.2　LVMを使用する場合の共有ディスクのSCSIリザーブに必要なオペランドの指定値の求め方

• 6.4.3　LVMを使用しない場合の共有ディスクのSCSIリザーブに必要なオペランドの指定値の求め方

• 6.4.4　SCSI関連のメッセージのsyslog出力時の対応方法

• 6.4.5　udevルールの設定

• 6.4.6　共有ディスクのSCSIリザーブ設定時の注意事項

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