6.4.1 マルチパスソフトウェアの設定
マルチパスソフトウェアの種類に応じて設定が必要な場合があります。ここでは,設定が必要なマルチパスソフトウェアについて説明します。
(1) マルチパスソフトウェアがHDLMの場合
マルチパスソフトウェアがHDLMの場合,HDLMドライバオプション設定ユーティリティ(dlmsetopt)の「-prsup on」を実行し,ホストを再起動してください。HDLMドライバオプション設定ユーティリティは,すべての系切り替え構成で実行する必要があります。実行しないと,共有ディスクを保護できないおそれがあります。設定・確認方法などの詳細については,マニュアルHitachi Dynamic Link Manager Softwareユーザーズガイド(Linux(R)用)を参照してください。
(2) マルチパスソフトウェアがDMMPの場合
マルチパスソフトウェアがDMMPの場合,次の設定が必要です。
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devicesセクション
パスチェッカー(path_checker)は,tur(デバイスに対してTEST UNIT READYを発行)以外を指定します。queue_if_no_path機能を使用しません(featuresに0を指定します)。また,フェイルバック(failback)は,手動フェイルバックを使用する設定をします。
設定例を次に示します。vendorおよびproductには,使用しているストレージに応じた値を設定してください。
devices { device { vendor "HITACHI" product "DF.*" path_checker directio features "0" failback manual } }
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blacklistセクションを設定する場合の設定
blacklistセクションを設定する場合は,WWID単位,またはデバイスタイプ単位で設定します。デバイス名単位では設定しないでください。
blacklistセクションにWWID単位で設定する例を次に示します。
blacklist { wwid 360060e8010462fe004f2b6ae00000065 }
設定ファイルのファイル名,および設定方法の詳細については,DMMPのマニュアルを参照してください。