Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


4.3 サーバの停止コマンドの設定

HAモニタ kitは,サーバの停止コマンドのサンプルファイルを提供しています。サンプルファイルをコピーしてここで説明する内容に従って設定し,必要に応じてカスタマイズしてください。サンプルファイルの格納場所やコピー先については,「3.2.8(1) サーバの起動・停止・監視コマンドの設定」を参照してください。

サーバの停止コマンドのサンプルファイルは,停止処理が記述されたterm_proc()シェル関数を実行し,OracleインスタンスとOracleリスナーを停止します。

サーバの停止コマンドのサンプルファイルの内容を次の図に示します。

図4‒2 サーバの停止コマンドのサンプルファイルの内容

[図データ]

[図データ]

図中の1.〜5.について説明します。

  1. プログラムの停止に必要な動作環境を設定する環境変数です。

    ここで設定する内容については,「4.3.1 環境変数」を参照してください。

  2. Oracleインスタンスの停止処理です。

    haorainsendコマンドを実行して,インスタンス識別子で指定したOracleインスタンスを停止する処理が記述されています。ここで設定する内容については,「4.3.2 設定方法」を参照してください。

    haorainsendコマンドについては,「4.6 サーバの起動・停止・監視コマンドの設定に使用するコマンド」の「haorainsend(Oracleインスタンスの停止)」を参照してください。

  3. Oracleリスナーの停止処理です。

    haoralsnrendコマンドを実行して,リスナー名で指定したOracleリスナーを停止する処理が記述されています。ここで設定する内容については,「4.3.2 設定方法」を参照してください。

    haoralsnrendコマンドについては,「4.6 サーバの起動・停止・監視コマンドの設定に使用するコマンド」の「haoralsnrend(Oracleリスナーの停止)」を参照してください。

  4. term_proc()シェル関数の処理です。

    ユーザ独自の処理を追加したい場合,このterm_proc()シェル関数の中に追加します。ここで設定する内容については,「4.3.3 サーバの停止コマンドのカスタマイズ」を参照してください。

  5. サーバの停止コマンドの戻り値です。

〈この節の構成〉