4.2.3 サーバの起動コマンドのカスタマイズ
サーバの起動コマンドの中に,業務に必要な,Oracle以外のアプリケーションの処理やユーザ独自の処理などを追加できます。カスタマイズをする場合には,次の注意事項に従ってください。
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処理を追加する前に,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「サーバの起動コマンドの作成」の説明を参照してください。
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処理は,サーバの起動コマンド内のact_proc()シェル関数の中に追加してください。act_proc()シェル関数とシェル変数以外は,編集しないでください。
ここに記述した処理はスーパユーザの権限で実行されます。権限を変更した場合は,スーパユーザの権限に戻してください。
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act_proc()シェル関数の中では,exitコマンドを使用しないでください。処理を終了させる場合は,returnコマンドを使用してください。
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act_proc()シェル関数のリターンコードがサーバの起動コマンドの戻り値となります。サーバの起動を中止したい場合は,act_proc()シェル関数を0以外でリターンさせてください。
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実行したコマンドが常駐プロセスになるなど,サーバの起動コマンドに制御が戻らない処理は追加しないでください。
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act_proc()シェル関数が出力するメッセージの出力先については,「5.4 サーバログの確認」を参照してください。
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act_proc()シェル関数の中で実行するコマンドや入出力するファイルは,絶対パスで指定してください。ここでいうコマンドとは,HAモニタ kitが提供するコマンド以外のものを指します。
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次のシェル変数名を変更しないでください。
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LOGNAME
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LOGSIZE
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シェル変数を追加する場合は,コマンド内を検索し,すでに使用されていないことを確認してから追加してください。