Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


4.2 サーバの起動コマンドの設定

HAモニタ kitは,サーバの起動コマンドのサンプルファイルを提供しています。サンプルファイルをコピーしてここで説明する内容に従って設定し,必要に応じてカスタマイズしてください。サンプルファイルの格納場所やコピー先については,「3.2.8(1) サーバの起動・停止・監視コマンドの設定」を参照してください。

サーバの起動コマンドでは,起動処理が記述されたact_proc()シェル関数を実行し,OracleリスナーとOracleインスタンスを起動します。

サーバの起動コマンドのサンプルファイルの内容を次の図に示します。

図4‒1 サーバの起動コマンドのサンプルファイルの内容

[図データ]

図中の1.〜5.について説明します。

  1. プログラムの起動に必要な動作環境を設定する環境変数です。

    ここで設定する内容については,「4.2.1 環境変数」を参照してください。

  2. Oracleリスナーの起動処理です。

    haoralsnrbgnコマンドを実行して,リスナー名で指定したOracleリスナーを起動する処理が記述されています。ここで設定する内容については,「4.2.2 設定方法」を参照してください。

    haoralsnrbgnコマンドについては,「4.6 サーバの起動・停止・監視コマンドの設定に使用するコマンド」の「haoralsnrbgn(Oracleリスナーの起動)」を参照してください。

  3. Oracleインスタンスの起動処理です。

    haorainsbgnコマンドを実行して,インスタンス識別子で指定したOracleインスタンスを起動する処理が記述されています。ここで設定する内容については,「4.2.2 設定方法」を参照してください。

    haorainsbgnコマンドについては,「4.6 サーバの起動・停止・監視コマンドの設定に使用するコマンド」の「haorainsbgn(Oracleインスタンスの起動)」を参照してください。

  4. サーバの起動コマンドの戻り値です。

    ここで設定する内容については,「4.2.2 設定方法」を参照してください。

  5. act_proc()シェル関数の処理です。

    ユーザ独自の処理を追加したい場合,このact_proc()シェル関数の中に追加します。ここで設定する内容については,「4.2.3 サーバの起動コマンドのカスタマイズ」を参照してください。

〈この節の構成〉