Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


3.2.3 構築に必要な設定項目の対応と設定の概要

ここでは,HAモニタ kitを使用したシステムを設定するに当たり,理解しておきたい設定項目の対応と設定の概要について説明します。システム内の設定の関連を,次の図に示します。

図3‒6 構築に必要な設定項目の対応と設定の概要

[図データ]

次に,図に示した設定の対応について説明します。番号は,図中の番号と対応しています。

  1. サーバの起動・停止・監視コマンド,およびサーバの監視コマンド実行シェルのサンプルを,サーバの数だけコピーして設定します。

    詳細については,「3.2.8(1) サーバの起動・停止・監視コマンドの設定」を参照してください。

  2. Oracleインスタンス制御用定義ファイルのサンプルを,Oracleインスタンスの数だけコピーして設定します。

    詳細については,「3.2.8(2) 制御用定義ファイルの設定」を参照してください。

  3. Oracleリスナー制御用定義ファイルのサンプルを,Oracleリスナーの数だけコピーして設定します。

    詳細については,「3.2.8(2) 制御用定義ファイルの設定」を参照してください。

  4. サーバ対応の環境設定(servers)に,「3.1.1 Oracleの構成と系切り替え単位の検討」で検討したサーバの数だけ,サーバの定義をします。

    定義ファイルの作成については,「3.2.10 定義ファイルの作成」を参照してください。

  5. LANの状態設定ファイルは,クライアント接続用のIPアドレスを使用するサーバの分だけ作成します。

    クライアント接続用のIPアドレスを使用するサーバは,「3.1.2 リソース構成の検討」を参照して決定してください。また,設定方法については,「3.2.7 Oracleが使用する共有リソースの設定」を参照してください。

  6. Oracle ASMを使用する場合,Oracle ASM用ユーザコマンド(usrcommand_asm)をコピーして設定してください。設定方法は「3.2.7 Oracleが使用する共有リソースの設定」を参照してください。Oracle ASMを使用しない場合は,設定不要です。