3.1.1 Oracleの構成と系切り替え単位の検討
HAモニタは,サーバ単位で系切り替えをします。HAモニタ kitの制御対象となるOracleインスタンスおよびOracleリスナーを,系切り替えの単位であるサーバとどのように対応させるかを検討する必要があります。検討時は,次のことを考慮してください。
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サーバは,運用および系切り替えをする単位で一つずつ設定してください。
複数のOracleインスタンスおよびOracleリスナーをまとめて運用・系切り替えしたい場合は,一つのサーバにまとめることもできます。
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複数のOracleインスタンスおよびOracleリスナーを,まとめて運用・系切り替えしたい場合で,かつ次に示す場合は,複数のサーバを設定し,それらのサーバをグループ化してください。
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起動・停止などの運用を個別に実施したい(一括で起動・停止しない)場合
運用する単位でサーバを分け,グループ化します。
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Oracleユーザを分けたい場合
同じOracleユーザごとにサーバを分け,グループ化します。
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監視対象となるOracleインスタンスおよびOracleリスナーそれぞれで,監視間隔に異なる値を設定したい場合
監視間隔が異なるごとにサーバを分け,グループ化します。
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OracleインスタンスやOracleリスナーごとに障害検知時の動作を分けるなど,HAモニタのサーバ対応の環境設定を分けたい場合
サーバ対応の環境設定単位でサーバを分け,グループ化します。
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OracleASMを使用する場合,かつOracleインスタンスが複数の場合は,複数のOracleインスタンスのサーバとリソースサーバをグループ化して,リソースサーバでOracle ASMディスクを制御します。リソースサーバについては,「3.1.2(2) リソースサーバの検討」を参照してください。
次に,代表的な系切り替え構成の例を示します。
この例の現用系の場合の,Oracleインスタンス・Oracleリスナーとサーバの対応の例を,以降に示します。