Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.12.2 起動用バッチファイルの設定

起動用バッチファイルは,システムの起動時,CLUSTERPROでのオンライン操作などによってHA Toolkit Exが起動されると,自動的に実行されます。

ここでは,起動用バッチファイルを作成します。作成したファイルには,hatestart.batというファイル名を付けて,次のディレクトリに格納します。

{HA Toolkit Exインストールディレクトリ}¥HAmon¥etc

〈この項の構成〉

(1) 起動用バッチファイルの設定内容

起動用バッチファイルには,次の内容を設定します。

CLUSTERPROでは,実行サーバおよび待機サーバの起動種別が自動制御されます。ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合,実行サーバは,最初に起動した系で起動します。また,他系で実行サーバが起動済みであれば,自系で待機サーバが起動します。

複数のグループを管理する場合

複数のグループを管理する場合,グループごとにバッチファイルを作成する方法を推奨します。

  1. グループごとに,任意の別ファイル名で,サーバを起動するコマンドを記述したバッチファイルを作成する

  2. hatestart.batでは,Windowsのstartコマンドを使用して,グループごとに作成したバッチファイルを並列実行する指定をする

    図7‒3 複数グループでの起動用バッチファイル構成(CLUSTERPRO)

    [図データ]

(2) 起動用バッチファイルの記述例

起動用バッチファイルの記述例を示します。

(a) ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合の記述例

グループが一つのときの,起動用バッチファイルの記述例を次に示します。

clpgrp -s サーバのグループ名
 
start C:\HATkEx\HAmon\etc\HRD1_act.bat
start C:\HATkEx\HAmon\etc\tp1_act.bat
exit

1行目は,サーバのグループをオンライン化し,実行サーバを起動するためのコマンドです。

2行目および3行目は,待機サーバを起動するためのコマンドです。

(b) HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例

起動用バッチファイルの記述例を次に示します。

C:\HATkEx\HAmon\bin\hateactonl サーバのグループ名1
C:\HATkEx\HAmon\bin\hateactonl サーバのグループ名2
 
clpgrp -s サーバのグループ名1 -h node1
clpgrp -s サーバのグループ名2 -h node1
 
call C:\\win32app\hitachi\hirdb_p\SAMPLE\SAMPLECONF\HiRDBCMD.BAT
@net start HiRDBのクラスタサービス名
@if "%ERRORLEVEL%"=="0" @goto end
cd %PDDIR%
%PDDIR%\bin\pdstart -q
:end
exit
注※

HiRDBのクラスタサービス名には,HiRDBセットアップ識別子を付ける必要がある場合があります。

1行目および2行目は,CLUSTERPROからグループのオンラインを許可するためのコマンドです。