Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.12.1 HA Toolkit Exのサービス登録

HA Toolkit Ex本体をCLUSTERPROに登録する手順を次に示します。

CLUSTERPROの起動/停止に同期したHA Toolkit Exシステムの自動起動/停止をする場合は,HA Toolkit Ex本体をグループとして登録する必要があります。また,実行系および待機系の両方がオンラインである必要があるため,実行系用のHA Toolkit Exの汎用サービス「HAToolkit△Extension△実行系ホスト名」と,待機系用のHA Toolkit Exの汎用サービス「HAToolkit△Extension△待機系ホスト名」を別のグループで登録します。

(凡例)△:1文字の半角スペース

〈この項の構成〉

(1) グループの作成

グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにリソースを登録します。

グループの作成手順を次に示します。

  1. CLUSTERPROの管理ツール(WebUI)を起動する

  2. 操作モードから設定モードに切り替える

  3. [グループ]の横にある[+]ボタンからグループを作成する

  4. グループのプロパティを設定する

    グループのプロパティの設定内容を次の表に示します。

    表7‒6 グループのプロパティの設定内容(CLUSTERPRO)

    ダイアログ名称

    タブ名称

    設定項目

    設定内容

    グループのプロパティ

    情報

    タイプ

    任意

    サーバグループ設定を使用する

    任意

    名前

    任意のグループ名

    起動サーバ

    全てのサーバでフェイルオーバ可能

    チェックしない

    起動する系だけを指定

    属性

    グループ起動属性

    自動起動

    両系活性チェックを行う

    チェックしない

    フェイルオーバ属性

    「起動可能なサーバ設定に従う」をチェックする

    フェイルバック属性

    自動フェイルバック

    論理サービス

    論理サービス名一覧

    指定しない

    起動待ち合わせ

    起動を待ち合わせるグループおよびタイマ値の設定

    起動待ち合わせはしない

    停止待ち合わせ

    停止を待ち合わせるグループおよびタイマ値の設定

    停止待ち合わせはしない

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループに,リソースを指定します。リソースの作成では,汎用サービスリソースとして,「HAToolkit△Extention△ホスト名」を登録します。

(凡例)△:1文字の半角スペース

HA Toolkit Ex本体の障害発生時は,サーバ障害として系切り替えをする必要があるため,自動再起動は設定しません。

作成したグループの下にリソースを新規作成し,リソースのプロパティを設定します。HA Toolkit Ex本体の,リソースのプロパティの設定内容を次の表に示します。

表7‒7 リソースのプロパティの設定内容(CLUSTERPRO)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

系1の設定値

リソースのプロパティ

情報

名前

任意のリソース名

依存関係

既定の依存関係に従う

チェックしない

復旧動作

活性異常検出時の復旧動作

活性リトライしきい値

0

フェイルオーバ先サーバ

最高プライオリティサーバ

フェールオーバしきい値

0

最終動作

グループ停止

非活性異常検出時の復旧動作

非活性リトライしきい値

0

最終動作

なにもしない(次のリソースを非活性にする)

詳細

サービス名

HAToolkit△Extension△ホスト名

調整

パラメータ

開始

同期,タイムアウト値は任意

終了

同期,タイムアウト値は任意

対象VCOMリソース名

指定しない

サービス

開始パラメータ

指定しない

サービスが起動済みの場合、エラーとしない

チェックしない

サービス開始後の待ち合わせ

0

サービス停止後の待ち合わせ

0

拡張

リソース起動属性

自動起動

活性前後、非活性前後にスクリプトを実行する

設定

実行タイミング

すべてチェックしない

設定(ユーザアプリケーション、この製品で作成したスクリプト)

すべてチェックしない

(凡例)

△:1文字の半角スペース

(3) モニタリソースの作成

リソースを作成すると,CLUSTERPROがリソースに対応するモニタリソースを作成します。リソースに対応するモニタリソースは,プロパティの監視(共通)の対象リソースに,作成したリソース名称が設定されています。

HA Toolkit Exのサービスプロセスの,モニタリソースのプロパティでの設定内容を次の表に示します。

表7‒8 モニタリソースのプロパティの設定内容(CLUSTERPRO)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定内容

モニタリソースのプロパティ

情報

名前

任意のモニタリソース名

監視(共通)

インターバル

1秒を推奨

タイムアウト

デフォルト(60秒)を推奨

タイムアウト発生時にリトライしない

チェックするを推奨

タイムアウト発生時

回復動作を実行しない

リトライ回数

0を推奨

監視開始待ち時間

0

対象リソース

作成したリソース

監視を行うサーバを選択する

「全てのサーバ」をチェックする

監視処理時間メトリクスを送信する

「チェックしない」を推奨

回復動作

回復動作

「最終動作のみ実行」を選択

回復対象

作成したリソース

最終実行前にスクリプトを実行する

チェックしない

最終動作

グループ停止