Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.11.2 起動用バッチファイルの設定

起動用バッチファイルは,システムの起動時,WSFCでのオンライン操作などによってHA Toolkit Exが起動されると,自動的に実行されます。

起動用バッチファイルの設定では,起動用バッチファイルを作成します。作成したファイルには,hatestart.bat以外のファイル名を付けて,次のディレクトリに格納します。

{HA Toolkit Exインストールディレクトリ}\HAmon\etc

〈この項の構成〉

(1) 起動用バッチファイルの設定内容

設定内容については,「7.10.3 起動用バッチファイルの設定」を参照してください。なお,起動用バッチファイルのファイル名はhatestart.bat以外のファイル名とし,hatestart.batという名称のファイルは作成しないでください。

(2) 起動用バッチファイルの記述例

起動用バッチファイルの記述例を示します。

(a) ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合の記述例

グループが一つのときの,起動用バッチファイルの記述例を次に示します。

%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名"
 
start C:\HATkEx\HAmon\etc\HRD1_act.bat
start C:\HATkEx\HAmon\etc\tp1_act.bat
pause

1行目は,サーバのグループをオンライン化し,実行サーバを起動するためのコマンドです。

2行目および3行目は,待機サーバを起動するためのコマンドです。

(b) HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例

起動用バッチファイルの記述例を次に示します。

%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名 -Cluster 系名称 -Wait 0"
pause

1行目は,正規BESユニットをオンライン化するためのコマンドです。

(c) HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例

起動用バッチファイルの記述例を次に示します。

C:\HATkEx\HAmon\bin\hateactonl サーバのグループ名1
C:\HATkEx\HAmon\bin\hateactonl サーバのグループ名2
 
%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名1 -Cluster 系名称" 
%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名2 -Cluster 系名称" 
 
call C:\\win32app\hitachi\hirdb_p\SAMPLE\SAMPLECONF\HiRDBCMD.BAT
@net start HiRDBのクラスタサービス名
@if "%ERRORLEVEL%"=="0" @goto end
cd %PDDIR%
%PDDIR%\bin\pdstart -q
:end
pause
注※

HiRDBのクラスタサービス名には,HiRDBセットアップ識別子を付ける必要がある場合があります。

1行目および2行目は,WSFCからグループのオンラインを許可するためのコマンドです。

3行目〜6行目は,WSFCからサーバのグループをオンライン化するためのコマンドです。

7行目〜12行目は,HiRDBユニットを起動するためのコマンドです。これによって,WSFC上,オンライン状態のサーバが実行サーバとして起動します。ほかのサーバは待機サーバとして起動します。