Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.11.1 HA Toolkit Exのサービス登録

HA Toolkit ExのサービスをWSFCに登録します。

HA Toolkit Exは,実行系および待機系の両方がオンラインである必要があります。そのため,実行系,待機系ごとに,別のグループおよび別のリソースとして登録します。また,これらのグループは,系切り替えをしない設定にする必要があります。

HA Toolkit ExのサービスをWSFCに登録する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) グループの作成

グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにHA Toolkit Exを登録します。

グループの作成手順を次に示します。

  1. フェールオーバー クラスターマネージャーを起動する

  2. フェールオーバー クラスター マネージャーのメニューバーの[操作]−[空の役割の作成]からグループを作成する

  3. 作成したグループを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  4. [全般]タブで,次の値を設定する

    • [名前]:任意のサービス名

      実行系と待機系で異なる名称を設定します。

    • [優先所有者]:実行系および待機系を設定する

      なお,実行系のHA Toolkit Exのサービスの場合は実行系から待機系の順番に,待機系のHA Toolkit Exのサービスの場合は待機系から実行系の順番になるように設定します。

  5. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する

    • [指定した期間内の最大エラー数]:0

    • [期間(時間)]:0

    • [フェールバックを許可する]:チェックする

    • [今すぐ]:チェックする

これで,グループの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループに,リソースを指定します。WSFCは,障害時にWSFC配下のサービスプロセスおよびサーバを障害と判断して,系切り替えをします。そのため,WSFCで自動再起動の設定をしないでください。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したグループを右クリックして,[リソースの追加]−[汎用サービス]を選択する

    [新しいリソース ウィザード]ダイアログが表示されます。

  2. 一覧から「HAToolkit△Extension△ホスト名」のサービスを設定する

    任意のリソース名を設定します。グループ名と同一名を設定することを推奨します。

    (凡例)△:1文字の半角スペース

  3. [次へ]ボタンをクリックして,汎用サービスの設定を完了させる

    注意事項

    グループの所有者ノードが間違っているとリソースの構成に失敗します。実行系のリソース作成なら所有者ノードを実行系に,待機系のリソース作成なら所有者ノードを待機系にしてから,作成手順を実施してください。

  4. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  5. [全般]タブで,[名前]に任意のリソース名を設定する

    任意のリソース名を設定します。サービス名と同一名を設定することを推奨します。

  6. 必要に応じて,[依存関係]タブで,依存するリソースを設定する

  7. [ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない]をチェックする

  8. [詳細なポリシー]タブで,次の値を設定する

    • [実行可能な所有者]:実行系には実行系だけを,待機系には待機系だけを指定する

    • [このリソースを別のリソース モニタで実行する]:チェックする

これで,リソースの作成は終了です。