Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.10.2 HA Toolkit Exのサービス登録(Windows Server 2008)

HA Toolkit ExのサービスをWSFCに登録します。

HA Toolkit Exは,実行系および待機系の両方がオンラインである必要があります。そのため,実行系,待機系ごとに,別のサービスおよび別のリソースとして登録します。また,これらのサービスは,系切り替えをしない設定にする必要があります。

HA Toolkit ExのサービスをWSFCに登録する手順を次に示します。ここでは,Windows Server 2008を前提に記述しています。

〈この項の構成〉

(1) サービスの作成

サービスの作成では,新規にサービスを作成して,そのサービスにHA Toolkit Exを登録します。

サービスの作成手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]−[管理ツール]−[フェールオーバー クラスタ管理]を起動する

    注※

    Windows Server 2008 R2の場合は,[フェールオーバー クラスター マネージャー]です。

  2. [サービスとアプリケーション]を右クリックし,[その他のアクション]−[空のサービスまたはアプリケーションの作成]からサービスを作成する

  3. 作成したサービスを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  4. [全般]タブで,次の値を設定する

    • [名前]:任意のサービス名

      実行系と待機系で異なる名称を設定します。

    • [優先する所有者]:実行系および待機系を設定する

      該当するHA Toolkit Exのサービスを稼働する系が先頭になるように設定します。実行系のHA Toolkit Exのサービスの場合は,実行系,待機系の順に設定します。待機系のHA Toolkit Exのサービスの場合は,待機系,実行系の順に設定します。

    Windows Server 2008 R2の場合は,[全般]タブで次の値も設定します。

    • [永続的なモードを有効にする]:チェックしない

    • [自動開始]:チェックする

  5. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する

    • [指定した期間内の最大エラー数]:0

    • [期間]:0

    • [フェールバックを許可する]:チェックする

    • [今すぐ]:チェックする

    これで,サービスの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) サービスの作成」で作成したサービスに,リソースを指定します。WSFCは,障害時にWSFC配下のサービスプロセスおよびサーバを障害と判断して,系切り替えをします。そのため,WSFCで自動再起動の設定をしないでください。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したサービスを右クリックして,[リソースの追加]−[汎用サービス]を選択する

    [新しいリソース ウィザード]ダイアログが表示されます。

  2. 一覧から,「HAToolkit△Extension△ホスト名」のサービスを選択する

    (凡例)△:1文字の半角スペース

  3. [次へ]ボタンをクリックして,汎用サービスの設定を完了させる

  4. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  5. [全般]タブで,[リソース名]に任意のリソース名を設定する

    任意のリソース名を設定します。サービス名と同一名を設定することを推奨します。

  6. 必要に応じて,[依存関係]タブで,依存するリソースを設定する

  7. [ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない]をチェックする

  8. [詳細なポリシー]タブで,次の値を設定する

    • [実行可能な所有者]:実行系には実行系だけを,待機系には待機系だけを指定する

    • [このリソースを別のリソース モニタで実行する]:チェックする

    これで,リソースの作成は終了です。