Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.10.1 HA Toolkit Exのサービス登録(Windows Server 2003 R2まで)

HA Toolkit ExのサービスをMSCSに登録します。

HA Toolkit Exは,実行系および待機系の両方がオンラインである必要があります。そのため,実行系,待機系ごとに,別のグループおよび別のリソースとして登録します。また,これらのグループは,系切り替えをしない設定にする必要があります。

HA Toolkit ExのサービスをMSCSに登録する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) グループの作成

グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにHA Toolkit Exを登録します。

グループの作成手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]−[管理ツール]−[クラスタアドミニストレータ]を起動する

  2. 新規作成で[グループ]を選択する

    [新しいグループ]ダイアログが表示されます。

  3. [新しいグループ]ダイアログで,グループ名を設定する

    任意のグループ名を設定します。実行系と待機系で,異なる名称を設定します。

  4. [優先所有者]ダイアログで,優先所有者に実行系および待機系を指定する

    グループが作成されます。

  5. 作成したグループを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  6. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する

    • [しきい値]:0

    • [期間]:0

  7. [フェールバック]タブで,[禁止する]をチェックする

    これで,グループの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループに,リソースを指定します。MSCSは,障害時にMSCS配下のサービスプロセスおよびサーバを障害と判断して,系切り替えをします。そのため,MSCSで自動再起動の設定をしないでください。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したグループを右クリックして,[リソースの新規作成]を選択する

    [新しいリソース]ダイアログが表示されます。

  2. [新しいリソース]ダイアログで,リソース名を設定する

    任意のリソース名を設定します。グループ名と同一名を設定することを推奨します。

  3. リソースの種類に[汎用サービス]を選択する

  4. [別のリソースモニタでリソースを実行する]をチェックする

  5. [実行可能な所有者]ダイアログで,実行可能な所有者を設定する

    実行系には実行系だけを,待機系には待機系だけを設定します。

    [依存関係]ダイアログでは,設定は必要ありません。

  6. [汎用サービスパラメータ]ダイアログで,次の値を設定する

    • [サービス名]:"HAToolkit△Extension△ホスト名"

      (凡例)△:1文字の半角スペース

    [レジストリの複製]ダイアログでは,設定は必要ありません。

    リソースの作成が完了します。

  7. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  8. [詳細設定]タブで,[再開しない]をチェックする

    これで,リソースの作成は終了です。