Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.2.4 サーバの起動コマンドの設定

サーバの起動コマンドの設定では,サーバ(OpenTP1,HiRDB)の起動コマンドを一括で実行できるコマンドを作成します。ファイル名は任意です。起動コマンドは,次のディレクトリに格納することを推奨します。

{HA Toolkit Exインストールディレクトリ}\HAmon\etc

サーバの起動コマンドは,MSCSまたはCLUSTERPROを使用してサーバのグループをオンラインにしたときに,自動的に実行されます。起動コマンドを実行するためには,定義ファイル(servers)のactcommandオペランドを指定してください。

注意事項

HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えでは,定義ファイル(servers)のactcommandオペランドに,サーバの起動コマンドは設定しないでください。

〈この項の構成〉

(1) サーバの起動コマンドの設定内容

サーバの起動コマンドには,次の内容を設定します。

(2) サーバの起動コマンドの記述例

(a) ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合の記述例

HiRDB/Single Serverでの,HiRDBの起動コマンドの記述例を次に示します。HiRDB/Parallel Serverの場合は,起動コマンドをpdstart -qとしてください。

@net start HiRDBClusterService
@if "%ERRORLEVEL%"=="0" @goto end
@cd %PDDIR%
@%PDDIR%\bin\pdstart
:end
exit

OpenTP1の起動コマンドの記述例を次に示します。

net start opentp1
exit

TP1/LiNKを使用する場合は,起動コマンドが異なります。記述例を次に示します。

net start tp1link
exit

(b) HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例

HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合,正規BESユニットが起動する系があらかじめ決まっています。起動コマンドを設定するときは注意してください。

HiRDBの起動コマンドの記述例を次に示します。

@net start HiRDBClusterService
if "%ERRORLEVEL%"=="0" @goto end
@cd %PDDIR%
@%PDDIR%\bin\【起動コマンド】
:end
exit

PDDIRには,BESごとに異なる値を設定してください。

【起動コマンド】には,系やBESごとに次のHiRDBのコマンドを記述してください。

BESユニットの起動種別

系1

系2

系1を正規BESユニットとして起動

pdstart -q

pdstart -q -c

系2を正規BESユニットとして起動

pdstart -q -c

pdstart -q