Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.2.3 HA Toolkit Exの動作の環境設定

HA Toolkit Exの動作の環境設定では,HA Toolkit Exの動作環境を設定する定義ファイルを作成します。作成したファイルにsysdefというファイル名を付けて,ディレクトリ{HA Toolkit Exインストールディレクトリ}\HAmon\etcに格納します。定義ファイル(sysdef)の作成は任意です。

なお,この定義ファイルは系ごとに作成するため,定義の際には系間で整合性を取ってください。

〈この項の構成〉

(1) 定義ファイル(sysdef)の形式

定義ファイル(sysdef)では,HA Toolkit Exの動作環境を設定します。

HA Toolkit Exの動作環境を設定する定義ファイル(sysdef)の形式を次に示します。

[environment [servmax  {16|64}]
             [actpatrol  {auto|manual}]]
;

(2) environment定義文での設定内容

HA Toolkit Exの動作環境を定義します。environment定義文のオペランドを,次に示します。

servmaxオペランド 〜<符号なし整数>((16|64))《16》

一つの系で同時に稼働できるサーバの最大数を指定します。すべての系で同じ値を指定してください。指定値には16または64が指定でき,それ以外の数値は指定できません。servmaxオペランドを省略した場合は,サーバの最大数が16に設定されます。

次のすべての条件を満たす構成の場合にだけ,指定値に64を指定できます。それ以外の構成の場合は,16を指定するか,何も指定しないでください。

  • HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えを使用する

  • OpenTP1またはTP1/LiNKを,HA Toolkit Exの監視対象としていない

actpatrolオペランド ((auto|manual))《auto》

サーバに対応するリソースの起動タイムアウト値について,クラスタソフトのタイムアウト値に従うか,定義ファイル(servers)のactpatrolオペランドに指定するか,選択します。

  • auto(省略時を含む)

    MSCSの場合に指定してください。クラスタソフトの起動待ちタイムアウト値に従います。定義ファイル(servers)のactpatrolオペランドには,0を指定してください。0以外を指定した場合は,指定値に従います。

  • manual

    CLUSTERPROの場合に指定してください。定義ファイル(servers)のactpatrolオペランドの指定値に従います。