系障害が発生した場合,系切り替えが実施されて,他系で実行サーバが起動します。そのため,ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合,系切り替え後に障害が発生した系を再起動すると,障害が発生した系では待機サーバが自動起動します。一方,HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替え構成,または影響分散スタンバイレス型系切り替え構成の場合,MSCSによる自動切り戻しによって,実行サーバは最初に設定したとおりに配置されます。
ホットスタンバイ構成での系切り替えで,系切り替え後の自動運用の流れを次に示します。
図5-2 系切り替え後の自動運用の流れ(ホットスタンバイ構成での系切り替えの例)
![[図データ]](FIGURE/ZU02100.GIF)
- 系障害発生
系1で系障害が発生します。
- 検知
待機サーバがある系2で,MSCSが系1の障害を検知して,系切り替えをします。
- サービスプロセスのオンライン
系2で実行サーバを起動するために,MSCSは実行サーバに対応するサービスプロセスをオンラインにします。
- 指示
HA Toolkit Exの監視プロセスが,待機サーバに系切り替え指示をします。待機サーバは実行サーバに切り替わります。
- 起動
障害が発生した系1が再起動すると,系1でMSCSが起動します。MSCSがHA Toolkit Exの監視プロセスをオンラインにします。
- 実行
HA Toolkit Exの監視プロセスがバッチファイルを実行します。
- リソースグループのオンラインコマンド
バッチファイルにあらかじめ指定されたリソースグループのオンラインコマンドが実行されます。ただし,すでに実行サーバがオンライン状態なので処理されません。
- サーバの起動コマンド
バッチファイルにあらかじめ指定されたサーバの起動コマンドが実行されます。
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