MSCSが起動するときに,HA Toolkit Exおよび実行サーバが起動します。ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合,実行サーバは,最初に起動した系で起動します。
ホットスタンバイ構成での系切り替えで,系起動時の自動運用の流れを次に示します。ここでは,系1が先に起動しているため,系1のサーバが実行サーバとして起動します。
図5-1 系起動時の自動運用の流れ(ホットスタンバイ構成での系切り替えの例)
![[図データ]](FIGURE/ZU02090.GIF)
- 起動
系1でMSCSが起動して,HA Toolkit Exの監視プロセスを起動します。
- 実行
HA Toolkit Exの監視プロセスがバッチファイルを実行します。
- リソースグループのオンラインコマンド
バッチファイルにあらかじめ指定されたリソースグループのオンラインコマンドが実行されます。リソースグループがオンラインになります。
- サービスプロセスのオンライン
MSCSがHA Toolkit Exのサービスプロセスをオンラインにします。
- 実行
HA Toolkit Exの監視プロセスがサーバ起動コマンドを実行します。実行サーバが起動します。
- サーバの起動コマンド
バッチファイルにあらかじめ指定されたサーバの起動コマンドが実行されます。ただし,すでに実行サーバがオンライン状態なので,処理されません。
- 起動
系2でMSCSが起動して,HA Toolkit Exの監視プロセスをオンラインにします。
- 実行
HA Toolkit Exの監視プロセスがバッチファイルを実行します。
- リソースグループのオンラインコマンド
バッチファイルにあらかじめ指定されたリソースグループのオンラインコマンドが実行されます。ただし,すでに実行サーバがオンライン状態なので,処理されません。
- サーバの起動コマンド
バッチファイルにあらかじめ指定されたサーバの起動コマンドが実行されます。待機サーバが起動します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, 2010, Hitachi, Ltd.