22.2 キャッシュファイルの状態確認
adbls -d cfmコマンドを実行すると,各キャッシュグループのキャッシュファイルの総容量などを確認できます。
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キャッシュグループを定義している場合(サーバ定義のadbcachegrpオペランドを指定している場合)
- [説明]
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CACHE_GRP_NAME
キャッシュグループ名が表示されます。キャッシュファイルに関する情報がキャッシュグループ(##ADBCACHEGRP_OTHER,IDXGRP01,TBLGRP01)ごとに表示されます。##ADBCACHEGRP_OTHERは,既定のキャッシュグループの名称です。
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TOTAL_LIMIT(MB)
キャッシュグループのキャッシュファイルの総容量の上限値(サーバ定義のadbcachegrpオペランドの-sオプションの指定値)が,メガバイト単位で表示されます。
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INTERNAL_TOTAL_LIMIT(MB)
adbcachegrpオペランドの-sオプションの指定値を基にして,HADBサーバが決定したキャッシュグループのキャッシュファイルの総容量の上限値が,メガバイト単位で表示されます。
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TOTAL_SIZE(MB)
キャッシュグループの現在のキャッシュファイルの総容量が,メガバイト単位で表示されます。
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キャッシュグループを定義していない場合(サーバ定義のadbcachegrpオペランドを指定していない場合)
- [説明]
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CACHE_GRP_NAME
キャッシュグループ名が表示されます。adbcachegrpオペランドを指定しなくても,HADBの仕様として既定のキャッシュグループが1つだけ定義されます。##ADBCACHEGRP_OTHERは,既定のキャッシュグループの名称です。
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TOTAL_LIMIT(MB)
キャッシュファイルの総容量の上限値(サーバ定義のadb_sys_cld_cache_total_sizeオペランドの指定値)が,メガバイト単位で表示されます。
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INTERNAL_TOTAL_LIMIT(MB)
adb_sys_cld_cache_total_sizeオペランドの指定値を基にして,HADBサーバが決定したキャッシュファイルの総容量の上限値が,メガバイト単位で表示されます。
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TOTAL_SIZE(MB)
現在のキャッシュファイルの総容量が,メガバイト単位で表示されます。
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ここでは,主な出力項目だけを説明しています。そのほかの出力項目の説明については,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbls -d cfm(キャッシュファイルの情報表示)を参照してください。
- メモ
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キャッシュファイルの作成時にストレージの容量不足を検知した場合,警告メッセージKFAA51285-Wが出力され,HADBサーバが決定したキャッシュファイルの総容量の上限値(INTERNAL_TOTAL_LIMIT(MB))を一時的に利用可能な容量まで引き下げます。一度引き下げられた上限値は,HADBサーバの稼働中には元に戻せません。元に戻す場合は,HADBサーバを再起動する必要があります。