16.3.1 DBエリアファイルの容量増加が原因の場合
DBエリアファイルの容量が増加し,DBエリアファイルを格納しているディスクの空き容量が少なくなった場合,次に示すどれかの方法で対処してください。
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DBエリアファイルの容量を拡張する
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DBエリアファイルの格納場所を変更する
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作業表用DBエリアファイルのサイズを小さくする
上記の方法で対処できない場合は,「11.11.6 データ用DBエリアの空き容量を確保する方法」を参照して,DBエリアの空き容量を確保してください。
(1) DBエリアファイルの容量を拡張する
DBエリアファイルの容量を拡張する場合,レギュラーファイルとブロックスペシャルファイルで,対処方法が異なります。それぞれの対処方法を,次に示します。
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レギュラーファイルの場合
不要なファイルを削除して,ディスクの空き容量を増やしてください。
ディスクの空き容量を増やすことで,DBエリアファイルの上限値まではHADBサーバが自動的に増分します。DBエリアファイルの上限値については,「2.4.5 DBエリアの自動増分」を参照してください。
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ブロックスペシャルファイルの場合
OSでサポートしているLVMを使用している場合,LV(Logical Volume)を拡張してください。LVの拡張方法については,OSのマニュアルを参照してください。
LVを拡張すると,DBエリアファイルの上限値まではHADBサーバが自動的に増分します。DBエリアファイルの上限値については,「2.4.5 DBエリアの自動増分」を参照してください。
- メモ
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LVの拡張は,adbstopコマンドでHADBサーバを正常終了したあとに実行してください。
(2) DBエリアファイルの格納場所を変更する
DBエリアファイルの格納場所を,容量の大きな別のディスクに変更してください。DBエリアファイルの格納場所を変更する方法を説明します。
格納場所を変更する前のDBエリアファイルの構成例を次の図に示します。
DBディレクトリ下のDBエリアからシンボリックリンクされているブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/vol01)は,ディスクが満杯の状態です。空き容量がないため,格納場所を変更する必要があります。
DBエリアファイルの格納場所を変更する方法については,「11.11.5 データ用DBエリアファイルの格納場所を変更する方法」の「(2) データ用DBエリアファイル(ブロックスペシャルファイル)の格納場所を変更する」を参照してください。
(3) 作業表用DBエリアファイルのサイズを小さくする
レギュラーファイルで構成された作業表用DBエリアファイルのサイズが大きくなったことで,ディスクが満杯になった場合は,次の手順で作業表用DBエリアファイルのサイズを小さくしてください。
- 手順
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adbstopコマンドで,HADBサーバを正常終了してください。
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OSのコマンドなどで,作業表用DBエリアファイルを削除してください。
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adbstartコマンドで,HADBサーバを正常開始してください。
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