14.3.4 adbexportコマンドの実行時間の短縮
ここでは,adbexportコマンドの実行時間を短縮する方法について説明します。
adbexportコマンドでSQL文の検索結果をエクスポートする場合,次に示す項目を確認することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。
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「14.2.4 ローカル作業表を作成するSQL文の実行時間を短縮する方法」
参照先の「クライアント定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの指定値」は,「エクスポートオプションadb_export_wrktbl_blk_numの指定値」に読み替えてください。また,「ローカル作業表を作成するSQL文」は,「adbexportコマンド」に読み替えてください。
上記の項目を参照して,チューニングしてください。
また,サーバ定義adbbuffオペランドの-vオプションを指定することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。-vオプションを指定しているときは,指定値を見直すことで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。
手順
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-vオプションの指定値を見積もる
「7.2.17 グローバルバッファに関するオペランドおよびオプション(コマンド形式)」にあるサーバ定義のadbbuffオペランドの-vオプションに指定する値を見積もってください。その際,変数sql_rthd_numには,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値ではなく,次の値を代入してください。
↓(エクスポートオプションadb_export_rthd_numの指定値 -1)÷2↓
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HADBサーバを終了する
adbstopコマンドを実行して,HADBサーバを終了してください。
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サーバ定義を変更する
サーバ定義のadbbuffオペランドに-vオプションを追加するか,または-vオプションの指定値を変更してください。手順1.で見積もった値を-vオプションに指定します。
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HADBサーバを開始する
adbstartコマンドを実行して,HADBサーバを開始してください。
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adbexportコマンドを実行する
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adbstatコマンドを実行して,グローバルバッファの統計情報を出力する
「14.2.5 テーブルスキャンを実行するSQL文の実行時間を短縮する方法」の「(1) グローバルバッファの統計情報によるテーブルスキャンを実行するSQL文の実行時間の短縮」を参照して,adbstatコマンドを実行して出力される「グローバルバッファの統計情報」のDBbuff_tblscan_failed_cntに出力される値が0に近い値になるまで調整してください。調整することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できる場合があります。
なお,参照先の「テーブルスキャンを実行するSQL文」は,「adbexportコマンド」に読み替えてください。