12.9.2 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成
ここでは,監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成について説明します。
監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成を次の表に示します。
項番 |
列名称 |
列のデータ型 |
説明 |
非ナル値制約 |
---|---|---|---|---|
1 |
HADB_VERSION |
CHAR(8) |
イベントを受け付けたHADBサーバのバージョンが出力されます。 |
なし |
2 |
AUDIT_TRAIL_TYPE |
VARCHAR(32) |
監査証跡を取得した契機が出力されます。
|
なし |
3 |
EXEC_TIME |
TIMESTAMP(6) |
イベントが完了した時刻が出力されます。 |
なし |
4 |
USER_NAME |
VARCHAR(100) |
イベントを実行したHADBユーザの認可識別子が出力されます。 |
なし |
5 |
EVENT_TYPE |
VARCHAR(32) |
イベントの種類が出力されます。
|
なし |
6 |
EVENT_SUBTYPE |
VARCHAR(64) |
イベント種別が出力されます。 詳細は「表12‒11 監査証跡に出力されるイベント種別の値」を参照してください。 |
なし |
7 |
EVENT_RESULT |
CHAR(10) |
イベントが成功したかどうかが出力されます。
|
なし |
8 |
USED_PRIVILEGE |
VARCHAR(32) |
AUDIT_TRAIL_TYPE列にEVENTが出力されている場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
9 |
OS_USER_NAME |
VARCHAR(256) |
イベント発行元クライアントのOSアカウント名が出力されます。 OSアカウント名が識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
10 |
AP_NAME |
VARCHAR(30) |
イベント発行者のAP識別子が出力されます。 HADBサーバに接続するコマンドを実行した場合は,コマンド名がAP識別子として出力されます。 イベント発行者のAP識別子を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
11 |
CLIENT_IP_ADDRESS※ |
VARCHAR(46) |
イベント発行元クライアントのIPアドレスが出力されます。 イベント発行元クライアントのIPアドレスを識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
12 |
CLIENT_PORT_NUMBER※ |
SMALLINT |
イベント発行元クライアントのポート番号が出力されます。 イベント発行元クライアントのポート番号を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
13 |
CLIENT_PROCESS_NAME |
VARCHAR(255) |
イベント発行元クライアントのプロセス名が出力されます。 次に該当する場合は,NULLが出力されます。
|
なし |
14 |
CLIENT_PROCESS_ID |
SMALLINT |
イベント発行元クライアントのプロセスIDが出力されます。 イベント発行元クライアントのプロセスIDを識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
15 |
HADB_HOST_NAME |
VARCHAR(255) |
イベントを受け付けたHADBサーバのホスト名が出力されます。 HADBサーバのホスト名を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
16 |
HADB_IP_ADDRESS |
VARCHAR(46) |
イベントを受け付けたHADBサーバのIPアドレスが出力されます。 HADBサーバのIPアドレスを識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
17 |
HADB_PORT_NUMBER |
SMALLINT |
イベントを受け付けたHADBサーバのポート番号が出力されます。 HADBサーバのポート番号を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
18 |
HADB_PROCESS_ID |
SMALLINT |
イベントを受け付けたHADBサーバのプロセスIDが出力されます。 HADBサーバのプロセスIDを識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
19 |
ADBDIR |
VARCHAR(118) |
環境変数ADBDIRに指定したサーバディレクトリのパス名が出力されます。 指定したパス名の長さが118バイトを超えている場合は,118バイトまでの内容が出力されます。 |
なし |
20 |
HADB_NODE_NUMBER |
SMALLINT |
マルチノード機能を使用している場合,イベントを受け付けたHADBサーバのノード番号(1~12)が出力されます。SQLパラレル実行機能が適用された検索系SQLに関するイベントのときは,SQLメインノードのノード番号が出力されます。 マルチノード機能を使用していない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
21 |
CONNECTION_ID |
SMALLINT |
イベントを実行したコネクションのコネクションID(1~1,024)が出力されます。 コネクションIDを識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
22 |
CONNECTION_NUMBER |
INTEGER |
イベントを実行したコネクションのコネクション通番(1~4,294,967,295)が出力されます。 コネクション通番を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
23 |
STATEMENT_HANDLE |
SMALLINT |
イベントを実行する際に使用した文ハンドル(1~4,095)が出力されます。 文ハンドルを識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
24 |
SQL_SERIAL_NUMBER |
INTEGER |
イベントのSQL文通番(1~9,223,372,036,854,775,807)が出力されます。 SQL文通番を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
25 |
MESSAGE_LOG_INFO |
CHAR(20) |
イベントのメッセージログ情報が出力されます。 メッセージログ情報を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
26 |
EXIT_STATUS |
SMALLINT |
AUDIT_TRAIL_TYPE列にEVENTが出力されている場合は,次のどちらかが出力されます。
|
なし |
27 |
OBJECT_TYPE |
VARCHAR(32) |
イベントの対象として指定されたオブジェクトの種別が出力されます。
オブジェクトの種別を識別できない場合は,NULLが出力されます。 各種別の出力契機は「表12‒19 オブジェクトの種別が監査証跡に出力される契機」を参照してください。 なお,暗号化対象のDBエリアに格納されているオブジェクトを操作した場合,末尾に'(ENCRYPTED)'の文字列が付加されて出力されることがあります。 |
なし |
28 |
OBJECT_OWNER_NAME |
VARCHAR(100) |
イベントの対象として指定されたオブジェクトの所有者の認可識別子が出力されます。 オブジェクトの所有者を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
29 |
OBJECT_SCHEMA_NAME |
VARCHAR(100) |
イベントの対象として指定されたオブジェクトのスキーマ名が出力されます。 オブジェクトのスキーマ名を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
30 |
OBJECT_NAME |
VARCHAR(100) |
イベントの対象として指定されたオブジェクトの識別子が出力されます。 オブジェクトの識別子を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
31 |
ACCESS_COUNT |
INTEGER |
イベントによって,オブジェクト(実表,ビュー表)に対してアクセスした行数が出力されます。次の行数が出力対象です。
アクセスした行数の取得に失敗した場合は,NULLが出力されます。 各操作で出力される行数の詳細は「表12‒20 ACCESS_COUNT列に出力される行数」を参照してください。 |
なし |
32 |
PRIVILEGE_TYPE |
VARCHAR(32) |
イベントによって,付与または取り消しの対象として指定された権限名が出力されます。 各権限の名称は「表12‒12 監査証跡に出力される権限名」を参照してください。 権限名を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
33 |
PRIVILEGE_USER_NAME |
VARCHAR(100) |
次のどちらかに該当するHADBユーザの認可識別子が出力されます。
HADBユーザの認可識別子を識別できない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
34 |
SQL_SOURCE |
VARCHAR(64000) |
イベントで実行したSQL文が出力されます。 1つのSQL文で複数のオブジェクトを指定した場合,それぞれの監査証跡にSQL文が出力されます。 SQL文は64,000バイトまで出力され,それ以降は切り捨てられます。 実行したSQL文がない場合は,NULLが出力されます。 |
なし |
35 |
PARAM |
VARCHAR(64000) |
イベントで実行したSQL文の?パラメタが出力されます。 1つのSQL文で複数のオブジェクトを指定した場合,それぞれの監査証跡に?パラメタが出力されます。 ?パラメタは,コンマ( , )で区切って表示されます。例を次に示します。 ?パラメタ,?パラメタ,?パラメタ,… ?パラメタは64,000バイトまで出力され,それ以降は切り捨てられます。 ?パラメタが指定されていない場合は,NULLが出力されます。 ?パラメタにバインドされたデータの各データ型の表示形式は,「表12‒13 ?パラメタの出力形式」を参照してください。 |
なし |
36 |
BEFORE_SYSTEM_INFO |
VARCHAR(2000) |
システム変更前の情報が出力されます。 次に示すイベントが成功したときに出力されます。
上記以外のイベントの場合は,NULLが出力されます。 システム変更前の情報は2,000バイトまで出力され,それ以降は切り捨てられます。 なお,システム変更がない場合は,「イベント実行時のシステム情報」が出力されます。そのため,BEFORE_SYSTEM_INFO列とAFTER_SYSTEM_INFO列で,同じ内容が出力されます。 |
なし |
37 |
AFTER_SYSTEM_INFO |
VARCHAR(2000) |
システム変更後の情報が出力されます。 次に示すイベントが成功したときに出力されます。
上記以外のイベントの場合は,NULLが出力されます。 システムの変更情報は2,000バイトまで出力され,それ以降は切り捨てられます。 なお,システム変更がない場合は,「イベント実行時のシステム情報」が出力されます。そのため,BEFORE_SYSTEM_INFO列とAFTER_SYSTEM_INFO列で,同じ内容が出力されます。 |
なし |
38 |
SERVER_OPERAND |
VARCHAR(4000) |
HADBサーバの開始時に,サーバ定義に指定されているオペランドの値が出力されます。 各サーバ定義は,スラッシュ(/)で区切って出力されます。 サーバ定義の情報は4,000バイトまで出力され,それ以降は切り捨てられます。 HADBサーバの開始時以外(EVENT_SUBTYPE列にADBSTARTと出力されたとき以外)は,NULLが出力されます。 SERVER_OPERAND列に出力されるサーバ定義の形式は,「表12‒14 サーバ定義の出力形式」を参照してください。 |
なし |
39 |
USER_INFO_1 |
VARCHAR(100) |
HADBユーザが任意に設定した付加情報が出力されます。 次に示す場合は,NULLが出力されます。
|
なし |
40 |
USER_INFO_2 |
VARCHAR(100) |
なし |
|
41 |
USER_INFO_3 |
VARCHAR(100) |
なし |
- 注※
-
HADBサーバと同一マシンのHADBクライアントで実行されたSQL文の監査証跡については,次の情報が出力されます。
-
IPアドレス:127.0.0.1
-
ポート番号:NULL
マルチノード機能を使用している場合,HADBサーバと同一マシンのHADBクライアントで実行されたSQL文の監査証跡でも,SQL文が処理されたノードによって,出力される情報が変わることがあります。
-
- ■EVENT_SUBTYPE列に出力されるイベント種別の値
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のEVENT_SUBTYPE列に出力されるイベント種別の値を,次の表に示します。
表12‒11 監査証跡に出力されるイベント種別の値 項番
イベントの分類
イベントの種類
イベントの種別
監査証跡に出力されるイベント種別の値
1
必須監査イベント
システムイベント
HADBサーバの開始(adbstartコマンド)
ADBSTART
2
HADBサーバの終了(adbstopコマンド)
ADBSTOP
3
HADBサーバの稼働モードの変更(adbchgsrvmodeコマンド)
ADBCHGSRVMODE
4
ノード種別の変更(adbchgnodetypeコマンド)
ADBCHGNODETYPE
5
SQLトレース情報の出力開始・停止(adbchgsqltrcコマンド)
ADBCHGSQLTRC
6
クライアント定義の集中管理(adbclientdefmangコマンド)
ADBCLIENTDEFMANG
7
DBエリアの追加・変更(adbmodareaコマンド)
ADBMODAREA
8
バッファの変更(adbmodbuffコマンド)
ADBMODBUFF
9
更新行のカラム化機能の管理(adbcolumnizeコマンド)
ADBCOLUMNIZE
10
監査イベント
監査管理権限の付与(GRANT文のAUDIT ADMIN)
GRANT
11
監査参照権限の付与(GRANT文のAUDIT VIEWER)
12
監査管理権限の取り消し(REVOKE文のAUDIT ADMIN)
REVOKE
13
監査参照権限の取り消し(REVOKE文のAUDIT VIEWER)
14
監査対象の定義(CREATE AUDIT文)
CREATE AUDIT
15
監査対象定義の削除(DROP AUDIT文)
DROP AUDIT
16
監査人のパスワード変更(ALTER USER文)
ALTER USER
17
監査証跡機能の有効化(--startオプションを指定したadbaudittrailコマンド)
ADBAUDITTRAIL START
18
監査証跡機能の無効化(--stopオプションを指定したadbaudittrailコマンド)
ADBAUDITTRAIL STOP
19
監査証跡ファイルの切り替え(--swapオプションを指定したadbaudittrailコマンド)
ADBAUDITTRAIL SWAP
20
監査証跡機能に関連する情報の参照(-dオプションを指定したadbaudittrailコマンド)
ADBAUDITTRAIL DISPLAY
21
-
監査対象定義情報の参照(ディクショナリ表のSQL_AUDITS表の検索)
-
ディクショナリ表のSQL_AUDITS表に依存するビュー表の検索
SELECT
22
ADBEXPORT
23
-
監査証跡用のシステム定義関数の使用(ADB_AUDITREAD関数)
-
ADB_AUDITREAD関数を指定した導出表に依存するビュー表の検索
SELECT
24
ADBEXPORT
25
監査証跡ファイルの変換(adbconvertaudittrailfileコマンド)
ADBCONVERTAUDITTRAILFILE
26
暗号イベント
HADB暗号鍵の作成(adbmkdmkコマンド)
ADBMKDMK
27
HADB暗号鍵の更新(adbupddmkコマンド)
ADBUPDDMK
28
暗号管理権限の付与(GRANT文のCRYPTO ADMIN)
GRANT
29
暗号管理権限の取り消し(REVOKE文のCRYPTO ADMIN)
REVOKE
30
選択監査イベント
セッションイベント
HADBサーバへの接続(データベース認証の使用時)
CONNECT
31
HADBサーバへの接続(PAM認証の使用時)
CONNECT(PAM)
32
HADBサーバからの切り離し
DISCONNECT
33
権限管理イベント
DBA権限の付与(GRANT文のDBA)
GRANT
34
CONNECT権限の付与(GRANT文のCONNECT)
35
スキーマ定義権限の付与(GRANT文のSCHEMA)
36
SELECT権限の付与(GRANT文のSELECT)
37
INSERT権限の付与(GRANT文のINSERT)
38
UPDATE権限の付与(GRANT文のUPDATE)
39
DELETE権限の付与(GRANT文のDELETE)
40
TRUNCATE権限の付与(GRANT文のTRUNCATE)
41
REFERENCES権限の付与(GRANT文のREFERENCES)
42
IMPORT TABLE権限の付与(GRANT文のIMPORT TABLE)
43
REBUILD INDEX権限の付与(GRANT文のREBUILD INDEX)
44
GET COSTINFO権限の付与(GRANT文のGET COSTINFO)
45
EXPORT TABLE権限の付与(GRANT文のEXPORT TABLE)
46
MERGE CHUNK権限の付与(GRANT文のMERGE CHUNK)
47
CHANGE CHUNK COMMENT権限の付与(GRANT文のCHANGE CHUNK COMMENT)
48
CHANGE CHUNK STATUS権限の付与(GRANT文のCHANGE CHUNK STATUS)
49
ARCHIVE CHUNK権限の付与(GRANT文のARCHIVE CHUNK)
50
UNARCHIVE CHUNK権限の付与(GRANT文のUNARCHIVE CHUNK)
51
DBA権限の取り消し(REVOKE文のDBA)
REVOKE
52
CONNECT権限の取り消し(REVOKE文のCONNECT)
53
スキーマ定義権限の取り消し(REVOKE文のSCHEMA)
54
SELECT権限の取り消し(REVOKE文のSELECT)
55
INSERT権限の取り消し(REVOKE文のINSERT)
56
UPDATE権限の取り消し(REVOKE文のUPDATE)
57
DELETE権限の取り消し(REVOKE文のDELETE)
58
TRUNCATE権限の取り消し(REVOKE文のTRUNCATE)
59
REFERENCES権限の取り消し(REVOKE文のREFERENCES)
60
IMPORT TABLE権限の取り消し(REVOKE文のIMPORT TABLE)
61
REBUILD INDEX権限の取り消し(REVOKE文のREBUILD INDEX)
62
GET COSTINFO権限の取り消し(REVOKE文のGET COSTINFO)
63
EXPORT TABLE権限の取り消し(REVOKE文のEXPORT TABLE)
64
MERGE CHUNK権限の取り消し(REVOKE文のMERGE CHUNK)
65
CHANGE CHUNK COMMENT権限の取り消し(REVOKE文のCHANGE CHUNK COMMENT)
66
CHANGE CHUNK STATUS権限の取り消し(REVOKE文のCHANGE CHUNK STATUS)
67
ARCHIVE CHUNK権限の取り消し(REVOKE文のARCHIVE CHUNK)
68
UNARCHIVE CHUNK権限の取り消し(REVOKE文のUNARCHIVE CHUNK)
69
HADBユーザの作成(CREATE USER文)
CREATE USER
70
HADBユーザの削除(DROP USER文)
DROP USER
71
HADBユーザの情報変更(ALTER USER文)
ALTER USER
72
定義系SQLイベント
インデクスの定義(CREATE INDEX文)
CREATE INDEX
73
スキーマの定義(CREATE SCHEMA文)
CREATE SCHEMA
74
実表の定義(CREATE TABLE文)
CREATE TABLE
75
ビュー表の定義(CREATE VIEW文)
CREATE VIEW
76
インデクスの削除(DROP INDEX文)
DROP INDEX
77
スキーマの削除(DROP SCHEMA文)
DROP SCHEMA
78
実表の削除(DROP TABLE文)
DROP TABLE
79
ビュー表の削除(DROP VIEW文)
DROP VIEW
80
表定義の変更(ALTER TABLE文)
ALTER TABLE
81
ビュー定義の変更(ALTER VIEW文)
ALTER VIEW
82
操作系SQLイベント
表の検索(SELECT文)
SELECT
83
表への行挿入(INSERT文)
INSERT
84
表の行更新(UPDATE文)
UPDATE
85
表の行削除(DELETE文)
DELETE
86
表の全行削除(TRUNCATE TABLE文)
TRUNCATE TABLE
87
チャンク内の全行削除(PURGE CHUNK文)
PURGE CHUNK
88
SQL構文の解析エラー
UNKNOWN
89
チャンクに格納されているデータの取得(adbsqlコマンドのサブコマンド#GETDATA)
GETDATA
90
チャンクに格納されているデータの件数の取得(adbsqlコマンドのサブコマンド#GETCOUNT)
GETCOUNT
91
表情報の表示(adbsqlコマンドのサブコマンド#TABLES)
TABLES
92
列情報の表示(adbsqlコマンドのサブコマンド#COLUMNS)
COLUMNS
93
インデクス情報の表示(adbsqlコマンドのサブコマンド#INDEXES)
INDEXES
94
チャンク情報の表示(adbsqlコマンドのサブコマンド#CHUNKS)
CHUNKS
95
認可識別子の表示(adbsqlコマンドのサブコマンド#GETUSER)
GETUSER
96
コマンド操作イベント
データのインポート(adbimportコマンド)
ADBIMPORT
97
インデクスの再作成(adbidxrebuildコマンド)
ADBIDXREBUILD
98
コスト情報の収集(adbgetcstコマンド)
ADBGETCST
99
データベースの状態解析(adbdbstatusコマンド)
ADBDBSTATUS
100
データのエクスポート(adbexportコマンド)
ADBEXPORT
101
チャンクのマージ(adbmergechunkコマンド)
ADBMERGECHUNK
102
チャンクのコメントの設定・変更・削除(adbchgchunkcommentコマンド)
ADBCHGCHUNKCOMMENT
103
チャンクの状態変更(adbchgchunkstatusコマンド)
ADBCHGCHUNKSTATUS
104
チャンクのアーカイブ(adbarchivechunkコマンド)
ADBARCHIVECHUNK
105
チャンクのアンアーカイブ(adbunarchivechunkコマンド)
ADBUNARCHIVECHUNK
106
システム表(実表)の再編成(adbreorgsystemdataコマンド)
ADBREORGSYSTEMDATA
107
同義語辞書の登録・削除(adbsyndictコマンド)
ADBSYNDICT
-
- ■PRIVILEGE_TYPE列に出力される権限名の値
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のPRIVILEGE_TYPE列に出力される権限名の値を,次の表に示します。
表12‒12 監査証跡に出力される権限名 項番
権限の種別
監査証跡に出力される権限名
1
DBA権限
DBA
2
CONNECT権限
CONNECT
3
スキーマ定義権限
SCHEMA
4
監査管理権限
AUDIT ADMIN
5
監査参照権限
AUDIT VIEWER
6
暗号管理権限
CRYPTO ADMIN
7
SELECT権限
SELECT
8
INSERT権限
INSERT
9
UPDATE権限
UPDATE
10
DELETE権限
DELETE
11
TRUNCATE権限
TRUNCATE
12
REFERENCES権限
REFERENCES
13
IMPORT TABLE権限
IMPORT TABLE
14
REBUILD INDEX権限
REBUILD INDEX
15
GET COSTINFO権限
GET COSTINFO
16
EXPORT TABLE権限
EXPORT TABLE
17
MERGE CHUNK権限
MERGE CHUNK
18
CHANGE CHUNK COMMENT権限
CHANGE CHUNK COMMENT
19
CHANGE CHUNK STATUS権限
CHANGE CHUNK STATUS
20
ARCHIVE CHUNK権限
ARCHIVE CHUNK
21
UNARCHIVE CHUNK権限
UNARCHIVE CHUNK
- ■PARAM列に出力される?パラメタにバインドされたデータの各データ型の表示形式
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のPARAM列に出力される?パラメタにバインドされたデータの各データ型の表示形式を,次の表に示します。
表12‒13 ?パラメタの出力形式 項番
データ型
出力形式
1
INTEGER
10進数形式
2
BIGINT
3
DECIMAL(m, n)
10進数形式
4
NUMERIC(m, n)
5
SMALLINT
10進数形式
6
DOUBLE PRECISION
仮数(10進数)E指数(10進数)
7
FLOAT
8
CHARACTER(n)
'文字列形式'
9
VARCHAR(n)
'文字列形式'※
実長0の場合は,''として出力する
10
DATE
日付データの既定の出力表現
11
TIME(p)
時刻データの既定の出力表現
12
TIMESTAMP(p)
時刻印データの既定の出力表現
13
BINARY(n)
X'16進数値'
14
VARBINARY(n)
X'16進数値'
実長0の場合は,X''として出力する
15
ROW
X'16進数値'
- (凡例)
-
m,n,p:正の整数
- 注
-
?パラメタにバインドされたデータがナル値の場合は,PARAM列にNULLが出力されます。
- 注※
-
NULL述語の値式に?パラメタを単独で指定した場合に,?パラメタにナル値以外の値を指定すると,指定した値に関係なく'*'が出力されます。
- ■SERVER_OPERAND列に出力されるサーバ定義の出力形式
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のSERVER_OPERAND列に出力されるサーバ定義の出力形式を,次の表に示します。
表12‒14 サーバ定義の出力形式 項番
形式
出力形式
1
set形式
オペランド名 = 指定値※1
2
コマンド形式
コマンド名 オプション名 指定値[, オプション名 指定値 …]※2
- 注※1
-
「= 指定値」部分の最大長は1,024バイトです。それ以上長い場合は1,024バイトで打ち切られます。
- 注※2
-
「オプション名 指定値[, オプション名 指定値 …]」部分の最大長は1,024バイトです。それ以上長い場合は1,024バイトで打ち切られます。
また,サーバ定義の指定例とSERVER_OPERAND列の出力例を示します。指定が有効になっているサーバ定義のオペランド名と指定値の組み合わせごとに,スラッシュ(/)で区切られて情報が出力されます。
- サーバ定義の指定例
-
set adb_db_path = XXXXX set adb_rpc_port = YYYYY set adb_sys_max_users = 10 set adb_sys_rthd_num = 40 set adb_sys_uthd_num = 128 set adb_sql_exe_max_rthd_num = 4 set adb_sys_memory_limit = 64000 adbbuff -g TBLBUF01 -n ADBUTBL01 -p 1000000 -v 1024 adbbuff -g IDXBUF01 \ -n ADBUIDX01 \ -p 2500000 adbcltgrp -g group -m 10 -u 0 -r 40 -e 0 -w 0
- SERVER_OPERAND列の出力例
-
adb_db_path = XXXXX / adb_rpc_port = YYYYY / adb_sys_max_users = 10 / adb_sys_rthd_num = 40 / adb_sys_uthd_num = 128 / adb_sql_exe_max_rthd_num = 4 / adb_sys_memory_limit = 64000 / adbbuff -g TBLBUF01 -n ADBUTBL01 -p 1000000 -v 1024 / adbbuff -g IDXBUF01 -n ADBUIDX01 -p 2500000 / adbcltgrp -g group -m 10 -u 0 -r 40 -e 0 -w 0
- ■BEFORE_SYSTEM_INFO列およびAFTER_SYSTEM_INFO列に出力される値
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のBEFORE_SYSTEM_INFO列,およびAFTER_SYSTEM_INFO列に出力される値を,イベントごとに次に示します。
- イベント(adbstartとadbchgsrvmode)の成功時に出力される値
-
イベント(adbstartとadbchgsrvmode)の成功時には,次の表に示す各稼働モードの値が出力されます。
表12‒15 稼働モードの値 項番
稼働モード
値
1
通常モード
NORMAL
2
静止モード
QUIESCENCE
3
オフラインモード
OFFLINE
4
メンテナンスモード
MAINTENANCE
-
マルチノード機能を使用している場合
プライマリノードでadbstartコマンドを実行した場合,BEFORE_SYSTEM_INFO列には,前回起動時にプライマリノードだったノードのHADBサーバの稼働モードが出力されます。
セカンダリノードまたはワーカーノードでadbstartコマンドを実行した場合,BEFORE_SYSTEM_INFO列には,常にNULLが出力されます。
-
- イベント(adbchgnodetype)の成功時に出力される値
-
イベント(adbchgnodetype)の成功時には,次の表に示す各ノード種別の値が出力されます。
表12‒16 ノード種別の値 項番
ノード種別
値
1
プライマリノード
PRIMARY
2
セカンダリノード
SECONDARY
- イベント(adbchgsqltrc)の成功時に出力される値
-
イベント(adbchgsqltrc)の成功時には,次の2つの表に示すトレース情報とトレースレベルの値が出力されます。
表12‒17 トレース情報の値 項番
トレース情報
値
1
アクセスパス情報
accesspath
2
?パラメタ情報
param
表12‒18 トレースレベルの値 項番
トレースレベル
値
1
SQL文単位で出力
sql
2
コール単位で出力
call
イベント(adbchgsqltrc)の成功時には,有効になっているトレース情報とトレースレベルが,トレース情報,トレースレベルの順にスラッシュ(/)で区切られて出力されます。なお,SQLトレース機能が無効の場合は,空文字が出力されます。
アクセスパスが有効で,トレースレベルがSQL文単位となっている場合の出力例を次に示します。
accesspath / sql
- イベント(adbclientdefmang)の成功時に出力される値
-
イベント(adbclientdefmang)の成功時には,「表12‒14 サーバ定義の出力形式」のコマンド形式に従って,各クライアント管理定義がスラッシュ(/)で区切られて出力されます。クライアント定義の集中管理機能が無効な場合は,空文字が出力されます。
クライアント管理定義の指定例と出力例を,次に示します。
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クライアント管理定義の指定例
adbclientmang -f client01.def -i USER01, USER02 adbclientmang -f client02.def -i USER03
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出力例
adbclientmang -f client01.def -i USER01, USER02 / adbclientmang -f client02.def -i USER03
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- イベント(adbmodarea)の成功時に出力される値
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イベント(adbmodarea)の成功時には,次の形式で値が出力されます。
AREA NAME = DBエリア名, FILE NUMBER = DBエリアファイル数
[説明]
- DBエリア名
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DBエリア名が出力されます。指定値,または正規化済み文字列のどちらかが出力されます。
なお,暗号化対象のDBエリアを追加,削除,または拡張した場合,システムの変更情報(変更前)とシステムの変更情報(変更後)のDBエリア名の末尾に,'(ENCRYPTED)'の文字列が付加されて出力されます。
- DBエリアファイル数
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DBエリアファイル数が出力されます。ファイル数が不明の場合は,?が出力されます。DBエリアが存在しない場合は,0が出力されます。
DBエリア追加・変更オプションファイルの指定例と出力例を,次に示します。
- (例1)データ用DBエリア(ADBUTBL02)を追加した場合
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DBエリア追加・変更オプションファイルの指定例
adbaddarea -n ADBUTBL02
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出力例(BEFORE_SYSTEM_INFO列)
AREA NAME = ADBUTBL02, FILE NUMBER = 0
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出力例(AFTER_SYSTEM_INFO列)
AREA NAME = ADBUTBL02, FILE NUMBER = 1
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- (例2)暗号化対象のデータ用DBエリア(ADBUTBL03)を追加した場合
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DBエリア追加・変更オプションファイルの指定例
adbaddarea -n ADBUTBL03 -e
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出力例(BEFORE_SYSTEM_INFO列)
AREA NAME = ADBUTBL03(ENCRYPTED), FILE NUMBER = 0
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出力例(AFTER_SYSTEM_INFO列)
AREA NAME = ADBUTBL03(ENCRYPTED), FILE NUMBER = 1
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- イベント(adbmodbuff)の成功時に出力される値
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イベント(adbmodbuff)の成功時には,adbmodbuffコマンドで変更したローカル作業表用バッファのページ数(5~100,000,000)が出力されます。
adbmodbuffコマンドのバッファ変更オプションファイルの指定例と出力例を,次に示します。
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バッファ変更オプションファイルの指定例
set adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_num = 256
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出力例
256
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- イベント(adbcolumnize)の成功時に出力される値
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イベント(adbcolumnize)の成功時には,更新行のカラム化機能の状態に関する情報が出力されます。
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更新行のカラム化機能が有効の場合:ACTIVE
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更新行のカラム化機能が無効の場合:INACTIVE
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- ■OBJECT_TYPE列に出力されるオブジェクトの種別が出力される契機
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「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のOBJECT_TYPE列に出力されるオブジェクトの種別が出力される契機を,次の表に示します。
表12‒19 オブジェクトの種別が監査証跡に出力される契機 項番
オブジェクトの種別
出力契機
1
INDEX※1,※3
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インデクスの定義・削除
-
インデクスの再作成(adbidxrebuildコマンド)
2
SCHEMA
スキーマの定義・削除
3
TABLE※4
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実表の定義
-
実表の定義の変更
-
実表の参照(データエクスポートも含む)
-
実表の更新(データインポートも含む)
-
実表の削除
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アクセス権限の付与・取り消し
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コスト情報の収集(adbgetcstコマンド)
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チャンクのマージ(adbmergechunkコマンド)
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チャンクのコメントの設定・変更・削除(adbchgchunkcommentコマンド)
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チャンクの状態変更(adbchgchunkstatusコマンド)
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チャンクのアーカイブ(adbarchivechunkコマンド)
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チャンクのアンアーカイブ(adbunarchivechunkコマンド)
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システム表(実表)の再構成(adbreorgsystemdataコマンド)
4
TABLE FUNCTION※2
表関数導出表の参照(データエクスポートも含む)
5
VIEW
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ビュー表の定義
-
ビュー表の再作成
-
ビュー表の参照(データエクスポートも含む)
-
ビュー表の更新
-
ビュー表の削除
-
アクセス権限の付与・取り消し
- 注※1
-
表の検索で利用したインデクスの情報は出力されません。
- 注※2
-
オブジェクトの識別子は,表関数の関数名となります。表関数の引数は出力されません。
- 注※3
-
暗号化対象のDBエリアに格納されているインデクスに対して操作を行った場合,次のように末尾に'(ENCRYPTED)'の文字列が付加されて出力されます。
INDEX(ENCRYPTED)
- 注※4
-
暗号化対象のDBエリアに格納されている表に対して操作を行った場合,次のように末尾に'(ENCRYPTED)'の文字列が付加されて出力されます。
TABLE(ENCRYPTED)
ただし,次の出力契機では,'(ENCRYPTED)'は付加されません。
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システム表(実表)の再構成(adbreorgsystemdataコマンド)
-
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- ■ACCESS_COUNT列に出力される各操作で出力される行数
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のACCESS_COUNT列に出力される各操作で出力される行数を,次の表に示します。
表12‒20 ACCESS_COUNT列に出力される行数 項番
イベント
操作によって出力される監査証跡のEVENT_SUBTYPE
出力される行数
1
SELECT文
SELECT
検索結果の行数※1,※2,※3
2
INSERT文
INSERT
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のOBJECT_NAME列に出力された表に挿入した行数※3
3
SELECT
NULL※2
4
UPDATE文
UPDATE
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のOBJECT_NAME列に出力された表を更新した行数※3
5
SELECT
NULL※2
6
DELETE文
DELETE
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のOBJECT_NAME列に出力された表から削除した行数※3
7
SELECT
NULL※2
8
TRUNCATE TABLE文
TRUNCATE TABLE
0
9
PURGE CHUNK文
PURGE CHUNK
0
10
SELECT
NULL※2
11
定義系SQL
それぞれのイベント種別
0※4
12
adbimportコマンド
ADBIMPORT
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のOBJECT_NAME列に出力された表にデータインポートした行数※3
13
adbexportコマンド
ADBEXPORT
データエクスポートした行数※2,※3
14
上記以外
それぞれのイベント種別
NULL
- 注※1
-
カーソルをクローズした時点で,HADBサーバ側でFETCH処理が完了している行数が出力されます。そのため,検索結果の一括転送によって,HADBクライアント側でFETCH処理を行っている行数ではなく,次の計算式で求めた行数が出力されることがあります。その場合,HADBクライアント側でFETCH処理を行っている行数よりも大きな値になります。
一括転送行数 × 2 - 1
- 注※2
-
1つのSQL文または1つのコマンドを実行した場合に,「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のEVENT_SUBTYPE列の内容が同一である監査証跡が複数出力されたときは,それらの監査証跡のACCESS_COUNT列には同じ値が出力されます。
- 注※3
-
「表12‒10 監査証跡を検索するときの表関数導出表の列構成」のEVENT_RESULT列がFAILUREの場合,0が出力されます。
- 注※4
-
1つの定義系SQLを実行した場合に,複数の監査証跡が出力されたときは,それらの監査証跡のACCESS_COUNT列には同じ値(0)が出力されます。
各イベントの監査証跡の出力契機と出力項目については,「12.9.3 監査証跡の出力契機と出力項目」を参照してください。