11.11.1 データ用DBエリアを追加する方法
ここでは,adbmodareaコマンドを使用して,新規にデータ用DBエリアを追加する方法を説明します。adbmodareaコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbmodarea(DBエリアの追加・変更)を参照してください。
データ用DBエリアを追加する場合の指定例を次に示します。HADB管理者が実行してください。
- ■指定例
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データ用DBエリアを追加します。
adbmodarea /HADB/server/conf/adbmodarea.opt
adbmodareaコマンドを実行する場合,DBエリア追加・変更オプションのadbaddareaオペランドを指定したDBエリア追加・変更オプションファイルを作成する必要があります。
DBエリア追加・変更オプションのadbaddareaオペランドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbmodarea(DBエリアの追加・変更)のadbmodareaコマンドの指定形式を参照してください。
実表,B-treeインデクス,テキストインデクスまたはレンジインデクスを新たに定義する場合で,かつ次に示すケースに該当する場合は,データ用DBエリアを追加することを検討してください。
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レンジインデクスを定義するとき
レンジインデクス専用のデータ用DBエリアを追加することを推奨します。
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グローバルバッファやデータ用DBエリアファイルを,既存のデータ用DBエリアと分けたいとき
既存の実表,B-treeインデクス,テキストインデクスまたはレンジインデクスへの影響を分散するために,データ用DBエリアを追加してください。
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新たに実表を格納するのに適当なページサイズのデータ用DBエリアがないとき
- メモ
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- ■追加したデータ用DBエリアとグローバルバッファの関係
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サーバ定義adbbuffオペランドの-oオプションを指定していた場合,追加したデータ用DBエリアには,-oオプションの指定に従ってグローバルバッファが自動的に割り当てられます。
-oオプションを指定していなかった場合,追加したデータ用DBエリアには,-oオプションを指定したときと同様のグローバルバッファが自動的に割り当てられます。
どちらの場合も必要な処理性能が得られないときは,追加したデータ用DBエリアに割り当てるグローバルバッファを,adbbuffオペランドに指定してください。詳細については,「7.2.17 グローバルバッファに関するオペランドおよびオプション(コマンド形式)」,および「8.5.2 サーバ定義の変更方法」を参照してください。
また,必要に応じて,adbbuffオペランドの指定値を見直してください。詳細については,「14.2.2 SQL文の実行時間を短縮する方法」を参照してください。
- ■クラウドストレージ機能を使用している場合
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データ用DBエリア数が増えるに従って,HADBサーバの開始,adbdbstatusコマンドの実行,およびチャンクの更新または削除などの各種の処理時間が長くなるおそれがあります。そのため,データ用DBエリアの追加は,必要な場合に限り実行するようにしてください。データ用DBエリアを追加する前に,「5.6 データ用DBエリアの設計」を参照して,データ用DBエリアの追加の妥当性を検討してください。