10.4.3 メッセージログファイルの運用
HADBサーバおよびHADBクライアントは,それぞれメッセージログファイルを4つ作成して使用します。
1つのメッセージログファイルの最大容量は,環境変数ADBMSGLOGSIZEに指定した値になります。1つのメッセージログファイルが最大容量に達すると,HADBはKFAA80099-Iメッセージを出力してから,そのメッセージログファイルへのメッセージログの出力をやめて,次のメッセージログファイルにメッセージログを出力します。このとき,切り替え先のメッセージログファイルに格納されている古いメッセージログは削除されます。切り替え前のメッセージログファイルに格納されているメッセージログを保存しておきたい場合は,メッセージログファイルのバックアップを取得してください。
HADBサーバに作成される4つのサーバメッセージログファイルを例に,メッセージログファイルの切り替えを次の図に示します。
- [説明]
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メッセージログが出力されてadbmessage01.logが最大容量に達すると,メッセージログの出力先はadbmessage02.logに切り替わります。
adbmessage01.logのときと同じようにadbmessage02.logが最大容量に達すると,メッセージログの出力先はadbmessage03.logに切り替わります。adbmessage03.logが最大容量に達したときも同様に,adbmessage04.logに切り替わります。
adbmessage04.logが最大容量に達すると,メッセージログの出力先はadbmessage01.logに切り替わります。その際,adbmessage01.logに格納されている古いメッセージログが削除されてから,メッセージログが出力されます。
なお,HADBサーバを開始したときには,サーバメッセージログファイルの切り替えは行われません。そのため,前回HADBサーバを終了したときに出力先となっていたサーバメッセージログファイルに対して出力されます。
メッセージログが出力されているメッセージログファイルを確認したい場合は,OSのlsコマンドなどでファイルの最終更新日時を確認してください。最終更新日時が新しいファイルが,現在使用しているメッセージログファイルです。
ただし,メッセージログファイルをテキストエディタなどで更新してしまい,最終更新日時が変更された場合は,各メッセージログファイルに出力されたメッセージのうち,メッセージの付加情報に示されている出力日時が最も新しいメッセージを格納しているメッセージログファイルに,出力先が変更されます。
- メモ
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HADBクライアントのクライアントメッセージログファイルも,同じ運用になります。