6.3.5 adbinitコマンド実行時のメモリ所要量の求め方
adbinitコマンドを実行する場合,HADBサーバは次に示すメモリを使用します。各メモリの所要量を求めてください。
- ■共有メモリ
-
-
共有メモリ管理(INIT_CMN)
-
- ■プロセスメモリ
-
-
ヒープメモリ(INIT_MEM)
-
それぞれのメモリ所要量の計算式を次に示します。
(1) 共有メモリ管理の所要量の求め方(adbinitコマンド実行時)
adbinitコマンド実行時の共有メモリ管理(INIT_CMN)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:キロバイト)
INIT_CMN=SHMMAN+CLDSTGINF※
- 注※
-
クラウドストレージ機能を使用する場合に加算してください。
変数の説明
- SHMMAN
-
「6.3.3 HADBサーバ開始時のメモリ所要量の求め方」の「(1) 共有メモリ管理の所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」を参照してください。
- CLDSTGINF
-
「6.3.3 HADBサーバ開始時のメモリ所要量の求め方」の「(3) プロセス共通メモリの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」の「(q) 変数CLDSTGINFの求め方」を参照してください。その際,サーバ定義の各オペランドの指定値には次の値を代入してください。
-
adb_sys_max_usersオペランド
1を代入してください。
-
adb_sys_cld_cache_total_sizeオペランド
1を代入してください。
-
adb_sys_cld_access_area_sizeオペランド
256を代入してください。
-
adbcachegrpオペランド
このオペランドの指定がないと仮定して計算してください。
-
(2) ヒープメモリの所要量の求め方(adbinitコマンド実行時)
adbinitコマンド実行時のヒープメモリ(INIT_MEM)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:メガバイト)
INIT_MEM= ↑(16,384+DBAINF+IOCTL)÷1,024↑+557
変数の説明
- DBAINF:DBエリア情報
-
次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
-
DBAINF= 1,024×dbarea_defnum
dbarea_defnum:初期設定オプションadbinitdbareaの指定数
- IOCTL:DBエリアファイル出力制御情報
-
次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
-
IOCTL=(8,209+262,144※)×multi_max
- 注※
-
クラウドストレージ機能を使用する場合に加算してください。
- multi_max
-
初期設定オプションadb_init_multi_maxの指定値
クラウドストレージ機能を使用する場合は1を代入してください。