2.7.8 HADBユーザが参照できるディクショナリ表とシステム表の範囲
HADBユーザは,CONNECT権限を持っていれば,ディクショナリ表およびシステム表中に格納されているスキーマオブジェクトに関する情報などを参照することができます(更新などはできません)。ただし,HADBユーザが持っている権限によって,ディクショナリ表およびシステム表中の参照できる情報の範囲が異なります。HADBユーザが参照できる主な情報を,権限ごとに次に示します。
- DBA権限を持っているHADBユーザ
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ディクショナリ表(SQL_AUDITSを除く)およびシステム表に格納されているすべての情報を参照できます。
- DBA権限を持っていないHADBユーザ
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自分(HADBサーバに接続中の認可識別子のHADBユーザ)が定義した定義情報を参照できます。また,ほかのHADBユーザが定義した定義情報であっても,次の情報は参照できます。
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表,インデクスなど,自分がアクセス権限を持っているスキーマオブジェクトに関する情報や,そのスキーマに関する情報
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PUBLIC指定でアクセス権限を許可されたスキーマオブジェクトの情報や,そのスキーマに関する情報
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- 監査管理権限を持っているHADBユーザ
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監査証跡機能で監査の対象とする情報(ディクショナリ表のSQL_AUDITSに格納されている監査対象定義の情報)を参照できます。また,アクセス権限を持っていなくても,ほかのHADBユーザが定義したスキーマオブジェクトに関する情報の一部や,そのスキーマに関する情報を参照できます。
HADBユーザが参照できるディクショナリ表およびシステム表の情報の範囲の詳細については,次に示す個所を参照してください。