Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.8.4 バックアップの運用例(ShadowImageを使用)

ここでは,ShadowImageを使用したバックアップの運用例について説明します。

〈この項の構成〉

(1) システムの構成例

4つのノード(hadb01hadb02hadb03hadb04)で構成されるマルチノード構成で,プライマリノードhadb01とします。DBディレクトリ,アーカイブディレクトリ,同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ,および監査証跡の出力先ディレクトリは,次の構成となっているとします。

hadb01のディレクトリ構成

hadb02のディレクトリ構成

hadb03のディレクトリ構成

hadb04のディレクトリ構成

■Logical Unitの構成

マルチノード構成のときのストレージの構成例を次の図に示します。

[図データ]

[説明]

  • FS001には,システムディレクトリのファイルシステムを作成しています。

  • FS002には,同義語辞書ファイルを格納しているファイルシステムを作成しています。

  • LU001LU005は,DBエリアファイルに使用しています。

  • 正ボリュームFS00XLU00Xに対応する副ボリュームはFS10XLU10Xです。

(2) バックアップの取得

FS001FS002,およびLU001LU005のすべてのLogical Unitを,「10.3.4 バックアップの運用例(ShadowImageを使用)」の「(3) バックアップの取得」の手順に従ってバックアップを取得してください。

(3) バックアップからの回復

FS001FS002,およびLU001LU005のすべてのLogical Unitを,「10.3.4 バックアップの運用例(ShadowImageを使用)」の「(4) バックアップからの回復」の手順に従って回復してください。

同義語検索を行っている場合は,データベースを回復したあとに,プライマリノードhadb01adbsyndictコマンドを実行し,同義語辞書ファイルの同期を取ってください。同義語辞書ファイルの同期を取る方法については,「16.26.5 同義語辞書ファイルの同期を取る」を参照してください。