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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.26.5 同義語辞書ファイルの同期を取る

同義語辞書ファイルの同期を取る場合は,次のコマンドを実行します。

adbsyndict -s
同義語辞書ファイルの同期とは

マルチノード機能を使用している場合,同義語辞書ファイルが全ノードで必要になります。全ノードの同義語辞書ファイルを同じファイルにすることを同義語辞書ファイルの同期といいます。プライマリノードの同義語辞書ファイルをセカンダリノードおよびワーカーノードにコピーして,同義語辞書ファイルの同期を取っています。

セカンダリノードおよびワーカーノードの同義語辞書ファイルは,adb_syndict_node_storage_pathオペランドに指定したディレクトリ下に格納されています。セカンダリノードまたはワーカーノードで同義語検索のSQL文が実行される場合,そのセカンダリノードまたはワーカーノードの同義語辞書ファイルが使用されます。

同義語辞書ファイルの同期が取られていない場合

同義語辞書ファイルの同期が取られていない場合でも,同義語検索は実行できます。ただし,同義語辞書ファイルの同期が取られていないセカンダリノード(またはワーカーノード)にSQL文の実行処理が割り振られた場合,そのセカンダリノード(またはワーカーノード)ではSQL文の実行処理は行われません。この場合,SQL文の実行処理はプライマリノードで行われます。この状態が続くと,プライマリノードの負荷が高まるおそれがあるため,同義語辞書ファイルの同期を取って,セカンダリノード(またはワーカーノード)の同義語辞書ファイルを最新のファイルにしてください。

同義語辞書ファイルの同期を取る必要があるケース

次の場合,セカンダリノードまたはワーカーノードに最新の同義語辞書ファイルが格納されていないため,同義語辞書ファイルの同期を取る必要があります。

  • ノードを新規に追加した場合

  • マルチノード構成にノードを復帰した場合

  • マルチノード構成にワーカーノードを追加した場合

注※

ノードの停止中に同義語辞書の登録や更新を行った場合に,同義語辞書ファイルの同期を取る必要があります。

セカンダリノードまたはワーカーノードに最新の同義語辞書ファイルが格納されていない場合,HADBサーバの開始時,または同義語検索の実行時に警告メッセージKFAA51537-Wが出力されます。この場合,adbsyndictコマンドを実行して同義語辞書ファイルの同期を取ってください。

メモ

同義語時辞書の登録,更新,または削除をしたときは,HADBサーバが自動的に同義語時辞書ファイルの同期を取ります。