16.8.2 バックアップからの回復方法
バックアップからの回復手順を次に示します。
なお,バックアップからの回復を行う際は,「10.3.2 バックアップからの回復方法」の内容も参照してください。
各手順の詳細を以降で説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) マルチノード構成のHADBサーバを正常終了する
adbstopコマンドおよびHAモニタのmonendコマンドを実行して,マルチノード構成のHADBサーバを正常終了してください。
マルチノード構成のHADBサーバを正常終了しないで,データベースの回復を実行した場合,データベースの内容が不整合となるおそれがあります。
(2) バックアップからファイルを回復する
「16.8.1 バックアップの取得方法」の「(3) プライマリノードでバックアップを取得する」で取得したバックアップからファイルを回復してください。
なお,バックアップからファイルを回復する前に,システムディレクトリが$DBDIR/ADBSYSにマウントされていることを確認してください。マウントされていない場合は,OSのmountコマンドを実行して,システムディレクトリを$DBDIR/ADBSYSにマウントしてください。
(3) マルチノード構成のHADBサーバを開始する
adbstartコマンドおよびHAモニタのmonbeginコマンドを実行して,マルチノード構成のHADBサーバを開始してください。
(4) 稼働モードを通常モードに変更する
静止モードでバックアップを取得した場合,データベースを回復したあとにHADBサーバを開始すると,HADBサーバが静止モードのままとなっています。この場合,プライマリノードでadbchgsrvmodeコマンドを実行して,プライマリノードのHADBサーバの稼働モードを通常モードに変更してください。
(5) 同義語辞書ファイルの同期を取る
adbsyndictコマンドを実行して,同義語辞書ファイルの同期を取ってください。同義語辞書ファイルの同期を取る方法については,「16.26.5 同義語辞書ファイルの同期を取る」を参照してください。